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ポメラが設定変更で少し便利になった アップロード機能再考

ポメラは少しだけインターネットにつなげられます。
けど、結構使いにくいです。まあ、そこがいいところでもあるのですが。

インターネットにつながる機能としては「ポメラsync」と「アップロード」という機能があり、GmailかOutlookを使用することが前提になっています。
Gmailはメールのセキュリティーが厳しすぎて使い物にならなかったようです。設定時「アップロード機能」を選択して中に入っていくと、まずはGmailが一番上に出てくるので、そちらをなんとなく使用していました。
Outlookは全く使っていないので、眼中にありませんでした。実際に設定にチャレンジもしていません。

今までの設定

せっかくだからポメラの持っている機能を全部使いたいと思っています。
マニュアルを見てみると、該当部分の説明の中でもGmailメインで書いてあります。
そこに書いている設定をするとともに、ポメラからのメール送信はセキュリティーに引っかかるようですからそれをくぐる設定があるのでそれを設定します。

それで設定したところ、とりあえずはメール送信は出来るのですが、仕事場のオフィスから自宅へとWi-Fiのアンテナを変えたりするだけでもう送れなくなります

と言うことで、アップロード機能は使っていませんでした。

おそらくセキュリティーがかなり厳しいのだと思います。(あくまでも想像ですが、送信した端末以外にその経路も見ているのでは、と考えました)
逆にここまで厳しいと使いにくすぎます。(苦笑)
結論として、確実な有線USB接続のPCリンク機能をメインとして使っていました。

慣れてしまえば面倒くさくはないと考えていましたが、せっかくの機能が使えないので、なんとなくモヤモヤしていました。

ポメラSyncについては、色々と試行錯誤はしてみましたがいまいちうまく動かず、KINGJIMもApple系の端末以外の連携は今のところサポート外ですし、場合によってはsyncミスもあるようで、こちらはそれほど便利そうには感じないので諦めています。
小理屈野郎自身Appleの系の端末はほぼ使用していない(PCはWindowsとubuntu、スマホおよびタブレットはAndroid、iPadは持っていますが、ほぼ閲覧専用)ので少しハードルが高そうなのです。

今回の設定

Twitterでこんな発言を見ました。(ツイートのリンク許可はポメラDM200_bot様に直接取りました)
※以前のツイートをご自身でリツイートされています。以前のツイートも読んでいいねまで押しているのにここまで考えてませんでした

アップロード機能、と言っても結局はメールを送信するだけの機能です。
考えてみれば当たり前ではあります。
今回はちょっとひらめきました。(笑)
これに注目して設定を変えてみました。

小理屈野郎はメールアカウントとしては、Gmail、so-net、@nifty、そして職場のもの2つ、そして業界でもらっているものを2つ使っています。
あまりにも色々なところからメールをとらないといけないのでGmailを高機能なメーラーのように使っているだけなのです。ただし、フィルタ機能が非常に優れているので迷惑メールを見ることなくメールの処理だけでいけますし、プラットフォームを選ばないので重宝しているだけなのです。

私のGmailの利用環境から考えると、メール送信に関してはGmailに固執する必要はないのです。
ポメラではメール送信だけ出来ればいいので自分の使える一番身近なSMTP(メール送信)サーバーを使えばいい、と考えました。

設定の詳細

設定の詳細です。写真がなくてすみません。
お手元にポメラ(該当するのはDM30およびDM200だと思います)と、ネットを見ることの出来る端末をご用意ください。

・ポメラの「Menuキー」押下→「ツール」→「アップロード」でリターンキーを押下します。
すると「ネットワーク」を探しに行きます。
・自分の接続したいWi-Fiのアンテナを選択します。必要に応じてパスワード等も入力します。
今回は職場の自分のオフィスのアンテナを選択しました。
・次に「アカウント」を選びます。ここで「その他」を選びます。
今回はso-netのメール送信機能(サーバー)を使いました。
設定に必要なパラメータは「メールアドレス」、「ホスト名」(SMTPホスト名)、「ユーザー名」、メール送(受)信の「パスワード」、「(サーバ)ポート」です。
これらはso-netの場合ホームページに「設定値一覧」としてまとまっていますので(これは他のプロバイダでもそうだと思います;@niftyでも該当ページがありました)参照の上を入力します。
・「宛先」は、送りたいメールアドレスを指定します。よく使うものは登録もできますので便利です。今回は自分のメールアドレスおよびEvernoteのアップ用アドレス宛としました。
・さらに送りたい「ファイル」を選択します。
・そして「開始」を選択してリターンを押下します。

これで待つと、できあがり。
思ったより待ちます。ドキドキします(笑)

Evernoteの自分のメールアドレス、そしてGmailの自分のメールアドレスに送信しましたが難なく成功しました。

今回の設定では前述のように仕事場のオフィスのWi-Fiアンテナをネットワークとして選択しましたが、自分のスマホのテザリングで見えるWi-Fiアンテナをネットワークとして選択してみました(アンテナやネットの通信経路を変えてみたと言うことです)が、問題なく送信できました

