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「静かな人」の戦略書:騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法 を読んで 自分の内向性について思索する

今回は久しぶりに書評です。
自分の性格については、普段からあまり考えたことはなかったのですが、ここ数年の自分の行動を見ていると、デジタル読書にドはまりしたり、それの内容を読書ノートとしてつくったりと、かなりうち向きな活動が多いこと。そしてそれらが非常に快いものに感じるようになっています。
それまではもう少し外向的なところもあったのではないかと思いましたが、そのようなことをつらつら考えているとこの著書に出会いました。

今回も読書ノートからの書評ですので、小理屈野郎の読書ノート・ローカルルールの凡例を以下に示しておきます。

・;キーワード
→;全文から導き出されること
※;引用(引用の背景で示されていることもあります)
☆;小理屈野郎自身が考えたこと


書名 「静かな人」の戦略書:騒がしすぎるこの世界で内向型が静かな力を発揮する法
読書開始日 2022/12/23 21:40
読了日 2022/12/28 13:00

読了後の考察

自分自身はやはり内向型であることがはっきりしたと思う。
もう少し詳しく分析すると、元々は少しだけ内向型なのだが、おそらく職場環境や自分の家族関係の環境から内向型がさらに進んだ 、と考えることが出来るだろう。
仕事上のお客さんに対しては外向型でいけることが多いし、場合によっては内向型で話を聞きながら仕事を進められるが、会社組織の中では自分の立場のことが気になったりしてかなり内向型ではないかと思った。
どちらが良い、悪いではなく自分が居心地悪いようなことをする必要がないという風に理解をしていきたい
自分が内向型と全振りしまうと自分の行動に制限が出るのではないか? 時と場合によってどちらかというと内向型と外向型を振り分けつつ生活しているのではないか と思う。その振り分け方の参考にこの著書を使っていけば良いのではないか。
本文の最後の方には内向型、外向型の上司等の取り扱い方についても言及しているがこれですべて解決するわけではないだろう。
これらを参考にしつつ各対象にそれぞれのファインチューンを施す必要があるのではないかと感じた
内向型だからリーダーに向いていないわけでもない ので、自信を持って行動していきたい。
この著書には非常に勇気づけられた。

キーワードは?(Permanent notes用)

(なるべく少なく、一般の検索で引っかかりにくい言葉、将来もう一度見つけてみたいと考えられる言葉)
#内向型
#外向型

質問1 概略・購入の経緯は?

日経ビジネスの書評で見て購入。
自分自身社会的には静かな人に入るのでは 、と最近思い出した
その上で、「静かな人」かどうかの見極めと、もしそうならその戦略を知ってみたい と思い積ん読から掘り起こしてみた。

質問2 本の対象読者は?

引っ込み思案をなんとかしたいと思っている人
引っ込み思案なりの戦略を見つけたい人

質問3 著者の考えはどのようなものか?

外向型とは

69ページの対応表がわかりやすい
→一般的には外向型の方が強い、といわれているが、実際はそうではない。

  • 外向型の特徴
    たやすく信頼を勝ち取る
    頭の回転が速い
    行動は迅速
    性格は朗らか
    魅力にあふれている
    ごく自然にリーダーシップを発揮する
    決断も早い
    リスクをとるのを恐れない
    ひとりで仕事できない
    せっかち
    声が大きい
    態度に気持ちが表れやすい
    外的刺激で元気を取り戻す
    アメリカは国として典型的な外国的の国

