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文を書くこと、想いを巡らせることの好きな、HSP傾向の私。 振り幅の大きな感受性と付き…

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文を書くこと、想いを巡らせることの好きな、HSP傾向の私。 振り幅の大きな感受性と付き合いつつ過ごしています。 人が大好き、でも一人の時間も大好き。 教育現場で働き、常に人について考えている毎日。 自分の中にあるものを言葉にしていくので、少しでも共感して頂けたら嬉しいです。

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走り去る車のタイヤに桜のダンス

    • 人と違うこと。

      女性ってある一定の時期から、年齢に伴って「結婚」「出産」が成し遂げてて当たり前の事柄として横行してくる。 「いい人はいるの??」「ご結婚は?」「お子さんは?」いつでも当たり前の事のように会話に上がる。 小さい頃からずっと、自分自身ですら結婚して、子供ができて、お母さんになることを当たり前に叶うことだと思って疑わなかったし、その頃はこんな話をされてもなんとも思わなかった。 私はいつそうなるのかな?子供が生まれたらなんて名前がいいかな…とか考えてたし。 社会の中で、女性って結

      • お笑いが好き〜笑うということ

        私はおかしなくらいにお笑いが大好きだ。 大人になって忙しい毎日を送るうちに忘れていて、あまり見ていなかった。 ある日、周囲に誘われ、誰が出るのー?なんて言いつつ、渋々劇場へと足を運んだ。 …生で見た瞬間、お笑いが大好きだったことが甦った。 一家の大黒柱の父が亡くなり、専業主婦だった母と高校生の私と弟の二人が残された。 それまでは裕福とはいかないまでも、何不自由なく、学校に行けることが当たり前、家があることが当たり前、先のことを考えるまでもなくぬくぬくと過ごしていた。 周

        • やさしいライオン〜絵本

          幼稚園の先生を職業としている私は、ある日の保育中、子どもたちに読み聞かせをしようとお部屋の本棚を物色していた。 すると、一冊のちょっとレトロ感漂う絵本が目についた。 いつも読んでいる絵本ではなく、新しいお話を読んであげたかったので、私自身も読んだことのなかったものだが、そのまま迷うことなく子どもたちの前で初見で絵本を読み始めた。 字面を追うだけではなく、一冊一冊その中に入って読む傾向にある私は、途中から嫌な予感がしていた。 …うん、まずい…完読できないかもしれない…。

        走り去る車のタイヤに桜のダンス

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        • 記憶
          1本
        • メンタル調整
          1本
        • 仕事のあれこれ
          1本

        記事

          誕生日

          毎年1回、誰にでもやって来る誕生日。 小さい頃は家族に祝われ、大きくなると友達やお付き合いをしている人、歳を重ねて一人の夜は、楽しく友達と飲んだ後、一人の家に帰ると無性に寂しかったり...仕事が忙しくてへとへとで気がつけば「あ、今年の誕生日終わっちゃうな」とか。 夫婦で過ごし祝う人、子供達と祝う人、色々な過ごし方があるだろう。 私もここまで色んな誕生日を過ごしてきた。 小さい頃はあんなに嬉しかった誕生日も、適齢期になると「またひとつ歳を重ねる、それなのに私はまだこんな.

          The Rose

          洋楽は大抵、歌詞の内容を知らぬまま、曲調に惹かれて聴きはじめる。 曲調から、勝手に景色を想像して聴く。 何度も聴いているうちに、本当はどんな事を歌っているのか知りたくなって和訳を検索する。 和訳も訳によってすこしずつ言い回しが違う。 少し意訳している部分もある。 しっくり来るものを感じながら曲の世界を拡げる。 曲調に身を委ねながら、和訳を読み、景色を鮮明にしていく。 この歌もその一つ。 優しいけど芯のある今しっくり来る内容だったので、載せておこうと思う。 ベット・

          弱そうで強いお母さん

          強い父の三歩後ろを歩くような、奥ゆかしく物静かで料理上手な母。 小さい頃から箱入り娘と言われる状況で育ち、父と結婚した後も、亭主関白な夫の妻、いつも自分の事は後回し、父や子どもたちの事を第一優先に生きている印象だった。 小学生の頃、授業参観に来る他のお母さんたちはきれいなスーツを着て、イヤリングをつけて…なのにうちのお母さんはいつもちょっと古めかしいスーツや飾り気のない姿。なんでママはおしゃれしないの?いつも思っていた。 一度母が怪我のため入院をし、帰宅後もなかなか動けな

          弱そうで強いお母さん

          うちのお父さん

          ずいぶんと昔の事なのに、夢に出てくる父はいつもあの頃のまま。 久しぶりに夢に父が出てきたので、今日は父との思い出でも書いてみようと思う。 私の父はとても仕事熱心で真面目な人だった。 いつも朝早くから夜遅くまで仕事の為、平日は朝早く支度をして出ていく父を見送るか、遅く帰ってきた父の音を布団の中から聞く位だった。 休日になると、ゴロゴロしていることが多いが、スイッチが入ると、一緒にキャッチボールをしてくれたり、買い物に連れていってくれたり。 父と行く買い物は、母に頼まれた必要

