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大学編入の面接試験で思うこと

こんにちは
そのへんの元高専生です。

最終更新日 2023/6/7


この記事では、
大学編入のときの面接試験で思うこと
について書こうかと思います。

はっきり明言します。
私の勝手な考えです。一切責任は負いません。

また、高専→大学を前提としています。

「こいつ何者?信頼できるの?」
と思った方は私の自己紹介記事についても読んでくれると幸いです。


「編入学試験の情報を知りたい!」
「実際の合格者に会いたい!」
「合格した先輩に対面で相談してみたい!」
「編入の面接試験について体験した人から話を聞きたい!」
という方はこちらを是非。



国立高専機構について


それでは、、






まずは情報集め

とにもかくにも、まずは先輩たちから情報を集めましょう。
同じ部活や学科に編入した先輩がいたらしっかり話を聞いてみてください。

先輩たちの先輩から聞いた話も聞けると思います。

ネットに掲載されているような体験談等にも目を通してください。
なぜなら、みんな見てるからです。当たり前のことしか書いてなかったとしても見てください。
みんな見てます。みんな対策してます。

また、Twitter等で編入した方に直接コンタクトを取るのも有効な手段だと思います。
体験記を書かれる方はほんの一部だと思います。そして、ライバルたちと差をつけるためにも、「個人的に話を聞く」というのはいいと思います。

ただ、全く面識のない方に相談したり話を聞くわけですから、自分の状況や悩んでいることを可能な限り具体的に示した上で話すといいと思います。
抽象的に「どうすればいいですか?」等だと知らない人に話す側は非常に答えづらくなってしまいます。
答えやすい質問じゃないと、見ず知らずの人に手織り足取り教えよう、とはなりにくいですから。



卒業研究についての理解を深める

私たちは高専生です。卒研があります。

大学の試験が6月くらいまでなら、深掘りされることは少ないかもしれません。研究室配属から2ヶ月くらいで、編入の勉強をしつつ、研究テーマを決めて実験結果を得ていたら素晴らしいと思います。

5,6月に面接試験がある場合は、

  • 自信の研究テーマを明確にする(意義も)

  • その着想に至った経緯

  • どのような手法を採用するのか、なぜその手法なのか

  • その手法で期待されるメリット・デメリット

  • 予想される結果

  • もし、予想と異なる結果がでたらどうする?

等について先生と話し合いながら対策を進めていくといいと思います。


旧帝大等、8月前後に面接試験がある場合は、上記に加えて簡単な実験結果の説明などを求められる可能性もあります。
一応、研究室配属から4ヶ月程度経つわけですから、なにか一つくらい実験しているだろうと思われても不思議ではありません。
もし、すでに実験結果を得ている場合は、

  • 予想と結果の比較

  • なぜそのような結果が得られたのか

  • その結果をもとに残りの期間どう進めていくか

等聞かれるかもしれないですね。
もし、編入の勉強優先等何も実験していない場合は、何かしらその理由を考えておきましょう。
「勉強に集中してました」だと、「大学でも研究しないのかな..」と思われても仕方ありません。きっと研究室の先生がなにかいい感じの建前を考えてくれるはずです笑


実際の試験では、全然卒研について質問されなかったという人もいますし、私のような面接時間の2/3~半分程度卒研について深く問われる可能性、
どちらもあり得ます。面接官たちの注意をいつ惹くか分かりません。

分野横断型の研究・面接官自身の研究に近い場合などは特に興味を持つ可能性がありそうに感じます。
「全く知らなくて興味がわいた」「私の研究に似てるな、聞いてみたくなってしまった」みたいな。運ですね。


卒研の説明時は、可能な限り平易な言葉を選びましょう。中学生でも理解できそうなぐらいの説明です。
その分野でしか使わないような用語などもなるべく使わないほうが吉かと思います。「こいつ何言ってるのか分からない」となってしまえば、面接官からの評価は下がるでしょう。
「学会でもこんな説明だったら通用しないよ」と。


また、研究テーマに直結する内容だけでなく周辺の分野にも意識を向けておきましょう。

例えば、
レーザを用いた微細加工についてのテーマだとしても、もしかしたらその基板そのものに興味をもたれる可能性があります。

「色々加工法を工夫してるけど、そもそも基板の物性が悪いのが問題じゃないの?基板を~~という物性をもつ材料に変えたら改善できるのでは?」
というように全く異なる視点から質問される可能性があります。
こういった虚を突かれるような質問にも対応できるように、しっかり勉強しておきましょう。

とにかく、実験に使用する機器・材料・手法等全てについて体系的に理解して、なぜそれを採用するのか、他のものでは代用できないか、異分野の人から見たらどう思うか?など考えておきましょう。



行きたい研究室・やりたい研究

1番の志望理由だと思います。

高専から編入しようと考えてる学生の多くは、院進を前提としている人が多いと思います。そして、面接官もその前提なのかな、と思います。

面接で話題に出そうと考えている研究室の研究概要等、ホームページに掲載されているような情報は覚えておきましょう。
理想はその先生の論文に目を通しておくことですが、なかなかできないと思います。論文に目を通す時間があれば学力の勉強に時間を充てたほうがいいかもですね~
そして、具体的になぜ興味を持つのか、どのような研究をしたいのか、どんな風に研究をしたいのか、等研究ビジョンも準備しておくといいと思います。

そして、その希望通りに配属できなかったときのことも考えておきましょう。2,3研究室くらい候補をもっておいて損はない思います。

研究に行き詰まったときや失敗をしたとき、
予想通りの結果が出ない場合にどのような対処するか、
ということもなんとなく考えておきましょう。研究者としてどうあるべきか、その素養が卒研を通して身についているか、など気になりますよね。



なぜわざわざその大学なのか?

