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IT業界特有のしんどさと適性についてつらつら語る

就活生にIT業界めっちゃいいぞ~って普段啓蒙していますが、ノリ気じゃない人も多く観測するので、その原因って何だろうって考えました

多分これかな?って思うところをつらつら挙げてみようかなと思います


IT業界は適性がないとしんどい

仕事をしてる限り、どんな業界に行ったってストレス耐性というものが必要になりますが、どのようなことにストレスを感じるかは人に寄りますし、業界によってもストレスの種類は様々です

たとえば建設現場はタバコ臭かったり炎天下の重作業で、肉体的なストレスが大きいです
これらのストレスに耐えられない人もいれば、働き方自体はわかりやすいので、そのような場所を好んで働くパワー系の力強いおじさん達もいます

むしろ、堅苦しいオフィスの方にストレスを感じる人もいますね


IT系はこのような肉体的なストレスは皆無ですが(しいて言うなら寝不足になりがちくらい?)、何をやったらいいか”分からない”という精神的なストレスがあるというのがIT業界の大きな特徴でしょう


建設現場であれ、メーカーであれ、物理的な物体があって触って仕事の出来るものは直感的な理解が出来るでしょう
何をしたらいいか

例えば、荷物を持ってこいと言われたら、肩で担いで持ってこようか、車に積んで持ってこようかとか、トラック使おうかとか、重機を投入してやろうかとか、目の前にある荷物を見せてもらえば、誰でも何をしたらいいかという解法が思い浮かびます

素人だったり絶妙な荷物で、本来担いで持つのがしんどすぎる荷物を担いで持って来たって、体を動かしさえすれば、どんだけバカであろうと仕事が成り立ちます


対して、ITスキルはバカだと何もできません

適切な指示をコンピューターに与えるのが仕事です

他人だったら雑な指示でも動いてくれますが、コンピューターはそうはいきません
指示も指示で針穴に糸を通すようなちまちました指示を細かく適切な手順で与えていかないといけないので、性格によってはめんどくせぇえええええ!!!となるのは間違いないでしょう

このような、チマチマとした作業のストレスがとても大きいです

この部分に対するストレス耐性が求められます


まあ、最近はAIが発展しまくっているので、バカでもコンピューターを使える時代が来てはいますがね

自動車と同じ感覚で誰でもコンピューターが活用できるというのもすごい時代であります


脱線しがちなので、話をもとに戻してまとめると、ITスキルはちまちま作業に耐性出来るストレスが必要になります


勉強が好きであることも必要

また、ITスキルは勉強が必須です

ITスキルのスキルアップは全て脳みそへのインプットで成り立ちます

つまり勉強ですね

IT業界はみんな息をするように勉強します

特に文字を読む時間がとても長いです

1日中文字を見てる勢いだと思います

資料の質も様々で、自分に合うかどうかを取捨選択する能力も必要です

予備校とかがあるわけではないし、運よくメンターやOJTがいる会社に入ったとしても、あなたのスキルアップへの道しるべを示してくれる人は皆無ですので、自分でスキルアップする能力と決意が必要です

スキルアップは目に見えないので、やってる感も出しづらく、無限にサボれる環境で、勉強していかなければならないので、強い意志が必要になってきます

強い意志で勉強するのはかなりのストレスを感じると思います
でも勉強が好きならそもそもストレスなんてないですよね?
むしろ快楽物質が出るでしょう

だから、そもそも勉強が好きであることが何よりも重要になってきます

また勉強が好きと言っても、エンジニアリング的な内容の話に興味がないとつらいでしょう

自分も勉強好きな属性の人間でありますが、どちらかというと適用より理論の方が好きなので、若干ITスキルは苦戦しました

ITスキルは適用が多いので、自分で手を動かして覚えるという作業が結局必要です
勉強好きでインプットにはストレスを感じなくても、問題解くのが嫌いな人っていますよね
自分もそのタイプです
だって出題される問題ってたいがい正解しないですもんね、、、、
まあ最初の方は大抵間違うので、楽しくないですよね

ココを乗り越える能力が必要です


マニュアルがないか読めないか初心者殺しがおおい

あと、ITスキルの習得はスキーに近いかもしれない

なんだかんだITスキルは勉強してなんとかなるものではなく腕を動かして経験値を貯めていって初めて習得できるものである

そして初心者のうちは右も左もわからないなかでもがき苦しむので、出来るレベルに至るまでのストレスは半端ないであろう
スキーの練習に近い

スキーってよく考えたらおかしなスポーツである

初心者が使いたいようなコンディションのいい雪は上級者がさっさと荒らしていくので、初心者はどこで練習したらええねんってなったりするし、ワンツーマンで教えてくれる環境もなかなかないだろう
初心者殺し甚だしいスポーツである

ITもそれに近い部分がある

ただし、スキーより優しい部分として、どこでも情報にアクセス出来て、お金もかからないと言う点は、挑戦しやすさではある

まあ、出来る前提でドキュメントやマニュアルが作られているため、初心者にとってはとってもしんどい

経験者に聞いても何が分からんの?と言われることも多いので、自力救済が基本の世界である

特にこれは、人によって理解の土台のレベルが違い過ぎるので、ドキュメントを見ればわかるやんというのは誰でもいう可能性がある

自分が驚いたのは、SIerで最初に新人研修を受けていた時に、最初の最初で躓いている人がいた
その人はなんと、フォルダの概念を知らなかった

え、、、、IT業界に来るのにフォルダ、ファイル知らんかったん?

流石に、この業界にいて何か質問受けたら、フォルダとかファイルとか知ってて当たり前というか、知らないなんてことを想定できないと思います
しかし、世の中的にはそこから躓く人もいますし、そこを越えないと次に進めないので、教える側も無限の想像力を求められます

自分が質問されたわけではなかったですが、自分がその質問を去れていたら間違いなく、ドキュメント読めばわかるやんと言ってしまっていたでしょう

人間の想像力はそれほど豊かではないので、なので教える側に過度な期待を抱かないことも大事な観点です

トドのつまり、自分で学んで滑れるようになる姿勢が一番大事です

これは強い意志が必要になるので、かなり強い適性が必要だと言えましょう
最初のうちはしんどいです


おわりに

つらつら語っていると、2500字くらい書いてた

まあこんなところでしょう

スキーみたいに最初はちょっとしんどいIT業界かもしれないですが、慣れると良いところしか見えないと思うので、下手な業界に行くよりも他の業界に明確なこだわりがないなら、IT業界来たらいいと思います

人手不足って言われてるし、この流れ多分全然途切れないよ

おいしい業界だと思います

最後に老婆心から就活生にこれからの就活でオススメな業界を紹介しておくと、サステナ系は今後アツいと思われます


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