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座椅子を新調してみた 長年付き合っている腰痛について思索する

小理屈野郎は特にここ10年ほどは腰痛に悩まされています

一番腰痛が酷かったときのはなし

特に酷かったのは10年ぐらい前のちょうど今の頃。
その前からちょっとずつ腰痛が酷くなってきて、座るときはよいのですが立ち上がるときにまっすぐに腰を伸ばせない どころか体をかなり右側に曲げないと腰がいたくて立っていられない 時間がしばらく続くようになりました。
そのうち、足がしびれ出しました 。(右足メインです)
更に、立っていても座っていてもなんだか身の置き所の無いような鋭い痛みが腰のあたりにずっと感じる ようになりました。
どうやら椎間板ヘルニアがあってそれがかなり悪い状態にあるようだな 、と考えましたので、整形外科の先生に診てもらうことにしました。

ついに整形外科で診てもらうことになった

まずはMRIを撮りましょう ということで、撮ってみたのですがびっくりです。
椎間板がパンクして内部が神経を圧迫しています。更にパンクした内容物が骨化して恒常的に神経を押さえている ようです。
それがほぼ腰椎のすべての椎間板で起こっているようでした。
そのときのMRI写真がこれです。

四角い箱のようなものが脊椎の骨です。その向かって右側にかなり白いところがありますがそこは普通はスムーズなはずですが何箇所もくびれがあります。くびれのあるところは骨の間の椎間板が押し出されているのがわかると思います

診ていただいた先生には今までよく普通に歩けていたもんだ、と驚かれました。そんな状態なのですぐに手術を勧められました
そして、どのような手術かというあらましを教えていただきました。
手術といっても、腰椎のおなか側ではなく背中側の骨を取っ払って神経を圧迫しないように開放する とのこと。そしてそれでは腰の支えがよくないので、ボルトやバーを入れて固定する とのことでした。
腰の自由度がかなり下がりそう でした。ちょうどその年、子供たちがスキーデビューをする年でした。それに備えて家族全員道具を新調して準備をしていました。自分も一緒に快適に滑れないのはいやだな、と思ったのを思い出しました
また、この手術はうつ伏せで行う ことになるので、麻酔をかけるにしてもリスクがかなり高くなります仰向けの10倍ぐらいとのこと。更に小理屈野郎はそれなりに太っています。これでリスクもまた高くなります 。また、手術が上手くいかないと場合によってはかなり重篤な麻痺が残るというはなしも聞いてしまった ので、結局は硬膜外ブロックと座薬でなんとか乗り切った(ブロックは15回程度、座薬は半年近くも常用しました) のでした。

硬膜外ブロックとコーダルブロック、座薬で乗り切る

硬膜外ブロックは週に2回程度でした。手法としては腰椎のそばに長い針を刺して、神経と骨の間に薬液を入れるのですが、上記のように椎間板のパンクした内容物が骨化して恒常的に押さえているので、なかなか薬液が効かせたいところにいかないでペインクリニックの先生もびっくりしていました。コーダルブロックといって仙骨の穴からも薬液を注入する手法も併用してなんとかブロックをしてもらっている状態でした。これ、やってもらったら10分もしない間に寝られないしどの姿勢でもいたいと思っていた痛みがすーっと消えます 。ほんと、びっくりするぐらい消えます。
座薬はその上で使うと非常によく効きました。
徐々にブロックをお願いする間隔が長くなってきて、また、気温も暖かくなったのも影響してか冬の終わりぐらいには座薬は使っているもののほぼ普通の生活ができるようになったので、1度だけ子供たちとスキーに行くこともできました。
このときに子供たちがスキーにはまり現在に至る 、という感じです。

ガラスの腰の小理屈野郎

このような「ガラスの腰」を持つ小理屈野郎 ですので、その後はなるべく腰痛を再発させないようにそれなりに注意 をして生活してきました。

腰痛を予防する(1) 鞄の選択

まずは、普段通勤のときに持つ鞄ですが、それまではブリーフケース系の手提げ鞄にPCなどを入れて持ち歩いていました。これを持つとしばらくすると腰がいたくなることもありましたので、結局ホイールのついた鞄を使うようになりました
その鞄については昨年鞄を購入したときに紹介しました。

ホイールのついたかばんを3年ほど前までずっと利用していたのですが、PCを持ち歩かないようになったので、これはお役御免にして、肩掛けのできる鞄に代えていました。

現在は鞄についてはひらくPCバッグで十分に上手く対応できているようです。

腰痛を予防する(2) 歩き方を変える

腰痛が出ているときに自分の姿勢をよく見てみました。どうやら普段にまして「がに股」になっている ようです。
これでは腰痛はまた悪化してしまうのではないか、と考え、足の親指と人差し指の間とかかとの中心の間に線が引いてあると仮定して、その両足の線が体幹に直行し常に左右並行になるようにそして、その仮定した線の上に体重をのせるようにして歩くのを心がけるようになりました
そうすると最初は少し痛みを感じるのですが、徐々に腰がしゃんと伸びてきます。ちまたで言う「骨盤が立っている状態」になるのがなんとなく分かりました
現在でも少し腰の調子に違和感を感じるようになったら、まずは歩き方や加重状態をチェックすることでかなり未然の段階で悪化を防ぐことができています

