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「一人寂しく眠ろう」

それにしても、
ヴェルディのオペラ「エルナーニ」から
「ドン・カルロ」に至る時代の
ヨーロッパ史は面白い!

昔、「シチリアの晩鐘」を
調べてた時にも思ったことだけど、
当事者のおおよそ2代~3代まで遡ったところに、
歴史的事件の遠因があったりすることが多く、
神聖ローマ皇帝カルロス5世の祖父である
マクシミリアン1世を調べていくと
カルロス5世の行動の理由が判ったりする。

・・・でもって、
カルロス5世の行動のツケが
息子のフィリッポ2世(フェリペ2世)の
悩みのタネになっていたりして。

(親父が中途半端にネーデルランドの
 一部独立なんか認めたりするから
 息子が苦労することになるんやで!)

ちなみにオペラ「エルナーニ」に出てくる
ドン・カルロ(カルロス5世)は19歳の若者。

「この歳の役なら
 普通歌うのはテノールだろう?」

・・・と、
本来ならそういう年齢の役なのだが、
ちょっとゴツめのバリトンが歌うことに。

・・・ま、
若いといっても王様だかんね。

「ドン・カルロ」において
エリザベッタが自分の父親フィリッポと結婚したため、
「なんでやねん、あんまりやないか!」
とショックを受けるカルロ君
(カルロス5世の孫でフィリッポの息子)は、
当時14歳だったそうな。

作曲者がドニゼッティだったら、
「技巧的テノール」の出番だったような気がする。

エリザベッタと結婚した時のフィリッポ2世は32歳。

このオッサン、
72歳まで生きたというから、
32歳はバリバリの「男盛り」。

しかも、この事件の21年後にも
まだ子供を産むことができたという強者デス。

・・・確かにそれじゃあ、
夜、独り寝するのは辛かっただろうなあ・・・
(あ、下ネタになってもうた)

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