難しい質問です。
正直、似たような研究は色んな大学の色んな研究室がやっている場合が多々あります。
「日本で1つしかない!」みたいな研究であれば、「そりゃ、ここの大学じゃないとダメだよね」って納得してくれると思いますが、「似た研究は他の大学にあるよね。なんなら、~大学のほうがレベル高いし..」なんてこともあるかもしれません。

研究だけでなく、大学独自のカリキュラムや特徴等も大事だと思います。
他大学との差別化を図りましょう。
「どうしても貴校に編入したい!」という意思が伝わるように工夫しましょう。



私を合格させないと貴校損しますよ?

このあたりから、面接中のお話。

見出しのように思って受験してください。
自信のない面接の評価が高いことは想像しにくいです。「卒研も理解しているように思えないし、志望理由もあやふやだ」なんて思われたくないですよね。

そんなときは、(心の中で)「おいおい、私を落とすなんて損しかないけど、いいの?」っていう感じで行きましょう。自信もって。

多少分からないことでも、断言して問題のない質問には断言しちゃいましょう。そして、意味不明なときはこれまた堂々と分からない旨を伝えましょう。中途半端に答えて突っ込まれるのは避けたい



緊張して噛んで焦って答えられなくて当たり前

ときたま、「緊張しちゃいます、テンパってしまいます」という人を見かけます。当たり前です。ほとんどの人がそうでしょう(なんなら私は普段の生活でも言葉に詰まることが多々あります)。

ちょっと噛んでしまったり、汗が噴き出てきたり、途中で考えが飛んでしまうことは仕方のないと思います。
そのくらいなら面接官も見慣れてると思いますし、一定の理解があると思います。

しかし、もし黙ってしまったり、全く違うことを口走ってしまう場合は、少し慣れが必要だと思います。場数を踏みましょう
研究室の先生だけでなく、学科の先生、他学科の先生、友達などにも頼んでみましょう(友達と練習するときは真面目に圧迫面接をし合っていました)。
そして、携帯で録画しましょう。さらに緊張感が高まるかと思います。そうやって少しでも慣れていけば、多少の効果があると思います。
そして、虚を突かれるような質問も少なくなるかと思います。



面接練習は少しだけしよう

ちょっとだけ練習しておきましょう。丸覚えしないためです。
しっかりと面接官の発言を聞き、適した回答を行う必要があります。

また、覚えただけでは緊張で忘れる可能性も多いにあります。
つまり、思ったこと感じたことを答えればいいわけです。
「素の私がこう思っています」と伝わればいいかな、と思います。

自問自答の想定質問をたくさんしておいていいと思います。



自信をもて!

まぁ、とにかく自信を持ってください。
そんな質問を私にするの?ビシッと答えちゃうよ?
って感じです。
虚を突かれても
「考えたことなくて今考えたけどさ、私間違ってますか?」
って感じ。



滑り止め

「他に受験する大学ありますか?」
困りますね。この質問。

でも私は素直に答えてしまっていいと思います。
第三志望だろうが、学力のテストが良ければ受かると思うからです。
推薦試験等面接が重視される場合は、よろしくないかもですが。

一回は、先生と相談してください。
私の先生は「面接のときは第一志望と言っていいと思う。面接会場を出た瞬間に第一志望が変わったってことにすればいい」というスタンスでした笑

(私は滑り止めであることをこの上なく遠慮せずに明確に伝えましたが、合格をいただきました。)






終わり

今回は、少しタイムリーな(?)
高専→大学編入の面接試験について
でした。

口頭試問は経験していないので、できるだけ触れないようにしました。

口頭試問がある場合は、その分野の基礎的な問題が多いかと思いますので、
教科書の例題とか基礎問題をホワイトボードで友人に説明する練習をしておくといいかもしれないです。

学力のテストがあり、面接試験の配点が明記されていない場合は、
(数学+面接だけ、とかだと配点重めの可能性もあります)
正直、面接が悪いから不合格ってのはないのかな~って思います。同じくらいの点数の人がいたときに判断基準になるのではないかな?と思います。

あんまり考えすぎず、のほほ~んとのんびり頑張っちゃいましょう
「あれれ~、もう面接終わってしまったのか~」

とにかくその場その場の瞬間を楽しめば、
その時のベストが出せると思います。


それでは、

不定期な次回の更新を楽しみにお待ちください。

次回は、
東工大編入の単位認定について
書こうかと思っています。







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