見出し画像

2020年の振り返りと、NEXT

コロナ、世界、投資先、そして私

2020年は世界中の人にとって、とてつもなく大変な年でした。ビジネスが窮地に立たされた方もいらっしゃると思います。

投資先にもオフィス、不動産、旅行、商業施設の顧客向けのSaaSサービスを展開している会社もあり、一時的に少なからず影響を受けましたが持ち直し、全社年を越せたのは不幸中の幸いでした。

2020年の投資は新規・既存合わせて14社(新規11、既存3)でした。

1号ファンド最大規模の出資

投資活動としては、Rocketsに対して当ファンド最大規模の投資をSMBC-VCの金子さんと共に行わせて頂きました。(弊社リードです。)

CEOのdice-kとは創業当初から事業アイデアを一緒に考え、一緒に検証を回して結果が出始めており(すでに当時単月黒字を達成)、チームにジェイさんも加わってこれから投資フェーズ!という最高のタイミングで改めて投資をさせていただきました。

世界のコーヒー生産における最も大きな問題を解決するGOOD COFFEE FARMSへの出資

また、グアテマラでコーヒーを生産から輸出入・日本での販売までを一気通貫で行うGOOD COFFEE FARMSへの出資を行いました。

コーヒー生産における最も大きな問題は、コーヒーはコモディティ商品であり、レギュラーコーヒーに使うようなコーヒー豆の価格は世界で一定の価格で決まってしまっている、ということです。例えば2020年は2.8ドル/kg〜3.6ドル/kg程度で推移しています。

コーヒーの価格をアップするためには、コーヒーの価値をアップしなければいけません。クオリティをアップすることで、コーヒーを「差がつかない商品=コモディティ」ではなく、「スペシャルティ=名物・特産・自慢の品」にしていく必要があり、そこに挑戦して結果を出しているスタートアップです。

また農家がチェリーを売るだけでなく、その後の加工工程まで自分たちで出来るようにすることで農家の収益をアップすることにも挑戦しています。

取締役にも入らせていただき、内部で色々やらせてもらいました。クラウドファンディングもページを作るところから中に入ってやらせていただきました。

2021年はこの動きをもっともっと加速します!コーヒー好きな人、ぜひ一緒に世界を変えましょう!

超たくましい投資先たち

そんな中、コロナの影響を受けた投資先もまさに雑草のようなリバイバルを達成。本当に強かったです。

おためし同棲がバズりまくり。以下の動画はスイモクチャンネルで10分くらい特集してもらったやつです。広告じゃないです。他にも女子向けの雑誌とかたくさん掲載いただいた結果、本当に幅広くお問い合わせいただいたようです。

百貨店や店舗の空き状況をみるサービスを行っていたVACANが3密防止サービスを開始したり。

(他にもたくさんの都道府県/市町村に導入いただいてますが、地元ということでリンクは岡山市をチョイス。)

またアパレルは店舗がクローズしてしまったり時短になった影響でEC比率がグッと上がって、サイズ/フィッティングの問題が顕著になったのでVirtusizeが脚光を浴びました。今まで導入を検討していただいていたサイトさんがかなり導入を決定してくださいました。

ちなみに知らない人のために言っておくと、Virtusizeは自分の体と服を比較するのではなく、服と服を比較して自分の着たいサイズの服を見つけられるというサービスです。カジュアルな服だと体とピタピタな服を見つけるわけじゃないですからね。サイズ感を得るためにより優れた方法で、本当に世界一、真摯にこの課題に向き合っている会社です。

画像1

今年単黒になった投資先とか、普通に売上ガンガン伸びてる投資先とか

昨年苦しんで死にそうになっていた会社も、今年単月黒字を達成した会社がちらほらあります。よく頑張りました。コロナの影響が軽微またはほとんどなかった会社は、普通に売上ガンガン伸ばしてました。

さらに2021年、一緒に伸ばしていきましょう!

アクセラレータプログラム①自社アクセラ NEXTBLUE BATCH 2020

自社のアクセラレータプログラムもスタートしました。日本側はどんどんプレシードに特化して支援していきたいなと思っていて、というのはそのタイミングが一番価値が出せるし、一緒に戦略や事業を作っていくことにコミットしやすいからです。

と言いつつ、営業検証ができるフェーズでないといけない、みたいなところもあるのでどうしてもタイミングの問題が発生するのでアクセラは継続的にやっていかないとだめですね。個別メンタリングを主体としてますので、バッチ式以外も織り交ぜながら2021年もプレシード支援を継続してまいります。

