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終戦の日に思うこと。

昨日、8月15日は日本における第二次世界大戦・太平洋戦争の終結をむかえた、終戦の日で、戦後76年目の日でした。

76年前ということになると、ほぼ戦争を実体験していない世代になってしまうこの令和の日本。

以前は、この8月の広島・長崎の原爆の日、そして終戦の日のあたりになると、『火垂るの墓』などの戦争の悲惨さを描いた映画や、戦争の特別ドラマ、ドキュメント番組などがやっていたように思うのですが、最近ではNHKで少しやっている程度で地上波の民放に関して言えば、ほぼやていない感じです。

そのことはネット記事にもなっていました。

このままでは、戦争の凄惨さを伝えるメディアも語り部もいなくなり、この日本が実際に体験した忌まわしい戦争の記憶がどんどんと風化して、私の子供、孫世代にはほぼリアルではない、バーチャルの世界で起きた出来事になりかねません。

私のおじいちゃんは、太平洋戦争では南方の激戦地、ビルマ、今のミャンマーで陸軍の兵士として戦っており、その時の生々しい話をよく、子供の頃に聞かされました。

指の爪が一つ、銃弾で潰れていて、そん時の話なんかも身振り手振りで話してくれた記憶があります。

1985年、私が11歳の頃、中井貴一主演映画、『ビルマの竪琴』をおじいちゃんと一緒に観に行って、横でおじいちゃんが涙を流しながら観ていたのを鮮明に覚えています。

戦争の凄惨さを実際に体験をした人から生で聞いてきたのは、団塊ジュニアと呼ばれる私達の世代を境に、ほとんどいなくなってきていますよね。

私達の世代にできること。

ウチでは子供達に「はだしのゲン」の漫画本を買ってきて読ましたりはしていましたが、おじいちゃんから聞いたビルマの話などはしっかりと聞かせたことはありませんでした。

又聞きであったとしても、自分の子供達、孫達におじいちゃんから聞いた戦争の凄惨さをしっかりと伝え、忌まわしい戦争の記憶を風化させないことが大切だと感じました。

高二の長男、S太朗に

「8月15日って何の日か知ってる?」

と聞いてみたら、

「終戦の日でしょ。」と即答してきた。

「すごいね、知ってんだ。」というと、

「日本人として当たり前でしょ。」と返ってきた。

確認してみた自分がちょっと恥ずかしい。

まだまだ日本は大丈夫かな。


2021年1月22日、核兵器を作ること、持つこと、使用すると脅すことなど、核兵器に関する全てを法的に禁止する世界で初めての国際条約、「核兵器禁止条約」が発効されました。

でも、日本政府はこれに批准していません。

核の傘で守ってくれている同盟国、超大国アメリカと台頭する中国に挟まれ、身動きの取れない日本。

この東アジアではいつ有事が起こってもおかしくない状況だそうです。

世界で唯一の戦争被爆国である日本。

世界平和のために、日本人としてやらなければならないこと、日本人にしかやれないことがあると思っています。

もし、戦争が起きたらSDGsもサステナブルも何もかも吹き飛びます。

あの悲惨な歴史を繰り返さないように。

地球の未来のために今、できるとこと。

と、こんなことを終戦の日に思いました。



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