＜6/15～6/19　来週の日経平均の動き＞

メジャーSQ通過も荒れる値動き

コロナショックで歴史的な暴落といわれていたかと思えば、コロナバブルで歴史的なバブル相場と、値動きの激しい相場が続いています。

すでにマザーズ指数はコロナショックの前の高値を更新し日経平均もあとわずかというところまで戻ってきました。

緊急事態宣言も解除されてコロナももはやどこ吹く風とでもいうかのような強さでしたが、NYダウが1800pt以上の大幅下落となり、これまでのバブル相場から現実に戻ってきたような下げとなりました。

急激に下げた要因が、コロナの第二波懸念と報道されていましたが、これはすでに前からわかっていたことであり、このタイミングで急に出てきたものではないので、よくある後付けの解釈でしょう。

次の日のダウが大きく反発したらコロナ第二波の懸念が後退したということになりますが、一日でコロナの状態が激変するとは考えにくいです。

大きなのは、日本のメジャーSQ前日だったため、日経平均指数を下げたい思惑があり、動かしやすい夜間のうちに仕掛けが入ったものだと思います。

SQ週は荒れるとはいえ、2日で1500円近くも下落させるのですからかなり激しい値動きです。

とくにSQ直前に大きく先物で売りを入れた大口の動きが気になっていましたが、この直前にここまで大きく動かしてくるとは、恐れ入ったという感じです。

このように、大きく株価を動かしているのは、需給がすべてなので、何がきっかけで下がったという理由は考えたところであまり意味がありません。

売りたい人が買いたい人よりも多ければ下がるというだけなので、理由はわからないが、売り玉が急激に増えてきたから下がっているだけです。

6月のメジャーSQ値は22,071.46円で決まりましたが、この値は今後も意識される重要なものになるので覚えておきましょう。

来週以降の変化日がちょうどこのSQ値とほぼ同じ値に位置するため、当面はこのSQ値22000円を超えて推移すれば上昇相場が継続し、下回れば調整入りという判断基準になります。

現状位置からするとまだどちらも可能性があり、来週中の動きで変化日をどう通過するかわかるため、それによって7月8月の相場の方向性が見えてきます。

もし、このまま来週も22000円を割り込まなければそのまま上昇トレンドが継続し、今回の大幅な下げもいい押し目を形成したということになります。

その際は7月2週目に向けて上昇しやすい流れに入るので23000円、24000円方向に上昇していく可能性が出てきます。

一方で、22000円を下回ったとすれば、これまで押し目を作らずに上げてきただけに大きめの調整となり、7月中に20000円～20500円を下値目途に下降トレンドに入るでしょう。

これは、チャート上から考えられる方向性になりますが、これに加えてオプションの手口やシステムによる計算も加えて今後の動きを分析していきたいと思います。

ちょうど来週6/19がアメリカのメジャーSQになるので、アメリカの方は昨夜の暴落がSQに向けた何かの仕掛け的な動きかと思います。

来週はSQ週なので、NYダウは大きな値動きが出てくるでしょう。

日本もその影響は大きく受けるでしょうが、日本はSQが終わったことで、今週からは15時の場が引けてから大きく指数が乱高下するような不自然な人為的な動きは減ってくると思います。

今週はSQ値22,071.46円を超えて終わるか、下回って終わるか、に注目して今後の相場の方向性を見極める週になります。

（無理な位置やわからないときは売買を控えましょう。やられるだけです）

それでは、来週に向けて良い週末をお過ごしください。

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