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ゴーン・ガールを読んでみまして

映画としては前に見たことあるんですけど、もう一度映画を見ていたら小説の方読んでみようかなという気持ちになりまして「ゴーン・ガール」を今更読んでみました。
いや〜面白かったですね。映画版の方が話の構造も終わり方もスッキリしてるんですけど、小説版は小説版で非常に良かった。最後の終わり方もくどいんですけどくどい分2人の複雑な関係が描かれていて良かった。
夫婦って不思議ですよね。エイミーとニックはそれのエクストリームな形ですけど、どんな夫婦であっても夫婦って不思議なんじゃないかな。愛し合っていて、憎み合っていて、赦しあっていて、同時に永遠に謎で分かり合えないけど深いところで分かり合っている。
エイミーって魅力的ですよね。やばいやつですけど。でも確かに魅力的です。何においても徹底していて、でも手もなくころっと騙される所もあって、傲慢で、冷たくて、可愛くて、人殺しなんですよ。たまらないな。
確かにこんな女と付き合ったら他の女なんかみんなつまらなく見えてしまいますね。全く油断できないけれど、それでいながら平和でもある。面白いなぁ。
ただ穏やかに、刺激なんかより安らぎが大切だっていうのがなんか定説になりつつありますが、でもやっぱりどんなに穏やかな「いいやつ」に見える人にだって悪意はある。そして悪意ごと丸ごと愛し、そして同時に憎み、欠点故に惹かれてしまうっていうのが愛なんじゃないのかな。そういう意味ではエイミーとニックは愛し合っているんじゃなかろうかな〜と思いました。

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