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赤い館の秘密

クマのプーさんの作者ってA・A・ミルンじゃないですか。
彼の作品で推理小説読むなら外せないね〜っていうやつがありまして、それが「赤い館の秘密」です。

どういう話かと言いますとね、田舎のお屋敷にマークっていうお金持ちの紳士がいまして、その彼がゲストを何人か泊まらせてたんですけど、そこにマークの兄のロバートっていうのがやってくるんですよ。このロバートはオーストラリア帰りでいつもお金に困っててゆすりとってやろうっていう感じの人らしいんです。ところがこのロバートが家に着いたと思ったらあっという間に殺されてしまって、そしてマークの方は姿を消してるんですね。ゲストたちはみんなでゴルフに行っていて留守。秘書で親戚のケイリーと、館に滞在している友人のベヴァリーを訪ねてきた素人探偵のギリンガムが銃声を聞いて駆けつけた時にはもうマークはいないんです。ギリンガムとベヴァリーは二人で協力して謎を解くことにします。

これ、非常にシンプルな構造の犯罪です。なるほどね、という感じの。
ただ小説として面白いかと言われるとそうでもないんですよね。というのは疑わしい人物は一人だし、割とのんびり物事が進んでいくので。ただこのギリンガムをモデルにして金田一耕助を作ったという話で、だいぶどの辺が?という感じなんですけど、そういう意味では金田一耕助好きな方は興味深いかもしれないですね。


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