九尾の猫
エラリイ・クイーンですね〜。エラリイ・クイーンの名作10選とかやると必ず入ってくる作品なんですけど今まで読んでなくて積読してたのを読みました。
あらすじはこうです。
ニューヨークはマンハッタンで連続殺人事件が起きるんですよ。犯人は「猫」と呼ばれています。貧しい人も、富める人も、白人も黒人も男も女も殺されます。死因は全て絞殺、現場には男にはブルーのシルクの紐、女にはサーモンピンクのシルクの紐が残されています。
無差別にしか見えないので誰がいつ殺されるかわからない。みんなが戦々恐々とする中、エラリイが捜査に担ぎ出されます。
エラリイは被害者を調べるうちいくつかのルールに気が付きます。それは被害者がどんどん若くなっていること。そして女性の被害者はみんな独身であると言うことです。男性の被害者には既婚者もいます。
さて、犯人は誰でどういう基準で被害者を選んでいるのか、という話なんですけど、面白かったですね。特に中盤から後半が面白かった。
最後の解決はなんとなく余計な付け足しっぽさがありましたけれど、でも面白かったですね〜。ハラハラして早く先を読みたい!ってなって夜更かしする感じ。被害者が9人もいるので登場人物だけでもかなりの人数になるんですけど重要なのは数人なのでそんなに大勢覚えなくても大丈夫です。
なんとなく無差別殺人の推理小説というとクリスティのABC殺人事件を思い出しますが、決してABCのパクリではないのでそこはご安心を。
小説の中で大パニックで将棋倒しになって死者と怪我人続出、っていうところがあるんですけど、あの韓国のハロウィンの梨泰院の事故を思い出しましたね。あの事故怖かったなぁ。