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辛味噌が味噌スープに溶け合う名物ラーメン【山形県南陽市】

今回は前回ご紹介した島根県雲南市からのしりとりで、山形県南陽市の名物についてご紹介します。


南陽市の名物は赤湯ラーメンです。
山形県はもともと山形ラーメンという名前が広く知られるほどラーメンが名物の県です。
山形ラーメンは醤油ベースのラーメンが多い中で、南陽市の赤湯ラーメンは味噌ラーメンに辛味噌が入れられた赤く辛いものが特徴です。


赤湯ラーメンの名前の由来は、もともと南陽市は赤湯町と呼ばれていたのでそこからきています。

赤湯ラーメンは南陽市にある中華料理店の龍上海さんが作り出しました。
もともと創業当時はあまり繁盛しておらず、スープが余ってしまうことが多かったようです。

創業者さんはその余ったスープを自宅に持ち帰り、味噌を入れて味噌汁として家庭で飲んでいました。
ある時、後に二代目店主になる息子さんがその味噌汁にラーメンを試しに入れて食べてみたところ、とても美味しかったようです。

当時はまだ日本国内で味噌ラーメンというものが誕生してなかったころ、それをきっかけに初めて龍上海さんで味噌ラーメンが考案されます。
味噌ラーメンを初めて世に出したのは札幌市の味の三平さんと言われています。
実はどちらも世に出した時期はほぼ同時とされており、どちらが先とか後とかはないようです。

「味噌のスープにラーメンを入れると美味しい」
その気付きのきっかけはそれぞれ違うかもしれませんが、どちらもラーメンの新しい味を発見できたことの驚きは一緒だったかもしれませんね。

龍上海さんではそれ以降、赤湯特産の唐辛子、辛味噌、ニンニク、香辛料などを混ぜ合わせたトッピング用の辛味噌を試行錯誤の上に作り出します。
それを味噌ラーメンのスープに乗せることで、新しい看板メニューを生み出しました。

それが街で評判を呼び、業績は向上。
今でも南陽市では市民から愛され続ける名店として繁盛し続けています。
さらには横浜のラーメン博物館への出店やカップラーメンの販売など、その知名度は全国区にまで上り詰めました。

辛味噌をどれだけ溶かしながら食べるかが、赤湯ラーメンを食べるときのポイントです。

食べながら少しずつ溶かせば、程よい辛さで食べ進めることができます。
反対に始めから一気に溶かせば、激辛を味わうことができます。
スープに乗っかった辛味噌を見るとついつい崩したくなりますが、辛さをみながらお好みの食べ方をしてみてください。


今回は龍上海さんの赤湯ラーメンをご紹介しましたが、実は南陽市はその他のラーメン店が多いのも特徴です。

南陽市にはラーメン課があり、南陽市の名物であるラーメンを全国にもっと広めようとPRされています。
その全てはここでは紹介しきれないほどの多さ。ですがとても分かりやすいラーメンマップを発見しました。

南陽市内のラーメン店がずらっと載っています。
各地区ごとにそのお店の看板ラーメンが写真付きで掲載されているので、とてもわかりやすいです。
ラーメンの写真がずらっと並んでいるので、ひと目で気になるラーメンを見つけ出すことができます。とても上手に作られていますね。

南陽市民の方がどれだけ地元のラーメンを愛しているかがとてもわかります。
すでに全国区で有名な南陽市のラーメンですが、これからもっともっと広まってラーメンを食べに南陽市を訪れる方がさらに増えるかもしれませんね。

まだまだご紹介しきれていない南陽市の名物はたくさんあります。
南陽市の観光協会さんのHPもこちらに掲載しておきます。
南陽市を訪れる際にはぜひこちらで調べて南陽市を堪能してみてください。


次回は南陽市からのしりとりで、「う」から始まる市とその名物をご紹介します。

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