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第118回医師国家試験 D問題 各論 2日目

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正解:e解説 前庭神経炎は、前庭神経の炎症により生じる疾患である。回転性めまい、悪心・嘔吐、平衡障害を主症状とし、難聴や頭痛は通常伴わない。 いわゆる「急性発症」の「単発性」の「めまい」である。 対になる症候としては、「急性発症の反復性のめまい」もしくは、「慢性経過の反復性のめまい」となる。 急性発症の反復性のめまいとして、代表的な疾患は、良性発作性頭位眩暈症であり、さらに聴力障害などを伴う場合は、メニエル病などの耳鼻科疾患を考える。 急性発症の単発性のめまいには、「前

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正解:b解説 成人の鼠径ヘルニアは、鼠径部の脆弱部位から腹腔内容物が脱出する疾患である。鼠径部のヘルニアは、解剖学的位置により、内鼠径ヘルニアと外鼠径ヘルニアに分類される。このうち、成人で最も多いのは外鼠径ヘルニアである。 鼠径ヘルニアは、日常診療でしばしば遭遇する疾患である。腹圧の上昇により、鼠径部の脆弱部位から腹腔内容物(腸管、大網など)が脱出する。症状としては、鼠径部の膨隆と疼痛が特徴的である。 外鼠径ヘルニアは、腹横筋腱弓と鼠径靭帯で形成される鼠径管の外側から脱

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