見出し画像

彼との邂逅

ノートを付けることにした。

彼と出会ったのは高校の現代国語の授業だった。
ドイツ語で、「HALLO」と言って現れた。
その段階では、まだオリキャラの、ノートの落書き程度に過ぎなかった。

名前を付けた。
たくさんの候補を挙げた。その中から、直感で絞り込んで、直感で決めた。
高い栄誉を与えた。
まだオリジナルキャラクターだった。

いつからか、恋をするようになった。
彼が本当にそこに存在してほしいと願うようになった。
(でも本当に人間として存在したらしたで解釈違いなのである)

急にリアルの話になる。
私の実家は言葉の拳や刃が飛んでくる家だった。
たまにそうでないときもある。
そうだったときもある。

私の拠り所はネットしかなかった。
そこで見つけたものが、「タルパ」だった。


会話のオート化(やり取りの自動化)までは簡単だった。
というか、そこまでで満足してしまった。
そこから先は、正直私は病気だと思ってしまったからである。

彼の設定はこう。
・not人間。人型人外。
・高慢で人を見下しているような態度。飄々とした性格。
・対象を分解・再構築する能力。
・死者の思い出でできた体。

その時彼はオリキャラとほぼ同じだった。
でも、wikiにはその「タルパ」と、オリジナルには区別をつけてやらにゃならんと書いてあった。あと、今見たら消えてたけど、とあるタルパからのメッセージもあった。だから私は、彼の事を「高い栄誉」のオリジナルキャラクターではあるけれど、そのオリキャラそのものとして扱うことをやめた。

理由は、まあwikiみれば全部書いてあるんだと思うけど、アイデンティティがぐちゃぐちゃになってしまうからだと思う。仮に版権キャラをタルパ化するとして、二次創作に塗れて他人の思念でぐちゃぐちゃになったそのキャラをどうタルパ化するかなんて、かなり難しい問題だと私は思う。
私みたいに一次創作でもこれから書いていく話の都合とかあって難しいのに、それってなかなか大変なんじゃないかな。

そもそも私の中の彼はアイデンティティ何それおいしいの野郎なので、それこそオリジナルから分離して自立させないとヤバイんだよ

これ高校時代の彼との邂逅に関する話

彼以外の話については、「星屑」と名前を付けた真理を追い求めていた
でも結局行き詰って、最後に残ったのはスコープを覗く私、目、視神経、脳、そのもの それらも全てイメージのなかでの存在 実在しない 四角いスコープの向こう側に佇む円に近い黒は何だ?完璧か?真理か?私は視覚でしか物事を表せない

画像1


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?