腰痛を予防する(3) 下半身を冷やさない

腰痛が出やすいのは秋口から初冬にかけて というのが多かったです。
おそらくその時期は特に入浴後短パンで過ごしている ので下半身が冷えやすくなっていた のも原因の一つではないかと思いました。ですので少し腰がいたいかも、と思ったときは少々時期が早いなと思っても長ズボンをはくようにしたことと、靴下を寝るときもはくようにしました 。これもかなり効きます。
これのダメ押し晩なんですが、電気敷き毛布を敷き布団とマットレスの間に入れます。そしてかなりゆるめに作動させておいて寝ます 。このようにするとこれもなぜかよく効きます。この方法は同じく腰痛持ちだった小理屈野郎のオヤジがよく使っていた手 です。
オヤジに、腰がいたくなってね、というはなしをしたら一番に勧めてきた方法がこれです。これも結構効きます
あと、お風呂にゆっくり浸かるというのも結構効きます。15分以上ゆっくりとつかれるときは浸かる、というのが良いです。

腰痛を予防する(4) 靴の減り具合に注意

靴が減ってくると腰の調子が悪くなることが多い ので、上記のようなことをした上でも腰の調子の悪化の兆候が見られたら普段履いている靴を新しいものに交換します。
小理屈野郎の場合は、靴の外側が徐々に減ってきます。それが蓄積されるとだめなようです。特に前のほうがそのようになるとだめなようです。

今まではここまでの対応でなんとか上手く腰痛をやり過ごしていました。

しかしここのところコロナ禍で野外での趣味などの活動が減っていることもあって、デスクワークをしたあとに腰を伸ばすとかなりいたいときが出てきました今年の夏以降 のことです。
特に自宅の仏間で執筆作業をしたあとに悪化する ことが分かってきました。
今までは執筆するときは少し前のキャスターのついたパソコンチェアー(今のような豪勢なやつではなく結構貧相なやつです)の脚部分がなく座面から上だけでの座椅子のようなものを使っていました。


そのものズバリはもう売っていないようです。
上記写真の座面下の足とキャスターを取っ払って回転はできるようになっているものです。

普段から腰の据わりが悪いなと思っていた ので適当な座椅子を探してみました。
個人的な希望としては

  • 腰のサポートがしっかりしている

  • 座面もしっかりしていて骨盤(お尻)をしっかり支える構造になっている。けど執筆に使っているちゃぶ台の高さを考え合わせてそれほど床から座面までの距離があるものはNG

  • できれば肘掛けがあった方がよい

でした。
これで探すと完全にぴったりしたものがありませんでした。

唯一これはと思ったのは以下の座椅子でした。

肘掛けがないのはマイナスポイントですが、形状としては車のシートのように腰をしっかりと支えてくれそうです。
よし、購入しようと思って値段を見てびっくり。

68,200円

です。休日しかほぼ使わない のにこの価格はちょっといくら何でもやりすぎか、と躊躇していました。
ホームページを見てみると試用もさせてくれる 、とのことでしたが、コロナ禍と言うこともありそれも二の足を踏んでいました。
そうして時間が過ぎていくと、ついに腰の方が音を上げ出しました。

また、立ち上がったあと体を右に傾けないとしばらくはいたくて耐えられなくなってきた のです。

そんなときに、たまたまクラウドファンディングサイトを見ていて発見したのが今回の座椅子でした。

これであれば、肘掛けはないですが、腰がしっかり伸ばせそうだし、背もたれがそれなりに腰をサポートしてくれそうです。座面も凝った形状になっていてサポートがよさそうだと思いました。
そんなことから11月頭に注文しました。
クラウドファンディングの締め切りが11月末でしたのでそのあと最近ついに家にやってきました。

開梱してみたら以下の写真のような感じでした。

実際に座ってみたのですが、お尻のサポートも結構よい です。長く座るときはジェル系の座布団を敷いて座るのもよさそう でした。
大事なのは、ちょっと腰に違和感を感じたときに腕を伸ばして、背伸びのような姿勢(後ろにずっと倒れる)をとる ことのようです。それで腰が楽になりまた集中して仕事ができるようです。
この座椅子を使い出してから、座椅子から立つときに腰がいたくなると言うことは皆無のようです。

この座椅子でまた執筆環境が改善されました。

まとめ

小理屈野郎はかなり酷い腰痛持ちです。
その腰痛の概略と、腰痛を悪化させないために小理屈野郎が心がけていることをまとめました。
それらを用いても今回は腰痛が出てきたので新たに自宅で使っている座椅子に注目しました。
座椅子をしっかり選択して購入したところ、かなり感触はよさそうです。
腰痛があることで体が発するメッセージについて敏感になることができていると思われ、腰痛は不便ですが体を大事にする、ということに目を向け、体と対話することができるようになったと感じました。


今回はこの座椅子で上手くいきました。

もしこれでもだめなら…

  • 上記の超高級座椅子にトライする

  • 座椅子ではなく普通の椅子に座るような執筆体勢に代える

  • 立って仕事をできるような環境を構築する

などの案がありまあす。どれも大仰なことになりそうです。
そうならないように早め早めの対策を打っていきたいと思います。

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