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観光地で失敗しない!「寝るため」のホテル選び

連載を持たせていただいている「m3.comメンバーズメディア」にて、連載100回記念企画アンケートを行ったところ、なんと、1188名もの方に回答いただきました(!)
中でもとにかく多かったリクエストが「ホテルの選び方」、とりわけ「コスパの良いホテルの選び方」
みなさま、お忙しい中、なるべく時間をかけずに良いホテルを見つけたいわけです。海外旅行も解禁になりましたし、みなさまどんどん目が外に向いていますもんね。

ホテルの選び方に関しては、実は以前、【ステイケーション(ホカンス)虎の巻】過ごし方・楽しみ方を徹底解説!にて書かせていただいてはいるんです。が、コメントを拝見する限り、ホテルにこもる、ホテルだけを楽しむ、というのはまだまだみなさまにとって別世界のようで、お目を通されていない方もまだまだいらっしゃるようでした。

ということで今回お話しするのは学会やグルメ、観光など、旅先では外を出歩くのがメインで、ホテルは「寝るだけ」というケースにおいて、私が重きを置いているポイントや、ホテル選びについてです。いや私だって、こういう旅をすることも、ありますから笑 特に最近ソウルに通い出すようになってから、「グルメはホテルじゃなくて外で」なので、その傾向は強いのです。ということで、ここ最近あらためて実感したことも入れてますので、ぜひブックマークしておいてください。


「寝るだけ」のホテル選びで絶対外さない条件

もうこれね、ものすごくシンプル。

・立地良好であること
・ゆっくり入浴ができる環境

以上です。


「じゃあボロくても大丈夫なのか?」

ボロいホテルには「ゆっくり入浴できる環境」がまずないので、自動的に除外されます。

ということで自分がホテル予約サイトで何を最初に検索するかというと、「場所」「お部屋のバスルーム」「大浴場の有無」。実にシンプルですね。
これならできそうでしょ!?

ちなみに、「どこどこのホテルに泊まりたいから」という理由で旅先を決められた場合、それはどちらかというとステイケーションの要素が強いので、【ステイケーション(ホカンス)虎の巻】失敗しない!ホテル・宿泊プランの選び方をお読みになってください。
ここではあくまで、観光・グルメ最優先で、ホテルの優先順位は一番じゃない、というケースについて説明いたします。


「ホテルの検索方法」概略

ホテル検索サイトですが、自分は国内旅行であれば一休.com、海外であればエクスペディアかアゴダあたりを使います。(ちなみに海外資本のエクスペディアやアゴダは、どういうホテルがあるか、検索には使うけど、そこで予約はしないことが多いです。理由は後に説明します。)

先出の【ステイケーション(ホカンス)虎の巻】失敗しない!ホテル・宿泊プランの選び方にて、

  1. まず予約したい日付と地域、人数を入れてホテルのリストを出す

  2. クチコミ評価の高い順にリストを並べ替える

  3. 価格をみる

  4. それぞれのホテルで、自分が重要視しているポイントをみる

  5. クチコミ評価(特に悪い評価とそこに対するホテルの返信)をみる

といったプロセスをご紹介してました。

これ、観光重視の旅でも、大筋は変わらないです。「優先事項が最小限になる」のと、「ステイケーションとは優先事項が異なる」、というだけです。

一つ目「まず予約したい日付と地域、人数を入れてホテルのリストを出す」のところで、ステイケーションのとき以上にエリアを絞ります。絞れれば絞れるほどベターなわけです。
そして口コミ順に並べます。価格も見ます。

そして「4. それぞれのホテルで、自分が重要視しているポイントをみる」ってところもステイケーションのときとは重点ポイントが変わり、私の場合「立地」と「バスルーム」なのでそこを徹底的に洗うのです。

もう少し細かく見てまいりましょう。


まずとにかく「立地」!

必ず地図を見ながらホテルを検索!

