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個人的な子供の教育の話5 スポーツ格差

スポーツ格差の話

収入と運動能力
子供の運動能力が親の年収や社会性の高さに比例している。そんな記事や書籍を見かける。学力格差も親の収入次第、スポーツもそれなりの家庭に生まれないといけない。
「格差社会だ!」
「国はどうにかしろ、金配れと!]
と言うのも問題の本質ではない気がする。
それは(数字)データを学者さんが机の上で考察しただけの話。
「そこに真実はあるのだろうか?」と疑問を抱く。

読んでいないが、なんでも格差ですか・・



900万円以上の世帯、高学年でグラフが落ちているのは中学受験の為


我が家を見てみる

私には子供が3人いる。男(息子)、女(娘1)、女(娘2)、娘2が今24才だ。私は大手電気メーカーから途中小企業へ転職したサラリーマンだ。
年収も平均的なものだ。妻はほぼ専業主婦だ。

スイムは必携
我が家の伝統として泳げないと危険で格好も悪いと言う事で、全員、幼少からスイミングスクールへ通わせている。
娘1はジュニアの選手となり、高校まで水泳を続けた。
息子と娘2はスイムを小学校卒業まで続けたが、中学校から球技がやりたいといい、バレーボール部へ入部、高校まで6年間続けた。これは妻がママさんバレーボールをやっていた影響もある。

3才の娘1

娘1はクラブにスカウトされてジュニアの選手になったが、息子も娘2も小1から記録会やBC級大会で競泳をしていた。それなりに泳げる子供だった。
スイミングスクールの会費は、1人5,000円(周2回)選手の長女(毎日)練習で9,000円、さらに春、夏、冬と合宿費がいる。また大会も参加費が必要となる。

競泳経験者は理解出来ると思うが、水着が高いし枚数がいる。試合では最低3着はいる。
アップ用、本番用。予備。
女子の水着は12,000円程度する。ゴーグルも何本も必要で、クラブのジャージ類もいる。合宿も1回30,000円程度で、年に3回ある。
競技生活を10年も続けると相当な金額になる。
これは少年サッカーや野球チームに入っていても同じだと思う。用具や試合など諸々の費用はかかる。子供のスポーツはある程度お金が必要となる。
それでも学習塾よりは安い。お父さんのゴルフよりも安い。

さて、ここまでは費用の話だが、スポーツ格差という面では、部活で顕著に表面化する。
サッカー部とか野球部は、幼少から少年チームに所属してないと殆どレギュラーになれない。甲子園球場も国立競技場へは行けない。

息子は球技を部活にするにおいて、スタートラインが遅いバレーボールを選んだのは、それが理由でもあった。元々外遊びやスイムにより運動能力はあったので、中高とレギュラー選手として活躍した。

息子は高校の時、学年の水泳大会でたまたま泳いだ。その時はただのバレーボール部の選手としての認識しかなかった同級生達。
いざ試合をすると高校の水泳部とデットヒート、そして勝った。
「バレー部だろう? 」と女子達も驚き。
これは高校ではサッカー部、野球部、バスケット部が男子の花形クラブで、男も威張っている。
でもね、スイムが下手だとそのアドバンテージが帳消しになる。

スイムの能力は息子が幼少の頃から泳いでいたこともあるが、一応競泳大会の経験も豊富。それなりのタイムも出していたからだ。
また基礎運動能力も十分にあったので、その後、バレー部でも都立大会で3位入賞して雑誌に写真が小さく載り、学校では年間ベスト部活動として表彰もされた。
これで一躍運動の出来る子として認識されたようだ。

息子のバレー部には女子マネが6人いる
表彰受ける息子達

スイミング選手の大学進学率
私も競泳をマスター選手として20年程やっていたので、娘1の練習の送り迎えやサポートをよくやっていた。
「これ結構大変なんだよ」子供のスポーツ活動は親のサポートが必携だ。
試合の時は応援として同伴した。東京だと辰巳国際水泳場が多かった。

同じクラブの選手の子供達、ジュニアの選手達は大体中学受験をしていた。また高校も偏差値の高い学校へ進学する子が多かった。
この理由はわかる、この子達はよく勉強していた。
例として、競泳の大会は待ち時間が多い、その中で多くの中高校生がその時間に勉強している。そんな姿を頻繁に見かける。
実際、東大生はスイミングスクールの経験者が多い。同じスイミングクラブの子供達も、結構一流大学へ進学している。
早稲田へ行った1人が東京オリンピックに出場していた。

娘1は大学では自転車ロード選手だった

格差は金なのか?
教育格差とかスポーツ格差とかは、経験上あると感じる。でもその格差が所得格差だけというのはあり得ない。
基本は親の差だと思う。
内村航平さんや、平野歩夢さんのオリンピックの金メダル。
これは親達が自分の人生を子供にかけて、全財産と時間を注ぎ込んだ結果だ。
私程度でも、ベンツSクラスが新車で買えるくらいのお金を子育てに注ぎ込んでいる。

節約もした。
レジャーでは、私が子供達をディズニーランドへ連れっていたのは1回だけだ。
家族の遊びは、オートキャンプやアウトドア活動とマウンテンバイクの試合だ。外食も殆どしない。極力無駄な浪費せずに、体力が付くような遊びと情緒豊かな生活を心がけていた。

清里のキャンプ場は10年以上通った
長野小海のスキー場でのマウンテンバイクレースにて、息子

教育やスポーツ格差を所得の差だけのせいにするなら、親が働けばいいだけで、その間、保育園や学童保育へ預けて働くことになる。
でもそこが違うと思う。お金の問題ではない。
時間と労力をかけて親が身体を張って子育てするしかない。それが出来ない国や会社のシステムの問題。
これをお金だけの問題にしている。これが市場主義とう悪夢だね。

国の政策も子育ての基本として、自分達で子育てやスポーツが出来る社会環境を整えて欲しい。今は部活も迷走している。
1才から保育園、小学校では学童保育、食事は外食や給食、買い弁。1人飯。
これが教育格差、スポーツ格差を産むと私は思っている。


核家族化と少子化の中で、これはお金では改善できない

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