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お隣さんは連続殺人犯

「だからダスティンは死んだ」を読み終わりまして。
作者はピーター・スワンソンですね〜。なんだかんだ邦訳されてるの全部読んでるやも。
この人ってかなりワンパターンなんですけど、これもそれです。つまり今までの作品が好きであれば一定レベル楽しく、毎回期待を超えてくれないと無理っていう人には物足りない作品ですね。

主人公ヘンは版画家です。夫と共に新しい家に引っ越してきました。お隣は高校教師のマシューとその妻で、お互い子供がいないことからこの夫婦と仲良くなるのですが、ヘンはマシューの書斎でフェンシングのトロフィーを見つけます。このトロフィーは数年前殺されたダスティンという名前の若者の家から犯人に持ち出されたものでした。ヘンは当然警察に言いますが、マシューは先回りします。実はヘンは過去に妄想が酷くなって友達にストーカー行為のようなことをして警察沙汰になったことがあり、今も薬を飲んでいて、信用してもらえない状態なのです。これだけならヘンと夫が引っ越せばいい話なのですが、マシューは自分の犯罪の話を聞かせたいんですね。それでいうことを警察に信じてもらえないヘンにこれまで自分が殺してきた男たちの話を打ち明けようとします。
一方マシューの妻は心の奥底では自分の夫が自分の元彼を殺したことを知っています。マシューが同僚の悪い彼氏を殺した夜、アリバイに使われたことから心の中で蓋をしていた事実に向き合い始めます。

ケイトが恐る全てに似ているんですけど、それよりさらに平凡かな。でも一定の面白さはあります。

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