極北狩猟民とサーミ
デンマークにいた時、あるグリーンランド出身の青年に会った。彼はいわゆるグリーンランド先住民の血を引いていて、雰囲気は少し違うような気はしたものの日本人によく似た顔つきだった。初めて彼を見たときは、とっさに日本語で話しかけようと思ったくらいだ。極北地帯にはイヌイットやエスキモーと呼ばれる先住民をルーツにもつ人たちが今でも住んでいて、彼らの容姿が日本人に似ているというのは教科書やテレビなどで知ってはいたけど、実際に会ってみると不思議な感覚だった。しかし、ふと疑問に思ったことがある