見出し画像

<5/10~5/14 来週の日経平均の動き>

●5月相場

GW明けて大きく上昇して5月相場が始まりました。

GW中に一時急落する場面もありましたが、切り返して反発し、連休中も大きな波乱はなく推移しました。

Sell in May という格言がありますが今のところそれを打ち消すような強い動きが続いています。

とくにNYダウの強さは際立っており、高値圏でのレンジをさらに上に抜けて連日高値更新が続いています。

雇用統計の結果も、非農業部門雇用者数で予想が100万人に対し、結果は26.6万人、失業率も予想が5.8%に対して結果が6.1%となり、悪化しているにもかかわらず、この結果を受けて大きく上昇しています。

つまり、今の相場は実体経済とはかけ離れたところで動いている金融相場であることが鮮明になっている動きです。

通常であれば経済が悪くなっているので下げるところですが、経済悪化のため、金融緩和が継続するということで上昇となり、まさに不景気の株高となっています。

テーパリングを示唆するようなコメントもちらほらと出てきてはいますが、まだ金融緩和は継続中といった動きです。

ただ、すでに高値圏でもさらに加速して上昇している動きは気を付けた方がよくて、株式市場以外にも、とくに商品先物の方で変化が起きています。

木材や、大豆、トウモロコシなどの価格が軒並み上昇しており、木材などは短期間で3倍近くまで上がっています。

これだけ商品価格が上がってくると、身の回りで物価も上昇してくることになり、投資をしていれば資産も相対的に増えていくので、あまり気にならないかもしれませんが、投資していない人にとっては物価が上昇し、生活を圧迫していくことになります。

これは、格差を広げることになり、その先に待っているのは、歴史を繰り返すならば戦争です。

これが資本主義経済の怖いところで、あまりに行き過ぎると格差が広がりすぎて、それが争いのきっかけになります。

このペースで上昇していくと、さすがに金利を上昇せざるを得ないというところまでくる可能性もあり、今の株価、商品の大幅上昇は、このバブル相場の最終局面に近づいていることを示唆しているのかもしれません。

最終局面では全ての商品がバブル化して上昇していきます。

あとは、このチキンレースから誰がいち早く降りるかどうかになりますが、これは大口の手口と信用残、いくつかの先行指標の動きからその変化にいち早く気づくしかありません。

特に、個人の信用買い残が3.3兆円近くまで達しており、過去の結果からも警戒すべき水準まで積みあがってきているので、要注意しておきましょう。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

より詳しいチャートなど見たい方はこちらのメルマガもぜひご覧ください。

【無料メルマガ】誰よりも正確に日経平均の動きを分析!「相場の流れを読み解く!日経チャート解析」毎週発行
https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=JqOlDpwXzqi


●著書

システムトレードについて基本から応用まで役立つ内容になっています。

実際に今年のコロナ相場でも機能している戦略とシグナルの出し方まで詳細に書いていますので、是非読んでみてください。

「暴落を上昇エネルギーに変える V字回復狙いの短期システムトレード」

https://www.amazon.co.jp/dp/4775991752/ref=cm_sw_r_li_api_fabt1_cyYQFbNPP5HWB

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

----------------------------------------------------------------------
本記事は情報・記事等は、一般的な情報提供・購読を目的としたものであり、資産運用、投資などに関する最終的な決定は、読者ご自身の判断でなさるようにお願いします。情報の内容に関しては万全を期していますが、その内容の正確性および安全性を保証するものではありません。万一当該情報に基づいて被ったいかなる損害について一切の責任を負いかねますのでご了承ください。
----------------------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?