☆外向型にとっても、理想の仕事などというものはない

内向型とは

69ページの対応表がわかりやすい

  • 内向型の特徴
    アイデアや野心を持っていないわけではない
    いちいち騒がない
    口数は少なくても、誰もが耳を傾けるような人間になれば良い
    他人のことをびっくりするぐらい気にしている(気にしすぎている)ことが多い
    社会のイメージ(外向型でなければ社会で成功できない)で、外向型に無理になろうとすることが多いがその必要はない。
    じっくりと考える傾向がある。
    言葉を慎重に吟味してからしゃべる
    長期記憶に頼る傾向がある→即座に反応するのが得意ではない
    思索が深い
    多くの刺激には対応できない
    慎重
    用心深い
    相手の話を聞くのが好き
    争いはなるべく避ける
    ひとりで仕事をするのも苦にならない
    おとなしそうに見える
    不意打ちには弱い
    友達のハードルを高く設定しがち
    HSPであることが多い(Highly Sensitive Person;視覚や聴覚などの感覚が敏感で、刺激を受けやすいという特性を生まれつき持っている人のこと)
    面と向かってのコミュニケーションを避けてしまう(これが一番重大な問題の一つ)
    他人の感情に影響されやすい
    エネルギーチャージにひとりになる必要がある
    人の外見や顔を覚えるのが苦手
    事前の情報集めと練習が重要
    自分の長所を過小評価していることが多い
    長期の目標に粘り強く向かって努力できる
    謙虚で穏やかで物静かであり、自己抑制や自制心に優れ、控えめで内気
    チーム戦に長けている
    目立たず、密かにチャンスをつかめる
    軽重と先着的思考を駆使できる
    少人数の親密な関係を作れる
    問題を冷静に整理できる
    欧米社会やマーケティング関連業界は、雰囲気として内向型人間に向いていないといえる。

内向型が生きやすくするには

最も大切にしたい価値を考える

  • 職業選択に関して
    →大きくなったら、何になりたいと思っていたか?
    →どんな仕事に魅力を感じるか
    →どんなものに憧れるか
    →生まれつき才能に恵まれていることは?
    等を問うてみると良いかもしれない

ただしぴったりの仕事というものは存在しない と考えるべき
自分にぴったりだと思った仕事でいい 。そのような仕事を見つけるのに内向型であるか外向型であるかは関係ない。
仕事に合わせて得自分を変えるしかない

  • 新しい環境に入ったとき
    →仲間を見つけること
    →仕事の能力を示すこと
    →明確な成果を出すこと
    →傾聴を普段以上に意識すること

  • 職場での仕事のやり方
    →メッセージアプリなどをうまく利用する
    →SNSを利用する;SNSのカテゴリーに合わせて投稿内容を考える。公開範囲も細かく設定
    →上司と定期・不定期のミーティングを設け、一対一で進捗報告をし、将来のプロジェクトについての自分の考えや計画を伝える
    プレゼンで自分の言いたいことをいう。

たいしたことのない会話については中途半端で終わっても神経質にならない。
自分の内向性に引け目を感じたり、申し訳なく思ったりする必要はない。自分のやり方を身につければ良いと言うこと。

正反対の人とうまくやっていく

本来はうまくやると効率や効果は絶大 なはず
→敬意を払う
→ユーモアを挟む
→苦戦する仲間に手を差し伸べる;この戦術はあまりしょっちゅうは使わない。使いすぎると利用されるだけ。

ルーティンの有用性

→リラックスに役立つ
→予期せぬことが起こるリスクを減らせる

内向型がリーダーに向いていないわけではない

スタープレーヤーはデータ上スターではないことも多い 。;実は脇役の方が過小評価されている からそう見える。

脚光を浴びようとするひとりの選手よりも、チームの役に立とうとする選手達の方がはるかに価値があり、それがチームの最大の財産

→むしろカリスマ型のリーダーの方がパフォーマンスは悪いのかも。
→有名人でも内向型の人が多い

外向型が内向型より優れたリーダーであることを示す証拠はない
リーダーシップのスタイルは、一つのタイプに限定されるべきではない。(中略)重要なのは、リーダーとしてどのように状況を認識し、自分の強みを最大限に活かすかと言うこと。

内向型でも外向型でも重要なこと

自分らしくあること
内向型、外向型それぞれに自分を伸ばす方法がある と言うこと
それぞれの性質を活かして仕事をする方法がある。

自分の個性を大切にして、安全地帯から一歩踏み出すこと。
他人の貼ったレッテルのせいで自分の可能性を狭めてはいけない。

質問4 その考えにどのような印象を持ったか?

