2人目、いた方がいいと思う?という話。

最近友人たちが出産ラッシュである。

そして大変よく聞かれるのが、やっぱり一人っ子よりも兄弟がいたほうがいいと思う?という話。

私は、本当に心底、どちらでもいいと思う。

どっちでもいいんじゃない?
ということではなく、
どちらだったとしても、幸せだと思う。

我が家は3人(4人目妊娠中)いて、それはそれはにぎやかである。
兄弟がいて良いことは

・子どものコミュニケーション能力の向上
・縦の関係が自然と身につく
・助け合うことができる
・常に家の中に遊び相手がいる

などなどなど、良いことは本当に沢山ある。
子どもが集まると、とにかく可愛い。
長男は弟たちを、次男は兄と弟を、そして三男は兄たちを。
それぞれに想い合って、みんなで成長していく姿を見られることは親として本当に幸せで、子どもたちから学ぶことも沢山ある。

その反面、とにかく親が大変であることは否めない。もちろんお金だってかかる。
我が家は男の子ばかりなので、とにかくボリュームがすごい。
朝から晩まで起きている間中、最大音量で何かが鳴り続けている感覚で、想像以上に精神をやられる。(スパイ映画で見た拷問の一つに、ヘッドフォンで爆音を流し続けられるというものがあった。)
耳からの情報が多過ぎて夕方にはもうふらふらしているし、こちらもなんだかんだ大きな声を出す場面も多くなって、さらに疲れる。

一応言っておくと、子どもの数が増えると愛情が分散するという人がいるけど、それは無い。
それは断固としてないけど、一人一人にかけてあげられる時間はどうしても減る。
申し訳ないなぁと思うこともあるし、がんばって一人一人に時間を作る毎日なので、もちろん自分の時間なんてものは子供が起きている間は無い!という毎日。

前に知り合いのママさんに「どうしても三分の一になっちゃうもんねぇ」と言われたことがある。
時間が、という意味であったが、これは刺さった。
もちろん悪気なんてないし、本当に何気ない会話の中の一言だったけれど、心の底から悔しかった。
そういうこともあり、必死に頑張っている自分がいるので、余計に疲れるのかもしれない。

ひとりっ子だったら、と考えることはある。

幼稚園の送り迎え、ママと息子くん(一人息子)が手を繋いでおしゃべりしながら歩いているのを見たとき。
それもまたいいよなぁ。と、しみじみ思った。

愛情と時間を目の前のたった1人に注ぐという形。
親にも余裕があるし、子どもだってそれはそれは満たされるだろう。
なんて、想像するとなかなか面白くて、豊かだよなぁ、と思う。

私は、自分で言うのも…なのだが、本当に怖いくらい愛情が深いタイプ。
むしろちょっと執着し過ぎてしまうタイプだと思う。

なので、子どもが沢山いて本当に良かったと思っている。
おそらく長男ひとりだったら愛情のバランスを欠いていただろうし、節目ではいちいちおセンチになりすぎて、目も当てられないイタイ母だったことだろう。
まだ次が待っている、と思うと、感傷に浸りすぎることもなく未来に向かっていけるのである。

子どもは、何人でも良いのだ。
多ければ偉いなんてことは絶対になくて、きちんと向き合えていれば、向き合う気持ちがあれば、今あるそれが一番幸せなのだと思う。

ひとりっ子の人生と、兄弟のいる人生と、2つとも初めから生きてみた人なんていないのだから、どちらがなんて比べようがない。親も同じく。

もっと言えば、子どもがいない人生といる人生、どちらも生きた人なんていない。
だからそれだって、どちらが幸せかなんて分からないし。
私は結婚10年経った今も夫が大好きでたまらないので、この人と2人きりの人生も、きっと幸せだっただろうなぁと思う。

愛するものが増えるのは本当に幸せなことだと思う。
だけど、どんなかたちでも、それが何で合っても
心の底から愛するものがひとつでもあれば、それでいいんじゃないかなぁ。
ということを、いつも考えている。

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