ジャン・プルーヴェ展へ行ってきた!
先日、前から行きたかった東京都現代美術館で開催されている「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」という企画展に行ってきました。
まず一番最初の展示室は撮影禁止だったのですが、それ以降はほとんど撮影OKだったので、バシャバシャとスマホで撮影してしまいました。
下層階に設置された、ピエール・ジャンヌレとジャン・プルーヴェの協働プロジェクトのF8×8 BCC組立式住宅が上から一望できます。
これは後から下に降りて、間近で見られます。
企業の重役用に制作された「プレジダンス」という名前のL字っぽい木天板の片袖デスクがかっこいい。製造されたのはわずか30台ほどらしい。
「ディレクシオン」回転式オフィスチェアがかっこいい!
壁の本棚もいい!
左から1953年頃にパリ国際大学都市の食堂に置かれていた「カフェテリア」テーブル。通称「コンパステーブル」の応用型。
中央はフラヴィニー=シェル=モゼルの療養所の食堂のテーブル、「フラヴィニー」テーブル。
右側はガラス天板に照明が付いているテーブルで、ヴィシャード医師のためのテーブル、だそうです。
スイングジブ壁付照明と引き出し付き折りたたみテーブル、そして「ディレクシオン」オフィスチェアが合わせてあります。
アトリエ ジャンプ・ルーヴェの家具の販売冊子。
自転車もありました。
壁面取り付けの収納が存在感あり。
「スタンダードデスク」は飴色になった全体の木部おヴィンテージ感がたまらない。1942のデザイン。
椅子は1944年デザインの「ダクティロ」というタイピストチェア。
「ゲリドンカ・フェテリア」組立式テーブル、現行のゲリドンテーブルのオリジナルですね。
チェアは「カフェテリア」チェア。
この感じもまさにプルーヴェと言ったところでしょうか。
テーブルはヴィトラ社の現行品にもあるEMテーブルの元となった「 S.A.M」テーブル。
チェアは「メトロポールチェア」。
フランスの銀行で使われていた移動式の脚立。
こんなのもあるんですね。
この部屋は椅子の展示がモリモリ。
何脚ある???
のちの「スタンダードチェア」となっていくまでの研究と改良の流れがわかるような展示になっていました。
分解されている展示もあり。
オフィスチェア系も並んでいます。
タイピストチェアやスツール、講義室用の椅子、幼稚園用、学校用チェアなどもあり、いろんな椅子をデザインしていますね。
「フォトゥイユ・レジェ」イージーチェアが正式名称らしい、通称アントニーチェア。
合皮のクッションカバー付きもありました。
こんな2人掛けのイージーチェアもあるんですね〜。すごい。
右は「ヴィジター」アームチェア、病院向けのラウンジチェアとしてデザインされたそうです。
左は「シテ」アームチェア、ナンシーの大学寮のためにデザインされたラウンジチェアらしい。
こんな出版物の表紙などもパネルもあり。アートですね〜。
整然と並んだチェア、圧巻。
これもプルーヴェのデザインで有名なファサードパネル。カーテンウォールとも呼んでいたらしい。
当時は工場生産されたたくさんのファサードパネルがビルに嵌め込んでいく、プレハブリケーション、いわゆるプレハブ工法の建物が新しく増えていたそうですね。
フランス領だった赤道アフリカ(現コンゴ共和国)のエールフランス航空の社員宿舎用に作ったテーブル。
熱帯気候型とかアフリカ型という特別仕様らしい。
日除けルバー、これもプルーヴェのデザイン。
「トロピク」アームチェア、「ゲリドン・バ」テーブル アフリカ型、今の「ゲリドン バス テーブル」ですね。
「Gueridon bas」と書くのでフランス語は確か最後の「s」は発音しないんだったかな。
チェアもカフェテリアチェアの熱帯気候型仕様らしい。
プルーヴェが生み出した組立・解体可能な建築。
鋼鉄とアルミで作られたプレハブ建築です。
かっこいい。
柱。。
最初の方で上からみたピエール・ジャンヌレとジャン・プルーヴェの協働プロジェクトのF8×8 BCC組立式住宅。
ウッドデッキの屋根付きテラスがステキ。
シテアームチェアとゲリドン バステーブルを合わせていていい感じ。
木造で組立・解体が可能になった作りなんです。
みんなで組み立てている写真もありました。
貴重な物なので、傷などをつけないように壊さないように組み立てるのは、古くて朽ちてそうなので、大変な作業ですね。
窓もいい!
壁はパネル式で嵌め込んでいくんです。
中には入れないのですが、窓から写真は撮れました。
「サントラル」テーブルと「メトロポール」チェア。
デスク付きのベッドらしい。ファベール高校の寄宿舎で使われていたそうです。
二股の柱が特徴的です。
建築部材が壁に展示されていました。
この展示物の中の結構の数が元ZOZOの社長、前澤氏のコレクションらしい。
すごいですね〜。
この展覧会の公式図録も購入して、さらに楽しみます。
展示物も家具や建築など内容も良く、量も多くて大変いい企画展でした!
わざわざ愛知県から一泊して来た甲斐がありました!
そして、次の日には東京都美術館で開催中の「フィン・ユールとデンマークの椅子展」に行ってきました。
その内容はまた次回で。
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