まず「どのエリアに泊まるか」、これを決めるだけで、だいぶ選択肢が狭まりますので、ここからやる、と申し上げました。

学会であれば会場はどこで、となりますし、観光であれば、ホテルを選びながら、旅先がどうエリア分けされていて、目玉観光スポットは何で、どこにあるのか、ご当地グルメは何で、どこにあるのか、予習も兼ねることとなりますので、一石二鳥どころか、三鳥、五鳥くらいかもわかりません。

そもそもみなさま、大概は、ここでアレを見たい、食べたい、って理由で旅先を決めていらっしゃいますよね!? この地点でガイドブックを買われているか、ネット検索か、されていると思うのです。そこと照らし合わせて、まずどのエリアに拠点をおきたいか、絞ります。

エリアを絞って、そこからホテル検索→リスト表示させ、評価の良い順に並べて、価格も加味しながら物色するわけなのですが、ステイケーションのときと異なるのは、ホテルを表示させた際、絶対に地図で場所をチェックするところでしょうか。

大概のサイトには「地図検索」というものがあるので、そちらを活用するのも良いかと思います。手っ取り早いのはGoogleマップですが、自分はホテル予約に特化したサイトで検索したいので、一休.com、エクスペディア、アゴダあたりを使用するわけですが、慣れない方はGoogleマップで良いかと思います。


今ちょうど、釜山のホテルを調べていたところなんで、釜山は西面駅エリアでホテルを探すシミュレーションをしてみましょう。Googleマップで「西面駅」と検索をかけて、西面のエリアを表示させたのち「ホテル」と検索するとこういう画面になります。


(画像はGoogleマップより引用_以下同)


ホテル検索サイトだと「釜山」とか「西面」とか場所を入れると、ホテルのリストがずらっと出てきて、どこかしらに「地図」ですとか「地図表示」みたいなアイコンが出てくるかと思うので、そこをタップします。(地図表示できないホテル予約サイトもあるので、ご注意ください)


(画像はagodaより引用)


あとは適宜、地図を拡大・縮小して、価格帯だとか、駅から近い順とか、好きにタップして、ホテル名を表示させて、駅からどれくらいの距離のところに、どの価格帯の、どういったクラスのホテルがあるのか、見ながら絞ります。

左:Googleマップ画面
右:agoda画面


地図だけで絞るのが難しければ、地図と睨めっこしながら「◯◯エリア おすすめホテル」とかで検索かけて、そこに出てきたリストと、地図を睨めっこしながら、ホテルをいくつかの候補に絞ります。ホテル予約サイトだと、地図表示とリスト表示を切り替えられるので、その点は楽かもですね。

とにかく、ホテル候補を絞るのに「地図での場所確認は必須」ということです。で、次項の「バスルーム」条件も加味しながら、拠点となる駅から近ければ近いほど良い、ということになります。


候補を絞ったら「お部屋のバスルーム画像」を探します

場所でホテルを絞れたら、まず、最初にそれぞれのホテルの「バスルーム」画像を探します。
私は、バスタブは必須。シャワーのみしかないホテルは、その地点で除外です。スイートルームじゃないとバスタブがない、とかでもパスします。

バスタブがある、となれば次は、シャワーはどうなってるかを見ます。当然、ユニットバスが一番多いのですが、そうしたホテルは、自分は後回し。
最近増えている、日本式の「洗い場付きバスタブ」があるのがベストです。

先日宿泊した「ホテルビスタ広島」は、全室洗い場付きバスルームを特徴としているビジネスホテルチェーンのようなのですが、中でもツインルームには細かい泡が出る「マイクロバブルバス」が搭載されていて、浸かるだけでお肌すべすべ&血行促進されまくり! それなのに一泊一室1万円でした。平日だから、というのはありましたけど、最高のコスパの良さでした。

「ホテルビスタ広島」スーペリアツインルームの洗い場付きバスタブ
マイクロバブルバスの細かい泡…見えますかね!?