          うちのお父さん

          自粛~討論と受容

          自粛生活もはや二週間。 リモートや時差出勤、営業自粛など、仕事中心だった生活ががらりと変わった。 使ったことのなかった言葉が当たり前のように使われる毎日になった。 本来なら今ごろ4月からの無理がたたり毎年恒例の5月病を迎え始めるころ。 「後ろ向きになっても仕方ない。自分の出来る事をやろう!免疫力UP!」と慣れないおうち時間を前向きに過ごすべく、料理に凝ってみたり、散歩の距離を増やしたり、掃除しまくったり...。 でも、毎日目にするのは良くもならない代わり映えしないニュース

          自粛~討論と受容

          優しさの種類

          「そんな優しさが欲しいんじゃない、自分にとってはそんなの優しさじゃない」 昔、そんなことを言われたことがある。 自分がされたら嬉しいことは、きっと回りの人にとっても嬉しいことだ、そう思い行動するように心掛けていたので、ショックが大きく今でもこの言葉が刺さっている。 押し付けているつもりも、有難うという言葉を目的にしていた訳でもなかった。でも、そんなことを言われるとは露程も思わなかった。 相手に対して、同じ人として自分やこれまでの経験をものさしに、喜ぶことや優しさを考え

          優しさの種類

          ことばの選択

          同じことを相手に伝えるにしても、話し手によってアプローチの仕方が違うんだなと仕事をしていても、TVを見ていても日々思う。 私は言葉を使う時、どのように話したら相手に浸透しやすいかを考える。 相手ごとに伝わりやすい、受け入れられる話し方は違うと思っている。 素直に無駄を削ぎ落としたストレートな話し方が伝わる人、それではきつく感じてしまう人、同調の元に話をした方が良い人、優しく遠回りでもその心遣いまで理解できる人、関係性や受け取り手によって様々だから。 この人苦手だなと思う

          ことばの選択

          窓一つ一つの世界

          一人歩く夜道、帰路を急ぐ高速道路、電車の窓からの景色…ふと見上げると、マンションの一室、戸建ての並び、様々な形の窓からオレンジや白の灯りがもれている。 時折、そのひとつの四角から、中の様子が見えたり、人影が見えたり… その四角の中には、今日とても嬉しいことがあった人、恋人と楽しい時間を過ごしている人、一人寂しく明日を考える人、明日へ向け疲れを癒やしている人…様々な生きている時間が流れている。 この灯りの数だけのまだ会ったことのない人々がいる。 窓の明かりを見る度、1つ

          窓一つ一つの世界

          制服についた線香の香り

          中学生の頃、クラスメイトのお父さんが亡くなったと知らせがあった。 その子は何日か休み、当時15歳だった私は自分の大好きな家族を失うという想像しきれない想いをその頃の精一杯で感じながらお通夜に行った。 お通夜に行くといつもの表情とは違う、神妙な面持ちで少しうつむくその子がいた。 どれくらい悲しいのか、どんな気持ちなのか、なんと声をかけていいのか…全くわからなかった。 何も発することが出来なかった。 数日経って、その子がクラスに戻ってきた。 何事もなかったかのように笑って話

          制服についた線香の香り

          アタマと心の消火活動

          嫌な事があった時、沢山の案件で頭の中が疲弊している時、その日にあった事を頭の中で反芻し、帰宅して身体は休めているはずなのに、アタマと心はまだフル回転を続けている。 そんな時どうしようもないから、外的刺激を遮断する。 部屋の照明を落とし、無音にして、寝る。 でも最近、画期的な方法を見つけた。 …散歩。ただただ歩くだけ。 歩き始めのうちは頭がぐるぐる、心もイライラしているが、歩きながら景色を眺めたり、風に吹かれたり、時には不意の小雨に降られたり… いつの間にか鼻歌なんか歌っ

          アタマと心の消火活動

          働き者は馬鹿を見る!?

          仕事を少し長くやった頃、まぁまぁ役立つようになってきて、更に高みを!「ここにあなたが居てくれて良かった」と思ってもらえるような仕事をしたいと、すべての仕事に前向きに、自分の力をフルに出して難関を乗り越えてきた。 仕事上での新しい仕組みの構築や面倒な仕事にどんどん意見を出し、リーダーシップを取り、体当たりで突っ込みぶつかって来た。 それなりに結果も伴って、感嘆の声や感謝の言葉も時々頂きつつ、頼りにされるポジションとやらも板についてきた。 …でもね、ふと気づけば、面倒な事、

          働き者は馬鹿を見る!?