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「何で今48を応援してるの?」へのアンサー

「今もAKBとか応援してるの?」と聞かれることがある。
「応援してるよ!NMB48っていう大阪のとこ中心なんだけど、AKBも…」と言いながら、ちょっとしょんもりする。
「今“も”応援してるの?」「乃木坂とかじゃなくて?」「K-POPも流行ってるでしょ」「まだAKB?」ときかれてる気がするのだ。
被害妄想かも知れないけど!!!!!!!

48を好きな人はこんな気持ちになったことがあると思う。あるでしょ?

NiziUとAKBのこと

いやまあわかる。確かに謎だよね。わかるよ。私も見た。produce48はもちろん見たし、Nizi projectも見たよ。マコちゃんのパフォーマンスはほんと鳥肌ものだったし、リマちゃんはお顔がめちゃくちゃ好みな上にラップが凄くて、更に自分の色を見つけて行くのが最高だったし、全員ほんとかっこよかった。スタイルもめちゃくちゃいいし。
じゃあ何で48を応援してるの?歌もダンスもビジュアルもイマイチでしょ?なんか握手とかしてオタクに媚びる子が人気なんでしょ?って思ってる????え?
何でかって、それは、「めちゃくちゃカッコいい女の子たちを応援出来るから」です。

いっしょ。いっしょなんだよ。48もカッコいいんだよ。
Nizi projectでは、ダンス、ボーカル、スター性、人柄のキューブを集めてた。
合宿に集まったあの子たちは、「見つけた」子たちだと思う。自分はこれがやりたい、これなら負けない、この4つで勝負して行くんだっていう覚悟のある子たち。そして、合格してNiziUになったのは「掴み取った」子たちだ。才能を見出されて、めちゃくちゃ努力して、勝ち取った子たち。かっこいい。スターだと思う。
じゃあAKBは?
48グループの子たちには、「これで評価します」という枠組みが与えられていない。
何でもいいのだ。歌でも、ダンスでも、バラエティでも、握手会対応でも、私たちが思いつかない何かでもいいのだ。
彼女たちは「何を頑張るのか見つける」ところから始まるのだ。
隣には自分より可愛い子がいる、自分よりダンスが上手い子がいる、人気のある子がいる、じゃあ何をすればいい?ここから始まる。

NMB48渋谷凪咲ちゃん(推しメン)のこと

ちょっと私の推しの話を聞いて。
私の推し、NMB48の渋谷凪咲ちゃんは、最近「令和の大喜利アイドル」なんて触れ込みでたくさんテレビに出ている。ケンコバさんにも「オレが預かって、2年後いきなりバカリズム倒しに行くくらいに育てたい。」なんて言われてる。でも、彼女が「大喜利アイドル」という代名詞を掴み取ったのはつい最近のことだ。

渋谷凪咲ちゃんは2012年に加入したNMB48の4期生。愛嬌があって笑顔が可愛くて、加入当初からカップリングセンターになったり、ユニットのメンバーになったり、チャンスをもらっていた。総選挙は50位台。
私見だけど、「今のこんな感じでいいや」と活動してるメンバーはほとんどいない。みんな、「もっと突き抜けたい」「自分が活躍してグループにファンを引っ張ってきたい」ってギラギラしてる。
私が好きになったのは2015年ごろなんだけど、そのころなぎちゃんの目標は「お天気お姉さん」だった。いつかテレビやなんかでのお仕事に繋がるように、Twitterで「お天気お姉さん」をやってた。ほんっっとに毎朝、お天気を投稿してた。

2年近く毎朝毎朝続けていたんだけど、お天気を伝えるのには資格が必要だった?とかで惜しまれつつ企画終了。お天気お姉さんの夢叶わず。
その後は「いってらっしゃいなぎちゃん」という新シリーズに。

これも平日毎朝毎朝ツイートしてくれていました。はあかわいい。
いや、待って。ねぇ、これできる????
実るかどうかも分からない努力、方向性が合ってるかどうか、人気に繋がるのかどうかも分からない努力を、何年も、毎日毎日毎日。
もちろんファンのためにやってくれてると思うけど、誰かの目に留まってくれ〜と祈るような気持ちで見てた。
そしたら、ラジオのお仕事が!!

