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自分を信じる 2024.8月2週目週報

先月、タイミーという会社が上場しました。スキマバイトアプリの運営元の会社です。企業が上場した場合、一株あたりの株価に基づき、企業全体の価値を表す時価総額というものが決まりますが、上場時初日のタイミーの時価総額は1569億円でした。日本の上場(IPO)で、1000億を越える時価総額がつくことはあまりなく、ましてや創業者は27歳ということですから、ビジネス界において、これは物凄いことです。

タイミーの社長は僕より若く、メディアなどからも以前からよく取り上げられ注目されていたのですが、正直僕には、タイミーの価値がよくわかりませんでした。かつて、僕はあるコーヒーチェーンで店長をしたことがあるのですが、その感覚でいうと、たくさんシフトに入ってくれるアルバイトほど、よく仕事を覚えてくれるので戦力になりやすく、たまにしか入らないバイトは仕事の覚えが悪く、埋めるシフトも少ないので、教育に時間がかって、タイミーのようなスキマで入ってくる層は採用したくないと思ってました。

だから、タイミーはそこまで伸びないと思っていましたし、IPO時の価格がこんなに大きなものになるとは、夢にも思いませんでした。タイミーについてだけでなく、自分の判断が誤っているなと感じることは他にもあります。ビットコインがこんなに上がるとは思いませんでした。実際に決済に利用されているわけでもなく、またビットコインよりも性能がいい仮想通貨はたくさんあるため、ビットコインはもっと早く失速すると思っていました。しかし上がり続けました。株価の予想を自分なりにすることがありますが、外れてばかりです。

大谷翔平選手が日本ハムで野手と投手の二刀流に挑むことを表明したとき、プロ野球のOBには批判する人が少なくなかったらしいです。また音楽やファッションという領域では年を重ねるごとに若者の感覚についていけなくなるのは世の常です。

人が行う評価なんて、あてにならないんだと思います。逆に自分が行う評価も当てになりません。ベアーズナビで言えば、たとえば私が良くないと思っても、実際に他の会社で他の場所で活動すれば、もっと評価されて輝けるということがあるのかもしれません。他人からネガティブな評価を受けてしまったとして、そこで自分自身さえも自分のことを信じてあげることができなければ、開くはずの花が開かなくなります。大谷選手にしても、周囲からの意見をききつつも、自分を信じたからこそ今の成功があるんだと思います。起業なんて、大体周りの人は反対するものです。僕もそうでした。

謙虚になることは確かに大切だと思います。結果として現れてきたものを受け入れることも大事だと思います。しかし、抽象的な評価を真に受けて苦しむ必要はないと思います。その人のことを一番わかってるのはその人自身です。

自分が行う評価なんてあてにならないのですが、しかしそれでも責任を取る立場にある限りは評価しなければなりません。評価が不確実だからといって全部を受け入れてしまうことは出来ないので、とりあえずのその人がその時思ったなりの評価をします。しかし繰り返しですが、それが正しいかどうかは、本当のところ誰にもわかりません。

人生生きていれば、他人からの評価に苦しみ一時は辛い思いをすることがあるのかもしれません。しかしベアーズナビに関わっていただいた皆さんそれぞれが、自分だけは自分を信じて、強く生き抜いていただけることを願っています。


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