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書けるひとになる! 魂の文章術 を読んで 文章を書くことについて考える

スキーの投稿も一段落しました。
さて、通常運転に戻りましょう(笑)

noteに参加して、アウトプットを継続的に行えるようになってきました。
その中で文章の書き方、ということに小理屈野郎の関心の中心が動いてきました。
何冊か文章(ブログなども含め)の書き方の本を読みましたが、これが一番根本的なものを押さえていると思われました。
そんなこの本について、読後の感想をまとめたいと思います。


☆アメリカで1980年代後半でかなりはやった本とのことでした。邦訳も数回改訂があったり翻訳者が変わったりしており、最新版を入手の上読書をしました。
翻訳本でありがちな読みにくさはなかったですが、内容をかみしめて読んだので少し時間をかけながらの読書となりました。

内容の中で気になるところ、考え方として納得したところをあげていきたいと思います。

☆著者は文章を書くことを禅の修行とある意味並列で考え、座禅を組むのと同様、文章を書くと言うことをしているようです。

☆小理屈野郎ももnote記事を書くことによって、なんとなくそんな感じを受けています。

小理屈野郎の場合は土曜日と日曜日をnote記事の執筆に当て、思いのまま、まずは書いてみます。
それが終わったらしばらく時間をおいて推敲を行います。これをしている間に、新しいテーマや書いてみたいことがふっと思いつくのでそれをメモしてネタとしてためておくことも同時にしています。
できた原稿ををPCでアップして、体裁を整え記事として月・水・金にアップするという習慣があっという間に身につきました。

これをし出すと、自分の考えが確かに今までよりまとまってきたような気がしています。
もちろんまだまだだと思うところもあるが淡々とこの習慣をしばらく続けてみようと思っています。

☆一番大事なことは次の言葉に詰まっているだろうと思います。

→黙って書きなさい
→モンキーマインドを黙らせ、心を空っぽにして自由に開け放ち、直感や体のリズム等ピードに身を任せる
※モンキーマインド;猿が頭の中をぐるぐる回っている状態のことで、感情や考えがコントロールできなくなって頭が疲れていることを指す。
→エゴを廃して体の動きに身を任せ、鼻先にある対象に向かい、特異な状況に置かれた自分だけのディテールを生かす。

これを実現するためにいろいろな方法やエピソードを紹介しています。
実にいろいろな方法をコラム風に列挙しています。
書くことに困っている人は一度目次だけでも見ると何かヒントが出てくるのではないかと思います。

・執筆された当初はアメリカでもまだコンピュータやワープロを使う人が少なかったため、筆記具について紹介をしています。
現代であれば逆に手書きをする人はほとんど居なくなっているわけだから、自分で納得のいく、すぐに書き出せる気軽なノートと筆記具代わりの装置が必要と考えます。小理屈野郎の場合はポメラだし、人によってはそれはスマホかも知れないし、普段から持ち歩いているMacやPCなのだろうと思います。このあたりは自分にとって一番快適なものを選べばいいと思います。
ただし、電子的に文章を書くときと実際に手書きで書くときと文体などに差が出てくる場合もあると筆者は考えています。時代の流れは変えられないが、頭の隅に置いておく必要があるかも知れないと思いました。

文章を書く練習として気になったのは以下のようなものです。

・制限時間を決めて練習を行う。
1.手を動かし続ける。そのとき文章は読み返さない。
2.書いた物を消さない。(書いた花から編集していることになるから)
3.綴りや、句読点、文法などを気にしない
4.コントロールを緩める。
5.考えない。理論的にもならない。(このあたりはなかなか難しいところ。何か書きたいことを思いついて衝動的になっているときはこちらを優先すればいいのではないか?)
6.急所を攻める(書いているときに今書いている内容とは離れていることを書きたくなった場合躊躇無くそちらに各テーマを移動する
)

書いたものを振り返ること(時間をおいて読み返す)の重要性についても述べています。
著書ではものを書くことによって、自分の心の奇妙な癖を捉えられるという効用をあげています。

書くことの効用についても触れています。

・練習を続ける。その気にならなくても練習する。
→心が鍛えられ、書くことに対する抵抗を断ち切ったり無視できるようになる。

・書くことによって自分の体と心に対する信頼を培うこと。つまり忍耐と飛行劇的な心を育てることが大きな目標になる。
・書くことが思いつかない、というときのためにネタ帳をつけておく。→書くことがないときにそのネタ帳を見て書くことを続ける。
・書き始めるための自分なりの方法を決めておくことは大切。
・書くときは創造者になりきる。編集者モードが出てくると想像力がそがれる。(思うまままずは文章を打つことが肝要。編集はその後でも十分)。
文章を書いているとき、誰もが一度や二度はたどり着く不安についてもしっかりと言及しています。
・自分の才能や能力について悩まない。
→そんな物は掻き続けていくウチに伸びていくもの(能力とは地下水のようなもの得るためには地味に努力を重ね地下水脈にたどり着く必要があると言うこと)

・自分の書いた物に他人が無反応でも気にしない。
→書いた物に対して反応をもらうためではなく精神的な解放と、精神的な個人的気づき得るために書いていると考える。

・いい書き出しが見つかったときは、大抵作品のできもよい。
・文章のできというのは誰もしっかりと分かっていないことが多い。
→時間がたってから良さが分かることもある。
☆できを気にするより文章をどんどん書き、発表すればよい。
→作品の真価は、時の経過が決めてくれる。

※「書くという行為自体が文章を綴っていく。あなたは消え失せる。あなたはただ、自分の中を流れていく指向を記録するだけ」
→これが禅的な文章作成術だろうと思います。本書に流れている通奏低音と考えます。

・真剣に訊くことができるようになれば、上手にかけるようになる。
→書き上手は聞き上手、というところでしょうか?

・文章の達人になるための3つの基本的なこと
1.たくさん読むこと
2.真剣によく聴くこと
3.たくさん書くこと

文章を書く環境についても触れています。周囲の環境に触れている文章術の本は結構あるように思います。ここでは以下のように触れています。

・文章を書くのに適していると思う自分なりの環境を探す。
→ファミレス等ではなく古風なレストランとか純喫茶とか。
→こういう場所に出かけることで自分が文章を書くと言うことにいい意味で追い込まれる。
・書斎が欲しいなら、部屋を探せばよい
→決意が固まってきた証拠なのでこれはこれでよい。
→完璧な空間を作ろうと思わない。
→ミニマムでいいと筆者は考えている。環境をつくることばかりに気をとられて結局文章が書けないひとはごまんと居る。
→ただし書くことに没頭できれば場所などどうでもよくなる。あくまでも各きっかけにしかならないところに留意

・書くことから人生を学び、人生から書くことを学ぶ。この双方向の流れを保つ。

・生まれ育ちは文章に影響を与える。言葉も同様。
→自分のルーツを知ったり故郷に戻ることは重要。自由になるため、自分自身の何者も否定しないようになるためのステップ。

・時には書いた物を読み返すことは非常に価値がある。
→自分と書いた文章との間に距離ができ、客観的に見られる。
→自分の心の動きが分かるようになる。
→感傷的な態度を捨てて、読み返すべき。

この本を読むことによって、文章を書くと言うことはそれほどつらいことではないことを学べたと思います。

また、折に触れ再読したいなと思う著書でした。

まとめ

文章術についての著作を複数読み、その中で一番感銘を受けた著作について紹介しました。
内容についての小理屈野郎的な考察を示しました。
内容の中で特に重要と思われたところを要約しました。

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