アクセラレータプログラム②AI.Accelerator/受託.Accelerator

3年前くらいにディップ進藤さんと一緒にスタートしたAI.Acceleratorも、現在既に15バッチ目。年4バッチを継続しており採択企業も累計100社を超えました。

また、AI.AcceleratorでB2Bスタートアップの支援をする中で「今はまだ受託で少数のクライアントにサービスを提供している会社をスケールするやり方でもっとスタートアップを増やしていこう!」ということで今年は「受託.Accelerator」も開始しました。(以下はプレスリリース。)

「受託.Accelerator」に採択された場合は、採択から3か月間、SaaS/AIに造詣の深い「RealityAccelerator」と共同で専任メンターが経営支援を行います。ビジネスモデル検討や各種経営支援に加えて、当社の社員・学生インターンによる直接的な業務支援や、元起業家、ダイレクトリクルーター、編集者、エンジニア、グロースハッカー、セールスといった専門家の紹介も行います。

アクセラレータプログラム③Asahi Media Accelerator Program

朝日メディアラボベンチャーズさんと今年もやってます!こちらは逆にB2Cがメインということで、いつもとは比較的頭の使い方が違うのですが、もともと僕はB2C出身(RenRen出身だったりとか自分の会社でゲーム出してたりとかします)なので、こちらだけ完全に頭を切り替えてやらせてもらってます。B2Cプレシードのサポートはやりがいがあります。

朝日アクセラの卒業生では今年は特に食べチョクがブレイクしましたね。

新規事業アクセラレータプログラム

ある会社さんの新規事業アクセラレータプログラムをご支援させていただくようになりました。こちらは具体的にあまり書けることが少ないのですが、いわゆるスタートアップではない、大企業の中で新規事業を作っていく、ということに対しても今後どんどん関わっていこうと思っています。世の中はものすごいスピードで変化をしており、その変化に対応するために必須のアントレプレナーシップはスタートアップCEOだけでなく、大企業の中で生きる中でもいつの間にか必須のものになってしまいました。この辺りもまたタイミングをみて書いていければと思います。

2020年最大の変化:2号ファンドの立ち上げ&パートナー2名が新しく参画!!

長らくピン芸人としてファンド運営してきましたが、パートナーが2名入ってくれました。彼らは本当に優秀で、一緒に2号ファンドを立ち上げてよかったなあ、と心底思っています。

あんまり人のこと褒めないタイプなんですけど彼らは本当に優秀でして、昔働いていたRenRen(人人網)のCEOのJoeが言っていた言葉で「最初の10人くらいのメンバーは全員SランクかAランクしか採用するな」っていう話を思い出して、「Sランクを採用するってこういうことか」と本当の意味で理解しました。また改めて2人のことも紹介したいと思います。

2号ファンドの内容については正式にはPRはこれからなので詳細は割愛しますが、2号ファンドをコロナの中立ち上げました。緊急事態宣言が出る前日ギリギリのタイミングでコミットメントをもらって、投資いただきました。このタイミングで決めていただいたLP様には本当に感謝しています。また、すごく積極的に事業を一緒に作っていくことにコミットいただけるLP様でもあり、どんどん連携できているのでこれからも非常に楽しみです。

2号ファンドからの出資

国内と海外の両方に張っていくファンドということで、パートナーの1人はファンド組成前の2020年1月からドイツへ行き、ベルリン支社を立ち上げてくれました。コロナの中、ひたすらスタートアップのソーシングをやり続けてくれています。結果的に2020年は国内外にたくさんの素晴らしい出資を行うことができました。(2号ファンドからの出資に関してはまだ国内外全部公開してなくて全ステルス状態なんですが。)

そしてNEXT 

ファンドGPが増え、2号ファンド組成し、海外進出し、とかなりスピードが上がってきました。明らかに自分の人生の良い転機が来ています。2020年は苦しみながらもなんとか土台は作れたので、2021年はこのままJust Do It ! という状況にすることができました。2021年はどんどん実現していかなければいけません。忙しくも希望に溢れた年になりそうです。

最後に、連携パートナーのみなさんへ

連携パートナー(既存LP様、事業会社様、スタートアップ様、プロフェッショナルチーム様)の皆さん、2021年は大きめのプロジェクトをどんどん実行していきます。

皆様のお力をお貸しいただければ社会に大きくインパクトを与えられるプロジェクトを一緒に作っていくことができます。(もちろん皆さんの事業にも良い影響があるような座組みを作っていきます。)

ぜひ、一緒にプロジェクトでご一緒できれば幸いです。

それでは、2021年もよろしくお願いいたします。


Reality Accelerator / NEXTBLUE パートナー 郡 裕一

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?