自分が内向型優位である可能性が極めて高い ことに気づけたこと。
そしてその中で内向型であるが故のある種のどんくささで自分が動けなくなっていることがある ことに気づけた。
これだけでも大きな収穫だった。
そしてリーダーになるとしても内向型が大きな問題にはならない(気をつけておれば)と言うことに気づくことが出来、大きな自信になった。

質問5 印象に残ったフレーズやセンテンスは何か?

→35項目の内向性・外向性チェックリスト
(35ページ)
内向型のチェックが外向型のチェックより3個以上多かったら内向型の傾向が強いと言える。
内向型と外向型の項目の量の差が2個以内なら両方の特徴を持つ
☆自分の結果は内向型13、外向型9の内向型の傾向を持つ、ということだった。

君子のまじわりは淡きこと水のごとし

→君子の付き合いは水のように淡泊なので、その友情は長続きする

  • もめ事を裁く4つの方法
    →一息ついて戻ってくる;これで時間稼ぎし考える
    →思いやりを持って相手の話を聞く
    →コミュニケーションのチャンスにする
    →引きずらない;これは意外に重要かも。

  • 相手が怒鳴っているとき

怒鳴り返すのは、帰って逆効果になる場合が多い。
直接対決を遅らせよう。そして相手の立場からも問題を考えてみる(自分なりに状況を分析する)
相手がついに黙るまで怒鳴らせておけば、こちらは考える時間が稼げる
決して自分の考えや感情を表に出さず黙ってやり過ごさない
自分の立場を明確にして、自分の表現方法で自分らしく対応する
相手を冷静に分析する。

私のことは好きじゃないかも知れないが、いざと言うときは信頼してくれて良い

  • 無駄なエネルギーの消耗を抑える
    →短いフライトなら窓側、長いフライトなら通路側の席を押さえる
    →できるだけ良い席を取る(グリーン席・ビジネスクラスなど)
    →重要なクライアントとの対面ミーティングは1日1件とする
    →安心スペースをつくるためのグッズを持っていく

  • イベントに参加するかどうか迷ったとき
    →どうしても参加しなければならない理由は何か?
    →イベントの主催者は誰か?参加者は何人ぐらいか?他に誰が参加予定か?
    →他の参加者に知っている人はいるか
    →人脈作り以外に、どんなことが出来るか

参加するなら前向きに参加する。上記の質問でモチベーションがぜんぜんないのであればいけくのはやめる。

  • 謙虚な人の3つの特徴
    →自分の弱点や自分にかけているものを知っている
    →個人の利益よりもチームの利益を優先する
    →常に勉強と練習を怠らない

→「内向型」とうまく働くために知っておくべきこと(260ページ)
→「外向型」とうまく働くために知っておくべきこと(261ページ)

これらは非常に重要。
実際に仕事で面接をするようなときに参考にすると良いと思われる。

  • マネージングアップ
    上司のマネージメントのこと
    上司は
    →主導型
    →感化型
    →安定型
    →慎重型

と大きく分けることが出来る。

自分自身を理解すること。だが、それに縛られないこと。自分をよく知ることによって、自分の限界を意識的に超えられるようになる。内向型、外向型というレッテルで自分の可能性を狭める必要はない
→☆これが著者が一番言いたいことではないか?
自分を知ると言うことが一番重要なのだろう。

質問6 類書との違いはどこか

内容が内向型、外向型の二項対立になっていない ところ。
実践的な内容が豊富なところ

質問7 関連する情報は何かあるか

アメリカのビジネススクールの実態

質問8 キーワードは?(読書ノート用)

(1~2個と少なめで。もう一度見つけたい、検索して引っかかりにくい言葉を考える)
#控えめ
#敵に回すと怖い

まとめ

自分を見直す非常に良い機会になった。
さらにその視野を自分のみの周りにまで拡大し、自分の良さを活かせる方法を学んだ気がする。


ここのところ仕事で少し大きな問題が勃発して、個人的には精神的にしおれているときでした。
そんなときに心に恵みの雨が降ったようでした。

自信を持って生きていこうと感じられる一冊でした。

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