「殺しへのライン」
アンソニー・ホロヴィッツですね。シリーズとしてはダニエル・ホーソーンと作者と同名の作家アンソニー・ホロヴィッツがタッグを組むシリーズの3作目。結構短いです。
あらすじ
「メインテーマは殺人」(ホーソーンとホロヴィッツのシリーズの第1作目)の刊行を控えた2人はオルダニー島で開かれる文芸フェスに参加します。島は電力関係の開発を巡って住民たちが対立し、集められた作家たちはみんなバラバラ。探偵小説作家のホロヴィッツの他、高カロリーなメニューで知られる料理研究家、児童文学作家、オカルト系作家、フランスの詩人など。どことなく不穏な雰囲気が漂う中、文芸フェスの関係者で大金持ちの男性が自宅で遺体となって発見されます。椅子に縛り付けられながらなぜか右手だけは自由な状態で。犯人は地元住民か文芸フェスの関係者の中にいる。地元警察の要請を受けてホーソーンとホロヴィッツは捜査に協力します。
短い話なんですけどヒントもちゃんと出てますし納得がいく感じです。なぜ右手が自由にされていたのか、という問いにもきちんと答えが出ます。
そんなに名作ってわけでもないんですけど。残酷すぎることもなく上品でまとまった話なので長時間の移動のお供に良いかと思われます。あるいは秋の夜長の読書にどうぞ。