嬉しい。やったね、なぎちゃん!!!見ててもらってた!!
((でも…今をときめく人気グループだったら、地方のラジオ番組ってほいほい決まったりするのに、3年近く毎日毎日毎日やっててやっと……というオタクの勝手な気持ち)) ((いやしかし超ありがたい))

これは表に出てたから分かりやすい例だけど、なぎちゃんはこういう毎日毎日毎日積み重ねるような努力をずっっっとしてた。ダンスも得意じゃなかったけどパフォーマンスも磨いてきたし、劇場やコンサートでのMCでも笑いが取れる話、話し方を仕込んできてた。
そしたらグループ内でのバラエティのお仕事が増えてきて、バラエティの返しもどんどん上手くなって、共演する芸人さんに褒められるようになってきて……
でも!!!!!増えない!!!もともとNMB48メンの枠があった番組には、なぎちゃんが抜擢されることが増えてきたけど、そこから!!!!!なかなか!!!!増えない!!!こんなに面白いのに!!!!
と、じりじりじりじり、私は4年くらい「見つかれ、見つかれ」と念じていた(つまりなぎちゃんはずっと頑張り続けていた)のだけど、去年麒麟の川島さんにアメトーークで「アイドルなのに大喜利が強い」と名前を出してもらったあたりから全国区の番組でもよく見るようになってきました。

そして、今は東京でも大阪でもバラエティに出てて、グループのお仕事もあって、めちゃくちゃ忙しいだろうにYouTubeチャンネルを開設してそこでも大喜利やってる。

彼女は、自分が頑張れる場所を「見つけて」「掴み取ろうとしている」んだと思う。
長々と書いてきたけど、彼女が何年も探して、探して、探した末に見つけたんだということを知ってほしかった。

何を頑張ったらいいのか。
ダンスは?歌は?可愛さは?アイドル性は?
自分より出来る人と比較して凹んだり、理想とのギャップに打ちのめされたりしながら、考えて、試行錯誤して、「見つけて」「掴み取って行く」。
もう、「青春」通り越して「人生」じゃんと思う。
「人生」じゃん!!!!!
めちゃくちゃかっこいい女の子たちの、「人生」を見せてもらってる。

AKB48 根も葉もRumor初披露のこと

昨日、歌番組でAKB48が踊ってた。一年半ぶりに新曲を出したのだ。バキバキに踊ってた。見たことがないくらい揃ってた。涙が出てきてしまった。パフォーマンスがカッコよかったから、だけじゃない。覚悟を感じたからだ。

AKB48はここ数年で地上波レギュラーが立て続けに終わってしまったのだけど、最近新番組が立ち上がった。そこでメンバーたちは「どうしたらAKBの魅力をもっと世間に知ってもらえるか?」と問われていた。
ブームが過ぎ去ってから、いつも彼女たちはそういうことを聞かれている。AKBのオリメンだって、NiziUだって、自分たちでプロデュースしていた訳じゃない。企画をするのは大人の仕事だ。でも、彼女たちは「自分たちで何か見つけろ」といつも突きつけられている。
昨日のバキバキに揃ったパフォーマンスは、彼女たちが出した一つの答えに思えた。いつもダンスのクオリティが求められてるグループじゃない。それでも、「これで勝負しよう」「世間を惹きつけよう」という気合いと覚悟が伝わってきた。
こちとらオタクなので、「世間に魅力を伝える」という目標が達成できたのかどうかは分からない。分からないけど、「#AKB48」「#根も葉もRumor」 はずっとトレンドに入っていた。
何を頑張ったらいいのか。迷って迷って「見つける」。そのプロセスが、見てるこちらのことも熱くする。

みんなそうなのだ。
30歳を超えてもアイドルを続ける道を作りたいと話す柏木由紀さんも、IZ*ONEを掴んで帰ってきた本田仁美さんも、美容系YouTuberという、グループ加入当初には無かったチャンスを掴んだ吉田朱里さんも、みんなそうなのだ。何が出来るのか、探して、見つけて、掴み取ってきたのだ。私がよく知らないメンバーだって、みんなみんな探しているのだ。
私たちと一緒じゃん、と思う。私よりずっとかっこいいけど、私と一緒じゃん。
「自分のやりたいこと」を、もっと上手くやってる誰かがいる。誰かを羨んだり、自分の出来なさに落ち込んだりしながら、あれやこれやと手を出して、失敗して、社会の中で「これだったら出来るかも」ということを見つける。
私が生きてる隣で、同じように試行錯誤してるアイドルがいる。
そのことが、私を勇気づける。

何で今も48グループを応援してるか???
残酷ショーが見たいとかじゃない。「未熟さ」を愛でてるとかでもない。
かっこいい女の子たちを応援できるからです!
探して、見つけて、掴み取っていくめちゃくちゃかっこいい女の子たちが、隣で人生を勇気づけてくれるからです!!!!!!

おわり。

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