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変化の備忘録

どうも、がーすーです。
noteを書こうと思いはや21日経っていました。

「記憶って色褪せていくよ。」

今日言われたこの言葉に焦りを感じたので、今まで書けなかったnoteを書こうと思います。
なぜ書けなかったのでしょうか。わかりません。



僕は「変わりたい」と思って海士町に来ました。知らないと思うけど、僕の3ヶ月の目標は

「人生最大の変化をする」

でした。
色々な葛藤や悩みがあり、今のままではいけない。そんな焦りが8月以降僕を支配していました。
そんな中海士町と出会い、直感を信じて3ヶ月飛び込み、1/11のほかの島体験生とは少し遅れた来島になりました。


そんな決断をして僅か三週間、まさかの僕に人生で最大の変化が訪れました。本当にまさかのわずか20日で「最大の変化」をしてしまいました。

正直びっくりです。

海士町すごい、来てよかった。内省と実践を繰り返す中今までとはすごい速度で自分が変わったことを実感して驚きを隠せません。

さて、何が変わったのかを書いていこうと思います。きっかけは事務局の大人の島留学を作った偉い人との面談です。

まず僕は自分のなりたい姿について話しました。
僕のなりたい姿は「感謝される人間になること」。
なんでかは単純で勉強を教えた子供たちから「ありがとう、すごい!」って言われたことやスノボを大学の同期に教えて「ありがとう」と言われたことなど、些細なことから自分のなりたい姿を形作っていました。

では「ありがとう」をガソリンに僕のエンジンは回っているとして、どうすればガソリンを供給し続けられるのだろうか。このことに考えを巡らせました。
僕の結論を

「できない人をできる人にしてあげよう」

でした。
何かできないことがある人を僕が助けてできるようにしてあげればきっと喜ぶしありがとうっていうはずだと思いました。

この言葉を話した途端、偉い人が口を開きました。

「本気でそう思っているの?」

反射的に「キツいこと言うな〜」と、それと同時に「ドキッ」とした本質を突かれたような言葉に僕は何も返すことができませんでした。
続けて偉い人は

「君は優劣の世界で生きている。そして物凄く傲慢なことを理解した方がいい。」

と言いました。
いや、きつすぎる。しかし、これまでの無意識下で感じていた感情をこの偉い人によって言語されてしまったのだと思いました。図星ってやつです。

そして、あることに気づきます。自分の自己肯定感の低さの要因こそが優劣の世界で生きていたことの証明となっていることです。
これまでの自分は何か成果を上げている時、たとえばテストの点数が学年で一位だった時、僕は自分を肯定していました。だから資格に惹かれるし権威にも惹かれていた。

人は持っているものがあり、それは70億人すべて一つのランキングで判断できるものだと思っていました。なんとなく20億位くらいだろ的な。(この考えが物凄く前までの自分を表していると思うな。笑)

「あの人は自分より優れている。あの人は自分より劣っている。」

これによって自己を肯定してきた自分は、目の前に自分の優劣の基準で優れている人が現れると途端に自己肯定感が崩れ去りました。
内定先で同じような価値観を持った同期を持ち、その人のスキルや任せられる仕事、上司からの評価を叩きつけられ自分の自信は地の底に落ちてしまいました。
自分の自信のなさから自己嫌悪し勝手に追い込まれていきます。ただ朝起きただけで涙が出る。そんな6月の梅雨を送っていました。

そんな、他人や環境に左右されてしまう、優劣の世界の住民は独特なものを持っています。それは、「不快感」という住民票です。
なぜなら、自分の基準で劣っている人は見下し、優れている人に何かを求めてしまうのです。
実に傲慢です。
この姿勢が不快感の、僕の持つ棘の正体です。
この棘は人の印象に物凄く影響を与えてしまいます。わかりやすく言えば初対面で人から好かれることはありませんでした。

たぶん、優劣の世界に住み始めたのは中学生の頃です。中学生のころいわゆる一軍のようなカーストを意識し出し、他人と自分を比べて安堵を得るように行動していました。この頃の自分が二番目に嫌いです。今思えばあの頃も朝起きただけで涙が出ていたような気がします。そこからおよそ10年間この住民であることに全く気づくことができず、優劣の世界で大人になっていきました。

そんな染みついたこの世界から抜け出したい。

認知によって自分の考えへの嫌悪感が止まらなくなりました。今まで自分が正しいと考えていた、「人をできるようにしてあげる」ということの傲慢さ、優劣の世界で生きる自分の醜さに嫌気がさしました。とにかく嫌だった。嫌に感じたらいままでの価値観が一変、全てが崩れ去っていきます。これまでは正しいと思っていた優劣の世界の常識がすべて間違っていたことに気づくと途端に自分が変わっていきます。

人生初めてで最大のパラダイムシフトです。

勝手に正しいと思い込んだ自分の常識のせいでこれまでずっと苦しめられていたのです。なんて馬鹿馬鹿しいのでしょう。とにかく優劣の世界の住民から抜け出すことを決めました。
抜け出し方はシンプルです。優劣の世界から出たいとおもうだけです。ただ、これまでの長い住民歴から世界の常識が抜けず、準住民くらいです。
こうして僕は自分の住んでいた優劣の世界の住民からおそらく今は準住民くらいにはなれたと思います。
長々と書いてしまったけれど、

つまりは人を優劣で判断することをやめます。

という至極シンプルな結論です。

まだまだ準住民だけど、完璧には抜け出していないけれど、大きな一歩です。
優劣の世界から抜け出したら、人の良いところや長所短所が物凄く尊いものに感じるようになりました。
よくよく考えてみても、お好み焼き屋さんと大阪のコンサル会社の社長さんに優劣があるわけないし、どっちも人を幸せにしている素晴らしい尊いものなのです。

そして、少しだけ自分を好きになることができるようになりました。僕のいいところを一つだけ紹介させてください。このキツい発言をすんなり自分に落とし込める「素直さ」です。こっちにきて出会った大好きな人と話している時に「がーすー、本当に素直だね。」って言われたことで僕は救われています。

まだまだ他にも自分の中に見つけてないものがたくさんあると思います。優劣の世界から抜け出し、みんな尊いものを持って生きている。自分のことも
これからもっと好きになっていけるんだなと思うとたまらなく幸せだと思います。

p.s.
このnoteを書く背中を押してくれた、ひと足先に優劣の世界から出ていった一歩先を歩く先輩。
本当にありがとう。

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