ちなみに、マイクロバブルバスがないお部屋では…(というか、ないホテルが大多数ですがw)

「バブ」を必ず持っていきます!

シャワーとバスタブがセパレートになっていて、独立したシャワーブースがあるホテルでもOKですが、場所を取るのでビジネスホテルレベルでは少ないですね。でも、全くなくはないです。

幕張の「ホテル ザ・マンハッタン」ラグジュアリーツイン一泊15,000​​円のお部屋でこのバスルーム!

ドーミーイン系列ホテルのように、お部屋はシャワーだけでも、温泉大浴場がある、とかであれば、候補に入ってきます。
ただ、経験上、こうしたホテルは、大浴場が混むと予想される休前日、祝前日は避けます。

これらの条件と、価格や立地が叶わない場合は、ユニットバスのホテルを選ぶこともあります。ユニットバスでも足が伸ばせるなら、問題視はしません。
ともかく、部屋よりもバスルームの写真を見るということ、そしてシャワーだけしかないホテルは選ばない、ということです。お風呂が綺麗であれば、トイレもお部屋もたいがい綺麗なので、お部屋はシングルなのかツインなのかダブルなのか、ベッドの形状を確認する程度でたいがい事足ります。


「クチコミ」、信頼できる?

これはですね…たぶん場数を重ねないと見極めは難しいです。
が、「寝るためだけ」のホテルですと、あまり細かいサービスを求めて行くわけではないので、私は最近、Googleマップの評価を見て4点以上だったら良しとしちゃっております。


最後に…ホテルを予約する時ときの注意点

ホテルが決まったら、どこで予約するか、なのですが、まず「ホテルで直接支払う」ことが最優先です。
外資系のホテル検索サイトの場合、ホテルではなく、予約時にサイトで決済するほうが安いことが多いです。が、私はそれ、絶対やりません。なぜなら日本の旅行業法が適用されないからです。
これ、飛行機が欠航したとか、家族が急病のため旅行がキャンセルになった、などといった有事の際、リスクを広げる要因となりえます。

旅行って、大きなお金が動くので、我が国では旅行業法、そして旅行業法に基づいた「標準旅行業約款​​」が定められています。旅行会社は、国が決めている「標準旅行業約款​​」より不利な条件を旅行者に突きつけることは、一切不可能なのです。

この旅行業法と標準旅行業約款、「総合旅行業務取扱管理者」試験で勉強させられるんですけど、結構、きちんとしていて、日本では旅行会社とか、安易な条件で設立は絶対できないし、お客さんも極端に不利にならないよう、ものすごく考えられています。

外国で、ここまでしっかりした法律が、旅行者のために設定されているか、自分はそこまで深く調べてないので定かじゃないのですが、外資系のサイトを見るに、おそらくここまでしっかりと法律が制定されている国、そうないんじゃいかと踏んでます。

法律が違えば、日本の常識は通用しない、となります。実際、日本旅行業会(JATA)や全国旅行業会(ANTA)などに外資系のサイトから予約をした人などから相当数の苦情・相談などあるみたいですが、当然、相談されたところで、自分達にはどうにもしてあげられない、というのが現状だと聞きました。

こうした背景もあり、自分は旅行会社にお金を払い込むのは、日本で認可&登録された旅行会社のみ、と決めています。こうした旅行会社は、サイトに必ず「観光庁長官登録旅行業第◯◯号」「●●県知事登録旅行業第○―○○○号」​​といった記載があります。

ちなみに、ホテルが自施設の部屋の予約を受けるのは「旅行業」の範疇ではございませんので、ホテルの公式サイトにこうした記載がなくても大丈夫です。
ただし、ホテルで、お部屋と、ホテルの送迎バス以外の、公共交通機関などを利用した交通手段とのセットプランを販売する、となった場合は「旅行業」の範疇となったりするんですけど、これについて話しだすとキリがないので、この辺にしときます。

以上、「寝るだけ」の目的でホテルを選ぶときのポイント、お伝えしました。


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