朝の公園で（442文字）

ようやく東の空にオレンジ色の朝焼けが現れ始めた頃、いつもの公園内はまだ暗闇に覆われていて視界が悪い。

初冬と言えども早朝は寒い。けれども、暗いうちからジョギング、ウォーキング、わんちゃんのお散歩など、案外通りすがる人は多い。

朝のジョギングを始めてから、お散歩するわんちゃんのファッションに目がいくようになった。特に寒い季節になると、暖かそうで可愛らしい洋服を纏っている。

今日は、まだ仄暗い公園内の小道で、夜光性素材の首輪をしたわんちゃんを見かけた。遠くからも目立って分かりやすい。視界の悪い公道を歩いて公園までくるのであろうから、交通事故防止のために大活躍に違いない。

かわいらしい服、カッコいい服、暖かそうな服、光る首輪…どれをとっても飼い主の愛情が感じられて微笑ましい。

お散歩中のわんちゃん同士も、その飼い主さんたちも、朝一番の挨拶を交わし親交を深めている。そんな和やかな光景を見ながら今日の一日をスタートさせた。

この先もずっとこんな風景を眺めていければいいなと、ふと思った朝だった。