日記:2021/4/25

 昼ごろ起きて二郎に行く。ここしばらく狂ったようにワンピースを読んでいるので1時間の並びも苦にならなかった。帰宅してベッドでワンピースを読んでいたら眠ってしまって22時頃起きる。また長い夢を見ていた。
 夢の中でまた学生寮にいた。窓から見える中庭で草木が勢いよく茂っていてもう初夏なんだなと思う。空が晴れて風が気持ちよい。もうすぐ5月だというのにまったく研究室にいっていない。俺は今年こそは卒業しないといけないのに大丈夫だろうか。もともと無人に近かった学生寮も今や卒業・退学で完全に誰も残っていない。
 腹が減ったので焼きそばを焼くことにする。冷蔵庫から焼きそばを取り出すと汚い廊下にでた。歩くだけで暗い気持ちになる廊下だ。地獄のように汚い共同台所に着き、焼きそばを作る。他人からはあまり理解されないことが多いが、汚い家に住むものにとっても汚い物すべてが平気なわけではない。家の中には綺麗ゾーンと汚いゾーンがあってその少ない綺麗ゾーンを聖域として大事にしながら暮らしているのである。この台所においてもそれは同じだった。傍からみたらわからないだろうが私が数か所丹念に掃除を繰り返しているゾーン(流しの淵のところとか)があってそこを慎重につかいながら衛生的にぎりぎり満足のいく焼きそばを焼く。部屋に戻るとコンポからあおきようたろうさんの「星になった大根」が流れている。焼きそばを食いながら研究室に行くこと算段をするがどうにも気持ちがまとまらない。就職活動のことや研究のことを考えるがあまり意味のあるアイディアがでてこず気持ちばかり暗くなる。やがて真面目なことを考えるのを放棄して、スコアを眺めたり漫画を読んだりしてぼんやり夜まで過ごしてしまった。

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