ロックは「サムシング」ー歌は下手でいいー

お疲れ様です。

今日もどうでもいいことを。
この世には現在、どうでもいいこととどうでもよくないことが1:20ぐらいの比率で存在しているので、その天秤を少しでもどうでもいいことの方へ傾けたい。

僕はめちゃくちゃロックが好きである。
これまでも職場の人とかと好きな音楽の話になると、何聴くの?みたいな話から大体始まるのもだが、僕はロックなら何でもと答える。
これは嘘ではなくて、ロックならおおよそかじっている。
僕はRadioheadを崇拝し、UKロックやグランジ、ポストロック、ポストパンク、プログレ、あげればキリがないくらい好きだ。
ただ、日本のロックはちょっと弱い。
でも、普通の人並みには知ってるので、邦楽ロックの会話にも何とかついていける。
ただ、ロックが好きですと言うと「えーミセスとか?」とか「えーあんまり聴かないな」とかの返答に落ち着くので、そんなに盛り上がりはしないのだが。

僕の彼女はK-popが大好きなのだが、あるとき「ロックのおすすめないの?」と言われて、Radioheadを聴いてもらったところ「声がへなちょこすぎる」「ロックバンドってアイドルよりも歌はそうでもないね」と言われた。
正直これは否定できない。
最近だとMrs. Green Appleやthe 1975なんかはめちゃくちゃ歌が上手い。
多分バンド界の最上位クラスのうまさ。
でも、K-popアイドルと比べると、恐らくマシュー・ヒーリーがK-popアイドルの中の上くらいになる気がする。
もちろん、音楽的なジャンルも全く違うので一概に比較はできないが、純粋な歌唱力(発声の丁寧さ、音域、音程の取り方)で言えばやっぱりロックバンドはアイドルに劣る。

でも、ロックはボーカルが下手で全然いい。
なんなら演奏も若干下手でいい。(でも、多少は演奏力がないと盛り上がらない)
ダイヤモンド・ユカイの言葉を借りるなら、「ロックはサムシング」だ。
つまり、その歌で、演奏で、サムシングを伝えられればその時点でめちゃくちゃすげえロックバンドになる。
このサムシングという言葉はまさにロックの核心を突いている。
人気の出るバンドはとにかく熱量がすごい。
ギターのバッキングでも、高音が綺麗に出ないボーカルでも、熱量の違いだけで音は大きく変わる。
良い例はSmashing Pumpkins(以下、スマパン)だと思う。
スマパンはかの有名なNirvanaと同時期に活動していたグランジロックの超有名バンドだが、スマパンのボーカルであるビリー・コーガンの歌はめちゃくちゃ下手。
聴いたことない人は一度聴いてみてほしい、マジで声が汚い。
でも、パフォーマンスは最強。
グランジ特有の歪んだギターやキャッチーなメロディライン、そして、熱量。
それらが揃った最高のパフォーマンスから放たれるものはサムシングとしか言いようのない、とてつもないものだ。
このサムシングにファンは魅せられ、ロックへ傾倒してしまう。

NirvanaのTシャツを着ている人の9割はNirvanaを聴いたことがない。
もし現代にカート・コバーンが蘇ってこの光景を見たら、もう一度ショットガンで自分をぶち抜くに違いない、いつもそう思っている。
最近のバンドって結構歌が上手い気がする。
でも、日本のテレビに出るバンドに特に求めたいのはサムシングだ。
自分が洋楽かぶれなだけかもしれないが、それでもManeskinやLast Dinner Partyは歌も上手いし、サムシングがギンギンに滾ってる。
もっともっと「何か」をくれよ!

ただのロック好きの呟きでした。

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