この設定で自宅のWi-Fiのアンテナでも送信できればOKです。
帰宅後自宅のWi-Fiにつないでみて、アップデート機能を試してみました。どうやら、「ネットワーク」には一旦つながるようですが、送信の段でネットワークからはじかれるようです。自宅ではメッシュWi-Fiを利用しており、Gmailの設定で行ったときも今回同様の状況でしたのでおそらくメッシュWi-Fiとの相性が悪いからではないかと推測します。
因みに自宅のメッシュWi-Fiは、Orbi RBK50と言うものです。

上記のリンクの商品ラインアップではもうありませんが、以前にあった親機1台、子機2台のセットを小理屈野郎の自宅では導入しています。
他の接続機器は問題なく使用出来ていますので、ポメラのWi-Fiが何らかの相性問題を抱えているのかも、と考えました。

ちなみに自宅でもスマホのテザリングでも試して見ましたが問題なく動作しました。
自宅でも「アップロード」機能を使う場合は、通信量も少ないのでこちらの方法で行うのが小理屈野郎の場合はよいと考えました。


1日おいて同じように実験してみましたが、自宅以外は昨日同様問題なくつながりました。自宅でもWi-Fiアンテナを再認識させることによってつながりました。
実験結果の精度はこれである程度担保されたと考えます。ただし自宅のメッシュWi-Fiは、すこし不安定なような気がします。

注意点

注意すべき所は以下のようなものだと思います。

今回動作までを確認したのはSo-netのものだけです。Gmail以外の、@niftyやその他のメール送信サーバーでも動作可能だと思いますが検証は出来ていません。設定値一覧を参考の上設定してもうまくいかないメール送信サーバーもある可能性があります。また、So-netも何かサーバー側が設定を変えるとつながらなくなる可能性があると考えます。
外のfree Wi-Fiは使わない方がよいと思います。ポメラはセキュリティー的なものを何も入れていない(入れられない)端末だからです。
・「ポメラSync」は使えません(Gmailを使っていませんので)
・これは一般的な注意点ですが、バッテリ残量が30%を切っているとUSB充電をしながら、もしくはある程度充電してからでなくては「アップロード機能」(おそらく「ポメラsync」も)は使えません

まとめ

ポメラの「アップロード機能」について少し設定を変えることによって快適に機能するように出来ました。
ただし、Wi-Fiのネットワーク(メッシュWi-Fi)との相性があるようです。Wi-Fiルータ単体とであれば問題が無いようです。
残念ながら「ポメラsync」についてはうまく動いていないようです。Gmailのアカウントを使うことが必須の機能のようです。
おそらくKINGJIMとしては設定を簡単にするためにGmailとOutlookを表に出したのだと思います。ある程度細かく設定を見ることが出来て、「アップロード機能」だけでOKであれば各個人の持っているリソースをうまく使えば利用できることが分かりました。
KINGJIMの設計側に立ってみると、ネットにつながる機能はなかなか悩ましいのだと思います。
ポメラの最大の美点は文章執筆に没入できることです。だからこそ色々な機能をそいでいるのだと思います。その中にネットの接続機能も入っていると思うのです。それを一部でも実装しようとすると、セキュリティの問題は避けることが出来ないと考えます。DM200では必要の無いときはWi-Fiの接続は自動でごく短時間で切れているようです。
「アップロード」機能を使っている間だけWi-Fiがオンになっているような印象を受けます。設定で常時接続は消費電力低減の意味からも出来ないですし、接続時間もいじれません。つまりWi-Fiを細かくユーザーサイドでコントロールすることは出来ません。これでネット接続で起こりうるセキュリティの問題を最小限にしているのだと考えます。
そういう意味で、接続先としてもセキュリティガチガチのGmailが(おそらくOutlookも)デフォルト設定で推奨されているのだと考えます。この文脈からいくと、フリーメールなどのメール送信サーバーを使うのはセキュリティ上大きな問題になる可能性はあると考えます。
また、Apple系の端末はAppleの思想からセキュリティがかなり厳しく設定されていると考えます。だからこそAndroid系やWindows系は「ポメラsync」をサポートしていないのかも知れないなと考えました。

ともあれ、これで、読書ノートをアップするときとnote記事をアップするときに、簡単になりそうです。
この記事もアップロード機能経由でメールで自分宛てに飛ばし、その内容をノートの投稿ページでペーストしました。ペーストするときのポイントとして「プレーンテキストとして貼り付ける」ことが挙げられました。

ポメラDM200はKINGJIMのホームページ上は販売終了になったようです。そんな中、少しでも明るい話題をと思ってのnote記事でした。

元々息の長い機種なので、色々と使い方があると思います。使える範囲で、今回のように小理屈をこねながら、今のポメラも少しずつ気持ちよい環境で使えるようにしていきたいと思います。

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