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孤島のセレブ結婚式で殺人が

ルーシー・フォーリー作の「ゲストリスト」です。後から買ったのにこっちの方先に読み終わった。
どういう話かと言いますと、アイルランドのある島で結婚式が行われるんです。新婦はオンライン雑誌の編集長ジュール、新郎はサバイバル番組のイケメンスター、ウィル。いわゆるセレブ結婚式です。でもハリウッドの大スターとか名門の娘とかのめちゃくちゃハイレベルなセレブではなくて、素人が頑張ればなれるんじゃないか、くらいのセレブですね。
この2人が主にエネルギッシュな新婦の好みでおしゃれで豪華な結婚式を企画、次々とゲストが島に集まってくるんですけど、みんないろんな事情があって人を殺しかねない、あるいは殺されかねないんです。
時間軸を並べ替えて現在、過去と入り混じる構成。冒頭で死体が発見されるんですが、じゃあ殺されたのは誰か、そして殺したのは誰か、それぞれが抱えている秘密は何なのかというのがポイントになります。

アイルランドの孤島で行われる豪華な結婚式、という時点で描写が面白い。アイルランドの孤島の豪華な結婚式、出たことないので。海外の結婚式の風習とかパブリックスクールの闇とかも面白いですね。それぞれの秘密は結構わかりやすくて早い段階で色々気づいてしまうと思いますが、それでも面白いです。

ミステリ史に残る一作なのかと言われるとそんなことはないと思いますが、心地よく読める一冊だと思います。読後感も悪くありません。
Amazonのレビューで酷評している人がいましたが酷評する意味がわからなかったな。そんなに情熱をかけて批判するような作品ではないです。気持ちよく楽しく読めばいいだけです。レビュー書いてた人は情緒が不安定だったのかもしれない。

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