ナイフをひねれば
アンソニー・ホロヴィッツ特に好きってわけじゃないんですけど、なんか読みやすくて読んでしまう作家です。読みやすさってある。
このアンソニーとホーソーンのシリーズは今まで4作でて2作目までつまんねーなと思いながら読んでたんですよ。でも3作目が好きで、何回も読み返したんですね。それでこの4作めも楽しみにしてました。
今回の話はアンソニー(作者です、そういう設定のシリーズなのです。実在の作家アンソニー・ホロヴィッツがドラマの関係で知り合った探偵ホーソーンと組んで彼の仕事に同行してそれを本にし、印税を折半するという、実在する人物をかなり織り込んだフィクション)が脚本を書いた舞台がロンドンで幕を開けるところから始まります。地方では好評だったんですけど、スケジュールの関係でキャストが一部交代、でもなかなかいい感じで幕を開けたのに意地悪な批評家に最悪な劇評をかかれちゃうんですね。特に脚本は手厳しくやっつけられました。
がっかりはしますけど、でもまぁアンソニーは人気作家です。人気の児童文学シリーズもあるし大人気ドラマの脚本も何本も書いているし、大人向けの小説も沢山ヒット作がある人です。そんな一本舞台がこき下ろされたって死ぬわけじゃないんですよ。
ところが翌日、ぐっすり眠っていると警察がやってくるんですね。曰く、その批評家が殺された。凶器はあなたのナイフだ、と。アンソニーは逮捕されます。
警察で電話が許されたアンソニーは元警察で現在探偵の相棒、ホーソーンに連絡します。助けてくれ、と。
保釈されたアンソニーはホーソーンと共に24時間の期限付きで真犯人を探し始めます。犯人はあの舞台の関係者に限定されているので二人は一人ずつ訪ねていきます。
面白かったですね。読んでいて心地いいわけではないので何回も読み返したりはしないでしょうけれど、続きが気になって夜更かしして読んでしまう。何時間くらいで読み終わったかな?いつも言ってますが飛行機か、新幹線か、大きな病院の待合室か、そう言う時の時間潰しにどうぞ。退屈せずに時間を過ごせますよ。