見出し画像

しゃけ音楽会という最高のフェス

2024年6月15日(土)  札幌で開催されたOTO TO TABI presents「しゃけ音楽会 2024」に参加しました。

この<しゃけ音楽会>というのは2022年から札幌市南区の札幌芸術の森野外ステージで行われている音楽フェスです。第1回、2回は2日間開催でしたが、今回は1日開催でした。

結論からいうと、このフェスはわたしは日本で一番平和で、楽しくて、アットホームだと思っています。この良さを是非共有したいので、記事を書いてみました。

よかったら最後までお読みください。



しゃけ音楽会の歴史

前述のとおり、しゃけ音楽会は2022年から開催されていますが、その前身となるOTO TO TABIというフェスは2011年から行われていました。
「北海道の冬に音楽フェスを」をコンセプトに1月~3月ごろ、 JRタワー プラニスホールにて行われていました。屋内のため雪が降っても安心で、サッポロファクトリーホール、cube garden、zepp sapporoやDUCEなどでも開催されました。芸術の森でも当初は屋内ホールで開催されていました。

このフェスのすごいところは「OTO TO TABIの運営メンバーは、全員普通の社会人として仕事をしており、音楽業界や、イベント運営に関する仕事をしているスタッフはいません」※1 とあるように、完全ボランティア有志の活動であるということです。やりたいからやる。やりたくない人は一人もいないフェス。最高すぎませんか?

公式HPには「OTO TO TABIの文化的でおだやかな空気感そのままで、日常をずっと楽しく、5年・10年と続けていくことを中心に考えています。初夏の気持ちよい時期に、森となだらかな芝生にかこまれたロケーションの良い会場で、1人でも子連れ家族でもゆったり楽しめるような環境をつくり、参加者・スタッフ・出演者みんなが「毎年戻ってきたくなる」ようなイベントを作り上げていきます。」※2 とあり、フェス名を変えて夏に開催することとした経緯や、主催者の想いが感じられます。


一日の流れ

わたしは妻と2人で参加しました。妻は第1回から全て参加しており、わたしは昨年に引き続き2度目の参加です。
会場が真駒内ということで、交通は便利とは言えません。道外の人に説明すると、こんな感じです。

札幌は約6割が南区(ほぼ山と森)

西区に住んでいるので、発寒南駅からバスで南区まで行くことにしました。ばんけいスキー場というところを経由し、真駒内駅まで行くバス(ばんけいバス)が出ているのです(ただし運行便は少ない)。

以前ライジングサンで購入した大きなレジャーシートを担いで持っていく必要があり、地下鉄移動は大変というのがバスにした理由です。ばんけいバス初乗車。夏なので乗客はほぼおらず、貸し切り状態でした。山道を走るので、軽いアトラクション気分。急ブレーキもありましたが、運転手さんが「大丈夫ー?」と聞いてくれるなど、なんだか人情味あふれたバスでした。

会場に着くと時間はすでに11:00。開場が10:30だったので、すでに君島大空さんがきれいな声で歌っていました。それをのんびり聴きながらレジャーシートを敷き、一休みをしてから会場を散策。まずは、画家の奈良美智さんがご自身のTシャツを売っているという情報を聞いたため、さっそくブースに向かいました。
しかし、ショップに行ったときはすでに帰られたあと・・・。Tシャツも即完売だったそう。残念。それでも欲しかったポスターは購入できました。いつか青森まで会いに行きたい。

購入したポスター

また、WHW!さんという鎌倉からいらした「手描き結社」の皆さんが出店されていました。そこで目を引いたのがこの"WE WANT BEER"ポスター。

禁酒法時代のデモを再現

素敵な絵柄で、メッセージ性も抜群なので、同じ絵柄がバックプリントされているTシャツも購入しました。素敵すぎる。ビール欲にそそられ、そのままビールを買いに走ってしまいました。


こうしてお店の方とコミュニケーションを取りながら散策や買い物ができるのも、しゃけ音楽会の魅力の一つです。

話は少し脱線しますが、すすきの界隈にM'sビルという雑居ビルがあり、そこのお店が出店されていたりします。

絶版ですが、M'sを特集した雑誌なんかもあります。

M'sに入っているWaltzというお店に職場の上司と行き、フィッシュマンズが好きと言ったら「札幌のダブの歴史を教えてやる!」と言われたことを思い出しました笑。本当に、お店の人含め音楽好きが集まっているんだなあと思いました。


話を戻すと、お店の人に限らずお客さんやアーティストとも交流できるのがしゃけの魅力です。

わたしが喫煙所で一服していると、隣にいた方から突然「素敵なTシャツですね」とお声がけが。
その時わたしは「MATSURI STUDIO」のTシャツを着ていました。今回は出演していませんが、ZAZEN BOYSの向井秀徳さんのレーベルのTシャツです。向井秀徳さんは今回トリを務めるTESTSETのLEO今井さんと「Kimonos」というバンドを組んでいます。隣の方はつづけて「TESTSET聴きに来たんですか?」と。
わかっていらっしゃる。

その方のお目当てはceroだそうで、音楽談義が盛り上がりました。最後は「楽しみましょ~」とお別れ。最高でしょ?そんなやりとりにウキウキした気分で歩いていると今度は君島大空さんに遭遇。快くお話ししてくださいました。

こうしたキャパの少ないフェスなので、アーティストさんたちも歩きやすいのだと思います(ライジングでも怒髪天の増子さんがテント立てるの手伝ってくれたりするけど笑)。なんか、同じ村の住人みたいな感覚です。



また場面転換の時にはたくさんのシャボン玉が飛んでおり、お子さんは大喜び。お子さん用のワークショップブースや、音に過敏なお子さんのためにイヤーマフの貸し出しがあるなど、本当に人が人を想う素敵なフェスだと感じます。


観客の皆さんのマナーもとてもよく感じました。ゴミもほとんどなかったそうです。



しゃけのように戻ってこられるフェスを

出演者の柴田聡子さんが、MCでしゃけ雑学を話されていました。しゃけが無事川に戻って産卵できる可能性は0.5%程度だそうです。奇跡ですよね。
来年も行われるならぜひ帰りたい。本当にそんなフェスです。

帰りは出店で売れ残ったビールをいただき、帰り道にオリジナルクラフトビールを買って帰宅しました。

オリジナルビール「ほっちゃれIPA」
Streetlight Brewings製造


今後は、自分にも何かお手伝いが出来たら・・・そんな風に考えています。楽しませる、喜ばせる側に立ちたい。そんなふうに思いました。


OTO TO TABIさんは「しゃけ隊」と称してボランティアを募集しているそうです。

次回は妻と、楽しみを提供する側にまわろうか。なんて話をしています。この素晴らしいフェスがずっと続きますように・・・。


最後までお読みいただきありがとうございました。シャケ!!!!!




-引用-

1.菊地 崇 a.k.a.フェスおじさん「札幌の冬フェスOTO TO TABI。音楽とアートとごはんとお酒と雑貨と冬のピクニックがテーマ!」AKIMAMA (https://www.a-kimama.com/fes/2016/03/40558/),2024.6.22閲覧.

2.「OTO TO TABI presentsしゃけ音楽会2022」(https://www.otototabi.com/shake2022/),2024.6.22閲覧.


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?