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スマホの写真データからひもとく話           2015年 自転車三昧と介護生活

タイムマシン
タイムマシン、生きている限り、確実に未来へ行くことが出来る。
一方、過去へ行くには頭の中で思い出すしかない。

歳を取ると時間の間隔がドンドン狭まる。
ついこの間、iPhoneの写真データをパソコンと同期するようにした。
しかし同期を始めたのは2015年、もう8年前になる。
スマホの写真データは毎年増えていく。それに伴い写真1枚の価値が亡くなっていく。

2015年の写真
では2015年当時の写真を見てみよう。子供達はまだ学生だ。私はまだ大丈夫、老化してない!
「以上」で終わる。

そして、その写真はパソコンの中に埋もれて忘れ去られる。
デジタル写真は掃除していて偶然目にするなんて、奇蹟は起きない。
「それは悲しいなぁ」

それならば、過去にタイムスリップして写真に説明を加えてみよう。
そうすれば思い出の写真となる。
1枚の写真から幾つかのエピソードを紡ぎ出す。おそらくプロの文章家なら10は行けるだろう。
私はど素人だから最低1つとなる。

2015年当時の状況 
介護生活真っ只中だった。
母親の介護が始まって5年目だ。
弟と三日サイクルで交代し、同じ市内にある実家に泊まって、介護をしていた。お互い仕事もあるので、昼間はヘルパーの世話になっていた。
希望もない、終わりの見えない日々で心が折れかかっていた。

母親の病気は癌(多発性骨髄炎)ステージ4で余命2年と言われていた。
しかし既に5年生きている。
人間の不思議だ。結局8年生き抜いた。

2015年の春、何故か回復し、要介護4から3となり、さらに特別養護老人ホームに入所も決まった。
入所後、母親は隣接する保育園の子供達を見ながら穏やかに過ごしていた。
そして、介護することがなくった私の生活は楽になった。
子供も受験期ではないので尚更だ。
ちなみに息子は社会人、娘1は大学2年、娘2は高2となった。

娘1の成人式、振り袖姿で、お袋のいる老人ホームへ、コロナ前なので素顔のままでご対面。穏やかな日々だった。

少し穏やかな頃

私は既に59歳となった。
ここ5年間、趣味のトライアスロン、マウンテンバイク、ロードレース、マラソンなど、練習不足で、常にギリギリの状態で出場していた。
成績は望むべきものでもなく、練習不足の苦しさもあった。
それでも辞めなかったのは、自分でも凄いと思う。
恐らく練習をすることで、心を空っぽにして精神の安定化を図っていたと思う。後は不眠を防ぐため、体を酷使していた。この時期、睡眠時間は5時間以下だった。

キャノンデール SIX13 アメリカで製作していた時代のバイク

この写真は昭和記念公園で行われたケンズカップ・トライアスロン出場時の
もの。2重生活がなくなり、練習を重ねていたので、年代別3位となった。
体の調子も良く、ステムが過去最長の130mmとなっている。
つまり、それだけ体を前傾して乗れている。

2015年は娘1が大学2年で、自転車ロードレースの選手として走っていた。私はレース活動のサポートをしていた。また近場である大学の練習走行にも参加したりして、自転車三昧の生活をしていた。
大学の自転車競技部で、久しぶりに運動部の雰囲気が味わえ楽しかった。

それと私は地元の自転車チームにも入り、チーム練習にも参加していた。
この頃はヒルクライムが流行しており、登りが多かった。
体重過多の私は登りは苦手になっていた。これは下り。

20、30代が多いチーム。路面が荒れている

色々なレースに出場する
クリテリウム 大磯、あきる野市 3レースに出走したが全て失格。
速度の上げ下げが激しく、トライアスリートではついて行けなくなる。

ヒルクライム 山梨韮崎 娘1と一緒に走る。娘1に完敗する。
大学ジャージで登る娘1、山頂ゴール後、伝説の恋愛をした高校のOGと出会う。

スペシャライズド アミラ 

エンデューロー 川崎埠頭 
娘と男女ペアのカテゴリーで走る。8位、途中まで4,5位の入賞圏内だったが後半遅れた。

トライアスロン ショート 
久しぶりに3位(年代別)入賞。
娘1の所属していた地元のロードクラブのおっさん達と争って得た結果だった。

体も少し絞っている

マウンテンバイクレース 長野 
何とか完走 最年長だった。年々コースが難しくなっている。

出走を待っている

シクロクロス 立川 
スタートダッシュが決まり、転倒するまで2位争いをしていた。ここでの転倒で左肩を怪我する。未だに古傷となっている。

オフロードでの練習は楽しい
私の自転車の練習のほとんどはオフロードで、マウンテンバイクかシクロクロス車で行っている。
この年で道路の端っこを車の排気ガスにまみれて走る気にはなれない
。だったら山へ行けばいいが、金も時間もない。
個人的な練習場所でのマウンテンバイクの写真。時間帯を選らべば全く人がいない。
しかし、ここで心臓が止まったら、助からなかったと思う。

長年乗っているゲーリー・フィッシャー



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