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湖畔荘

ケイト・モートン作の「湖畔荘」を読みました。
私アガサ・クリスティが大好きなんですけど、それに似てるって言ってる人が多いんで読んだんですよ。

感想としては「似てね〜!」でした。時代が同じなだけじゃーん。
構成としてはよくある現代と過去を一章ごとに行き来する構成。

あらすじとしては以下のとおり。

主人公、現代の警察官セイディは記者にある事件のリークをしたせいで謹慎処分を食らって祖父の家に滞在しています。ジョギング中に湖畔に建つ大きな屋敷を見つけます。そこでは昔子どもの行方不明事件があり、今も解決していないというのです。セイディは暇つぶしにその時間を調べ始めます。屋敷の持ち主は有名ミステリ作家のアリス・エダヴェイン。セイディは調査したい旨アリスに手紙を書きますがアリスに無視されます。
アリスはというとロンドンで作家として暮らしていて今や80代。セイディからの手紙は歓迎できないものでした。というのはアリスは弟の誘拐事件の犯人を知っていたからです。

オチとしてはかなり甘っちょろい感じに終わるうえにやたら長い描写が多く、さらに作者のキャラクターの好き嫌いにかなり左右されたストーリーになっているので私としては全く好みじゃないですね。
悪者は作者の嫌いな人物。作者が好きな人物は善人で罪は一切犯さない、みたいな。そのくせ戦争の描写はむやみと残酷なのでそこもあまり好きではなかったなぁ。

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