臨採日記【ろーるぷれい】

葉月の二十日あまり、
友と集い、夜話に、
てーぶるとーくにて
ろーるぷれいんぐのげぇむなどしけり。

大いに風呂敷を広げ、
巻き紙に物語の広がりて、
その職責ささやかに為して、
また、賽を転がしたり。
いづれも、ろーるとぞ言ひける。

さても
人には本性のあるなれど
人にはまた外面のあるなり。

そこにあらはとなるは
人にいかにみられたきとするか、
または
人にいかに見られたくなきとするかなるべし。

世に
頭の良く見られたきとすることの多かれど
また
頭の悪く見られたくなきとすることあれど
凡そ
人は頭の良くなきものなり。
また、頭の悪きものなり。

ここに謙遜やら自覚やらの
小賢しき駆け引きの加ふるによりて
凡愚の程度のほどのありたらむほど。

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