創作雑記:喫茶一匙
ごきげんよう~
昨年末にnoteにて何話か掲載した後、カクヨムに移した小説がありまして…(未完)
メイド博を機に、形にして世に出したい気持ちが強くなりました。
小説を書かずにはいられなかった。
まずは形から…派なので表紙はイラストレーターさんに依頼済み。
秋田をモデルにしてるので秋田のイラストレーターさんを探しました。
何で小説家かっていうと、
メンタルが一番落ち込んでいた時期で、何かしていないと落ち着かなかったこと、
自分のペルソナを分割してそれぞれに喋らせることで気持ちの安定を図ったこと、
物書きというものに憧れてたこと、
など、が理由です。
物語作りたい…から始まってちまちま設定考えて、自分の嗜好とか思考を登場人物それぞれに担わせました。
ちゃんと形にするぞ…!の気持ちで、内容整理して再掲します。
主人公に辛かった気持ちを一番背負わせてるので暗いです。
舞台設定
古くからある武家屋敷を観光資源としている田舎町。
北国の小京都と呼ばれ、海外からの観光客も多い。
その昔、城があった小山のもと、川沿いの開けた土地に、小規模ながら武家屋敷と城下町が広がっている。
武家屋敷は、城に近い北側から上級・中級・下級、と別れている。
格調あるその屋敷は一般公開されているものもあり、当時の暮らしぶりがわかる展示がされている。
四季折々の風景も人気であり、春は満開の桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色、と観光客が途切れることはない。城下町は商店街となっており、地元住民向けの商店、観光客向けの飲食店や土産物屋が軒を連ねる。
商店街の中心から少し離れた一角に、町屋を改装した一軒の喫茶店があった。
その喫茶店は地元住民の他にも、ある噂を聞きつけた一部の観光客の人気を集めている。
その噂とは、
「1人の年老いたマスターと3人のメイドが営む喫茶店があるらしい」。
そこに、新たなメイドが越してくるところから物語は始まる。
※喫茶店の間取りを近況ノートに掲載しました。
登場人物設定
喫茶一匙で働く登場人物たち(2023/10/27時点)
〇メイド:夢鹿(ムジカ)
身長150センチ
マスターの遠縁の親戚。
黒髪ショート、ボブ
華奢、病弱気味
喫茶店での仕事:掃除、ホール
※基本的に何もできな…くはない。全般が40〜60点くらい。修行中。
※珈琲淹れるセンスはありそう(マスター曰く)
※店の屋根裏部屋に住まわせてもらっている。
〇メイド:玉鹿(ギョクカ)
身長178センチ
黒髪ロング、ポニテ
突然転んだりする。割と時間にルーズ。
喫茶店での仕事:ホール、お茶系の管理(ハーブティー、紅茶、日本茶、抹茶、ほうじ茶等)
〇メイド:鹿島(カジマ)
身長172センチ
長身、黒髪長髪、髪はまとめてない。
煙草吸う。酒嗜む。
三白眼、切長の瞳、猫?
喫茶店での仕事:ホール
〇メイド:鹿苑(ロクオン)
身長165センチ
黒髪長髪、三つ編み丸メガネ
誰に対しても割と平等に接するが、平等に興味が薄い
サボりに厳しい
喫茶店での仕事:キッチン、経理・事務作業
◯マスター・菓子職人:北鹿(ホクロク)
身長182センチ
92歳、代々続く和菓子屋の主人、現役
甘いもの好き、コーヒー好き、酒好き
基本的には健康
ロマンスシルバーの髪、老眼鏡
喫茶店での仕事:和菓子製作
ホール・キッチン一応全部できるけど完璧超人ではない。
第1話 私の名前は夢鹿
寒い。
元いたところと比べたら、気温にして5℃は違う。
親戚を頼り、この地へ移ってきてから一月経った。
今は喫茶店の屋根裏に住み込みながら働かせてもらっている。
親戚が経営する和菓子喫茶、「喫茶一匙きっさひとさじ」。
ここのマスターが母と親戚だったらしい。
マスターの他には3人の店員さんがいた。
3人とも女性で、仕事に慣れない私によくしてくれている(それぞれのやり方で、だけど)。
和菓子、喫茶、と聞いて和風の店内をイメージしていたが、いわゆる「純喫茶」といった雰囲気の内装だった。
それよりも私の心をときめかせるものがあった。
制服がクラシカルメイド服だったことだ。
いわゆるコスプレの「メイド服」とは違い、中世のメイドが着ていたようなクラシカル、袖も裾も長い、上品なメイド服。
一度だけ友人に連れて行ってもらったカフェの制服によく似ていた。
あのメイド服を着た店員さん達の所作、言葉使い、雰囲気、全てが素敵だった。
こんなお店で働きたい。素直にそう思った。
しかし。
まさかこんな田舎町でこのメイド服に袖を通すことになるとは思わなかった。
まだ明るい気持ちにはなれないが、このメイド服に袖を通すときは心が高鳴る。
現実を、頭ではわかっているつもりだが、「受け入れられていないように見える」と言われた。
そうなのかもしれない。
わかっていなくても、受け入れられなくても、今はとにかく働かなくてはならない。
1日でも早く仕事を覚えなければ。
ここでお世話になるにあたって、新しく名前を与えられた。
私の名は「夢鹿むじか」。
憧れの制服で、知らない土地で、私の生活は始まった。
以上、書きまっせ〜の意思表示でした。
それではまた。
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