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クリスティやホームズを大体読んだらお次は「エジプト十字架の謎」なんていかがでしょうか

いやぁ面白かったですね。おすすめ!

ドルリー・レーンと相性が悪すぎてエラリー・クイーンをずっと避けていたのですが探偵が違うらしいと聞いて読んでみたのが「エジプト十字架の謎」なんですけど面白かった!昨夜は眠い眠いと思いながらも一気に読んでしまいました。

アメリカの田舎町の丁字路で磔にされた首無し死体が見つかるんですよ。所持品などから死体は学校長のアンドルー・ヴァンではないかと目される。周辺から消えた人物は2人で、ヴァンの身の回りの世話をしていた男とそしてクロサックという人物。校長の家もひどい有様でした。その時は犯人は見つからなかったのですが数ヶ月後、今度は裕福な絨毯会社の社長が同様に首を切られ磔になって見つかります。

という話なんですけど、これ私結構騙されましたね。最後のスピード感あふれる追跡劇とか面白かったけど多少原稿料稼ぎじゃないかと思わされましたが。

何がよかったって全体に明るい調子なのと説教臭くないのと、無駄な引用が少ないことですよ。そして犯人にも納得。すっかりミスリードに乗っかってました。(無駄な引用祭りがいかに迷惑かについては次回ナインテイラーズへの文句として書きたいと思います。)
また探偵が良かったですね。金持ちの優雅でお気楽なお坊ちゃんという点は割とよくある探偵なんですけど、エラリーの良いところはおじさまとのコミカルな掛け合い。小生意気な若者がおじさんに皮肉を言われながら推理しているのは面白いです。

今のところ私の好きな海外推理小説作家はクリスティ、カー、で次がエラリー・クイーンかな。クロフトは「樽」がそこまででもなかったので。次は「毒入りチョコレートの事件」を読むつもりです。