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言い訳のような決意のような

長い間このブログを休んでいた。忙しかったとか、週末の度に演奏会があったとか子どもの行事があったとか、まあ色々と理由をつけることができるのだけれど1番の理由は「書きたいことを書く」のが難しいなあと感じたからだった。

週に一度のブログなので以前は七日間に起きた何かについてあれこれを書いていたのだけれど、その時のことをすぐに書かないでもう少し寝かしてからにしよう、と思うようになった頃から内容や言葉を選ぶのが億劫になってきた。話をするのもそうなのだが「これを書いても大丈夫かな」「この言い回し、合ってるのかな」なんて思うと発言を控えてしまう。言葉の海の前で漕ぎ出すタイミングを待っているうちに漕ぎ出すこと自体ができなくなったのだった。

それでも書いていなかったわけではなく、寝かしたまんまの文章がたくさんある。途中でやめているのも多いし、最後まで書いていても何が言いたかったのかしらん、と思うようなのもある。迷いの跡がいく筋も残っているのを見ると、情熱だけで走り出して尻すぼみになってしまうところのある自分の性格をよく表しているなあと思うのだ。

先日夫と「スッキリした気持ちでやる気が出るといいんだけど」というような話をした。おたがい取り掛かりが遅くなってきた、とかやらなきゃいけないけどできる気がしない、とかそんなことを「そうそう、そうなんだよね」と大きく頷き合っていると笑えてきた。20年あまり一緒に走ってきた仲だからこその共感なのだろう。

私が書き初めから躊躇していて取りかかれない、というのは年齢的なことよりも自分達の置かれている立場によるものかもしれない。なんでも思ったことを思ったように言えるほどの大物ではないのが残念だが、中物ぐらいの自分にはこういう迷いはついて回るもんなのだろう。しょうがないので大物になれる日までこの迷いに付き合うことにするか。

では、また。ごきげんよう。