Kousei008/大矢康生

そこら辺の車椅子大学生(18) /進行性筋ジストロフィー

Kousei008/大矢康生

そこら辺の車椅子大学生(18) /進行性筋ジストロフィー

最近の記事

大学1年の終了

私は筋ジストロフィーという年々全身の筋力が低下する難病を患っている車椅子の大学1年生だ。 私は大学入学前は支援学校という、いわば障害者だけの社会で暮らしてきた。しかし大学進学を機にその生活は一変し、健常者が大多数の社会に身を置くこととなった。 難病、障害というハンデを抱えながら、大学という新たな世界に足を踏み入れることはとても不安があった。特に不安だったことは、周囲の学生との関わり方である。支援学校では障害に対する理解は初めからあったが、大学ではそれが無い状態からスター

    • 後輩たちの希望の星? 俺が?

      筋ジストロフィーを患い、車椅子で生活をしている私は、現在県内の大学へ通っている大学生だ。介助が必要な障害者を受け入れた例は私が初めてで、新聞やテレビでも何度か取り上げられたことがある。 その新聞やテレビを見た支援学校の後輩の親や障害児の親は口を揃えて私のことを「希望の星」と言ってくる。 この言葉を聞いて、嬉しさはある反面、「自分はそんなに大それた人じゃないのに…」と勝手に辛くなる時がある。この「希望の星」という言葉は自分に使うにはもったいない言葉のようにいつも感じているか

      • 人生を変えてくれた恩師との出会い

         車椅子の大学生(18)の私は筋ジストロフィーという難病を生まれつき患っている。一見必殺技のようなかっこいい名前だが、そんなイメージとは大きくかけ離れた病気だ。進行性の病気で全身の筋力が徐々に衰えていくというもので、寿命もそう長くはない。 私は初めはこの足で歩くこともでき、日常に不便さはあまり感じていなかった。しかし徐々に歩くことも、転んだ時に立ち上がることも辛くなり、普通に日常生活を送ることすらままならなくなった。そして中学生になる頃には車椅子での生活を余儀なくされ、進路