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ボーカロイドサンキュー

近藤です。

どんより空が当たり前の今日この頃。四国は今日から梅雨だそうです。

みなさん、ボーカロイド ってご存知でしょうか。初音ミクと言えば「あー分かる分かる」という方もいらっしゃるかなと思いますが。

息子はそのボーカロイドにとても興味があるようです。最初は曲を聴いているだけでしたが、そのうち自分でも曲を作ってみたいと思うようになったらしく、ソフトウエアが欲しいと言いだしました。

我が家はソフトウエアの開発販売を生業にしていますので、その話が出てからの夫の反応はかなり真面目なものでした。業界のことや、商品の傾向やどんな技術があるのかなどを調べ、自分でも使ってみて、と商品開発でも始めるのかしら?なんて思ったぐらいでした。そしてようやく息子の手元へ。

どんなことをやっているのかよく分かりませんが、リビングでは毎夜、人の声ではない歌声が鳴っています。どんな曲ができるのか、今の段階では不明です。


先日、楽器屋さんへ行った折にピアノの本のコーナーでボーカロイド曲集をいくつか見つけました。ピアノ譜があれば息子も色々弾けるから楽しいなあと思ったのですが、ひとつ問題が。

息子は生まれてこの方バイオリンとトランペットしか習ったことがありません。つまりト音記号しか読めないという弱点があるのです。どうしても弾きたいピアノ曲は耳コピ。ビオラもチェロも同様耳コピ。

息子が弾きたい曲を弾けるようになるには私や夫が弾いてやったり、教えてやったりしなくてはならず、これが楽しいけれどまあまあ骨の折れる仕事でした。

だから私としては息子に1日も早く自分で楽譜を読んで欲しいという気持ちがあり、今回のボーカロイド曲への興味はその一歩にしたいという目論見があったのでした。

そんな下心で探していた楽譜の中に「全部の音符にカタカナが振ってある!」というものを発見。これなら息子でも読めそうだわ、と思って早速購入しました。

その日、私は会議があったので息子の机に楽譜を置いて外出し、夜帰宅したのですが、玄関の鍵を開けると早速ピアノの音がしていました。リビングへ行くと満面の笑み。息子の「弾きたいけど弾けない」を解決するのがこんなにも簡単なのかと拍子抜けするぐらいでした。

その日以来ピアノの音もリビングに鳴り響くようになり、鍵盤が連打されています。私と共に歩んで50年近くになるピアノはそろそろアンティークの入り口です。この歳でこんなに激しく演奏されるとは思ってもみなかったでしょうね。

夫もピアノを弾きながら「この楽譜、すごいやん、楽に弾けるやん」と絶賛。ソフトウエアに勝った瞬間、かな。

では、また。