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【連載】ただの男子高専生が、AV女優になった理由。第2話

皆さんこんにちは。Beatrix、べあこちゃんです。

第1回では私の自己紹介、そしてAVと女装の世界に興味を持った理由を綴っていきました。

さて、今回は第2回ということで前回の続き、私がAV作品に出演するために東京へ初めて一人で向かったところからお話ししようと思います。

……しかし実際は東京でどのようなことがあったか、とか、トラブルとかもなく、東京での、人生初のAV撮影は難なく進み、むしろ東京という誰も知り合いのいない場所で初めてスタッフや監督さんに「女の子扱い」され、女の子として撮影をしてくださったことにより、私は女性として扱われること、そして男性と交わることへの抵抗は無く、「あぁ、自分は女の子として生きていくことが望んでいたことなのかな」と思うようになりました。おそらく、きっと、私はこの時の「多様性」を受け入れられる場所の心地の良さ、そして今まで自分の中だけでこっそりと満たしていた「女の子の見た目をして周りに可愛いと認められる」ことを堂々とアイデンティティとして確立していきたいと思うようになりました。

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これらの出来事は8月の話でしたが、そこから私が学校を辞めるまでが約3か月、東京へ1人で飛び出すのが約半年後。私の行動力は早かったと今でも思います。ここで大事なポイントとして、私は【選び取る選択】をつかみ取ったということにあります。
今までは就職先も決めておらず、進学するのかも考えておらず、ただ、学校に来ている求人誌や専攻科へ進むための説明を聞き、あくまで学校や企業から【与えられた選択】しか見えていませんでした。ただ、AVに出演したことによって、私は自分自身のやりたいこと、つまり『男の娘AV女優として生きていきたい』と決意しました。もちろん、周囲に理解されないことはわかっていましたし、周囲の人、物、全てを投げうってでも自分のやりたいことを通して生きたいと思いました。それこそ、故郷や両親すらも無くす可能性があると分かっていてもです。

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