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〈実話ハートフル?😁〉幽霊を車に乗せたあとの話

こんにちは👋😃、椿あんこです。


前回の、「レインコートの女の霊」のお話、
いかがでしたでしょうか?

今日は、その”夏の怖い怪談ばなし大会“の日に話された、
別の話をしたいと思います😊💕。





⛩️祖母の再婚相手の祖父、じいこ


私の祖母が再婚したじいこ(祖父、仮名)は、
いわゆる「気前のよい人」で、
「困っている人をほっておけない人」で、
「それがキレイなお姉さんなら特に」
というイメージでした。



小さい頃に自然の中で育ったじいこは、
静岡の別荘にいくと、野生児の本領と才能を発揮して、
海で魚をとり、庭で野菜を育て、山で山菜をとり、
私から見れば、
「もし無人島で暮らしても無事に生きていけるだろう」と思うぐらい。


私はこのじいこから、
昆虫の捕り方や、おたまじゃくしの掬い方など
全部学びました。

じいこは料理も得意で、
自分で釣ってきた小アジを煮付けにしてくれたり、
庭で採ったふきのとうを料理してくれたりしました。

おいしかったな~☺️。


⛩️結構めんどくさい別荘の管理


別荘というものは、
別荘を手入れしてくださる管理人のような方がいればよいですが、
そうでなければ、ちょっとめんどくさい建物です。


夏に滞在する為には、
6月ぐらいに一度訪れて、
雑草などをひっこぬいて、庭の人工池に水を入れて、
「夏に来る前の下準備」をしなければいけません。

じいこは毎年6月にひとりで別荘にやってきて、こういった「手入れ」をしていました。



⛩️じいこが車に乗せてしまった幽霊



その日も、じいこは日帰りで伊豆にやってきて、
別荘の手入れをしていました。

夕方になり、この時間帯だとまだ東京に帰れるので、
夕暮れの山道を引き返しました。



誰もいない山道を車で走っていると、
道路脇に若い女性が佇んでいました。

何かが起こりそうな気配プンプンですね😁。



ご想像の通り、若い女性は幽霊なのですが、
じいこは気づいていません。

なんといっても、
「山道の途中で、車がなくて困っている💕」「若いお姉さん💕」です。

じいこは一肌脱いでやろうと思いました。





⛩️後部座席から消えた女性霊


女性を後部座席に乗せて、走りはじめて10分ぐらい。

日は、ちょうど暮れた頃でした。

「あのぅ、どのあたりで下ろせばよいですか?」

じいこが後部座席の女性に話しかけると、


返事がありません。



バッグミラーごしに後部座席を見ると、
先ほど乗せた女性がいないのです。



一同「よくある展開だな」



びっくりするじいこ😱😱😱。



車を脇にとめて、後部座席のドアを開けると、
女性が座っていたところのシートは、
濡れていました。



一同「車から消えた幽霊の後部座席あるあるだな」



⛩️じいこは極度の怖がり



実はじいこは、気前もよいし、困っている人を
放っておけないのですが、
極度の怖がりでもありました。
極度の怖がりなのに、霊感があるなんて、なんてかわいそうなじいこ!



幽霊、乗・せ・ちゃ・っ・た😱😱😱😱😱😱!!!!!


怖さマックスのじいこは、
この山道を早く抜けたい‼️と、
とにかく車を走らせました。




⛩️救世主のトラック

日もとっぷり暮れて、山道は真っ暗です。
じいこの車のヘッドライトだけが頼りです。

じいこが(おそらく)半泣きで車を走らせていたところ、
前方に一台のトラック🚚が走っているのを見つけました。



ありがたい!!!トラック!!!!!!😭😭😭
ていうか、生きている人間が一緒にいてくれるだけでありがたい!!!


じいこ「あの車についていこう❗」


じいこはすがる思いで、
その山道を抜けて集落にでるまでは、
このトラックの後ろにピッタリくっついていこうと決意しました。


藁にもすがる思い、
もとい、トラックにもすがる思いです。




⛩️突然、トラックがとまる


じいこは、「このトラックだけは見失っては困る!」と、
必死にトラックの後ろにピッタリついて走りました。
まるで、二台で共に行動しているような感じです。



しばらく走ったとき、前のトラックが、
ふと道の脇に止まりました。
じいこもそれにつられて、車を脇にとめました。



トラックの人、何するのかな?とじいこが思っていたら、
トラックのおじさんが、暗い顔をして
じいこの車にやってくるではありませんか!



じいこ「え!何この暗い顔!
もしかしたらこの人も幽霊(○_○)!?」



トラックのおじさんがじいこのところに来たので、じいこもドアを開けました。



トラックのおじさん「おたくさあ、なんで、ずーっとついて来るの?」


じいこ「え?あ、いや、、、(さっき幽霊見てしまって、怖いからとは言えない)」


トラックのおじさん「なんど岐路があっても分かれずずーっとピッタリ離れずついて来るからさあ、
幽霊の車なんじゃないかと思って。おたく、怖いんだよ~!!!
おたく、幽霊じゃないのね!良かった~😭」



幽霊を見たから怖くなってすがっていたトラックの人に、
逆に幽霊の車だと思われてしまったじいこでした😁。おしまい。




しかし、人気のない道にいて、車に乗せてほしいと言う霊って、
なんで、手ぶらなんでしょうね。
しかも、中肉中背(どちらかといえば美人)。


たとえば、
すっごい荷物抱えてたり、
すっごい陽気だったり、
すっごい太っていたりとか
ないんですかね~。


色々気になる椿あんこでした!😊💖

今日もお読みくださり、ありがとうございました。スキも、ありがとうございます😊💕!

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