見出し画像

川柳で若い世代にエールを送りたい 23/3/15

1.川柳の一言コメント

「旅に出る金貨ひとつを握りしめ」

 人生を旅に例えて話をすることはよくあります。長い旅で、山あり谷あり、喜びあり哀しみあり。人によって喜怒哀楽の大小はあるでしょうが、皆さんそれぞれ波乱万丈だと思います。

  人生の節目は新たな旅立ちです。学校を卒業して新たな道に進むとき、転職、結婚、子供が生まれたり、親と死別したり。目の前に様々な困難や障害が現れますが、それを乗り越えると一回り大きな自分になれます。

  挫折があっても人生の旅は続けなくてはなりません。一時的に立ち止まったり後ろを振り向いたりするがあっても、過去には戻れません。 自分の大切なものを守りながら、自分を信じて前進するだけです。

 川柳にある「金貨」とは、正にお金の場合もありますが、自分の優れた能力や信条でもいいでしょう。力強く生き抜くために自分が大切にしている物です。 

2.私の経験で思う事

 私は常々チャレンジャーでいたいと考えています。親族や友人は大切に思っていますが、配偶者や子供は居ませんから、命懸けで守りたい人は居ません。自分の身を大切にして新たな事にチャレンジすればいいし、そうすべきだと考えています。

 ですから、現状を守るのではなく少しでも良い方向に改善したいと考えています。但し、思いどおりに行かない事が常です。私は2月に引越しし、環境を変えて心機一転しました。まだ自分に出来る事があると考えています。

 私は今月末で67歳になります。今回引越した住所が終の棲家になるかもしれませんが、変化の激しい世の中、何が起きるか分かりません。変化が起きたら、その時はまた、臨機応変に考えます。

 年齢を考えると、このまま行けば老衰で動けない独居老人になる可能性が高いです。先々の不安はありますが、老衰で動けなくなる前に事故や災害で死ぬかもしれません。

 今、先々の事を心配するより、今、何をするかを考える方が重要です。身体は老化しますから、元気に活動できる時間は毎日減っています。全ての人に言える事ですが、これから先、今がいちばん若いから、今できる事は先延ばしにせずやるべきです。

 私にとって金貨は何か考えてみました。特筆すべき能力はありませんので、「自分らしさ」ではないかと思います。必要以上に他人を気にせず、自分らしく生きたいと願っています。

 今の私にゴールは見えません。私はまだ、旅の途中です。

3.瀬川さんの絵

 漫画家の瀬川 環さんが、この川柳からイメージした絵を描いてくれました。

旅に出る金貨ひとつを握りしめ

 不安だけれど今までの暮らしを捨てて旅に出ないといけない男性です。心細さや不安でいっぱいだけれど、やっていかないといけないから自分で気持ちを奮い立たせているのだそうです。

 川柳にあるように、男性は金貨を持っています。鋏で切った髪が舞っているのは、過去と決別したからでしょう。新たな自分に進化するため、足かせになる過去は切り捨てるべきです。

 心細くて不安でも、自分が決めた方向に進む。そんな積極的な行動が、幸運を呼び寄せると私は信じています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?