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人魚が登場しない人魚伝説!?名物のイチジクからも感じる恋物語【新潟県上越市】

今回は前回の香川県善通寺市からのしりとりで、新潟県上越市の名物をご紹介します。

新潟県上越市で有名なのは、人魚とイチジクです。

上越市の観光名所には人魚塚というところがあります。
人魚塚があるから人魚の目撃情報があったかと思ってしまいそうになりますが、実は上越市には人魚が実際に登場する話はありません。

それなのになぜ人魚塚があるかと言うと、実は男女の悲しい物語がそこにあります。
結ばれなかった二人の悲しさと後悔が垣間見えるそのストーリーについてここで語ってしまうと名物からは話が逸れてしまうので、詳しく知りたい方はこちらを見てみてください。


上越市の名物であるイチジクに話を戻します。
上越市は日本原産のイチジク「蓬莱柿」の産地として知られています。

蓬莱柿は程よい甘みとほのかな酸味があり、青臭くもなく食べやすいのが特徴です。
ですがその代わりにとても希少で、生の蓬莱柿は上越市では食べられますが全国には幅広く流通されていません。

上越市にはその蓬莱柿を使った缶詰や羊羹やリキュールがあります。
缶詰は上越市以外ではあまり食べることができない蓬莱柿をそのまま食べることができます。

羊羹になった蓬莱柿は「いちじく羹」と言う名で、上越市には昔からよく食べられているお菓子です。


甘さと酸味がそのまま残っており、見た目も普通の羊羹と比べて透き通った赤みがあります。
中には細かくなった蓬莱柿の身がそのまま残っているので、普通の羊羹とはまた違った食感。柔らかさとプチプチした食感のコントラストもまた食べていて楽しさがあります。
蓬莱柿は収穫後に時間が経つと身が崩れてきてしまうため、羊羹にするには鮮度が命です。ですので収穫から仕込みまでは24時間以内に行われます。
いちじく羹のパッケージは昔ながらのデザインで、どこか懐かしさもありながら反対に新しさも感じます。


蓬莱柿はお酒にもなっています。
蓬莱柿を使用してワイン風になっているイチジク酒は、見た目もとても綺麗なお酒です。
上越市の人魚塚に因んで付けられたイチジク酒は「人魚伝説」と言う名前で売られており、ラベルにも美しい人魚が描かれています。
味はすっきりとしていながらもイチジクの甘みが感じられます。
写真に撮ってもとても映えるリキュール「人魚伝説」は、お土産にも自宅用にもおすすめです。
上越市の人魚伝説と名物のイチジクはストーリー上では直接関係はないのですが、人魚伝説の元になった恋物語と、イチジクの甘みと酸味はどこか通じるものがあるような気もしてしまいます。
悲しい恋物語に想いを馳せながらリキュールを飲むのもまた良いかもしれません。

今回は新潟県上越市の名物であるイチジク「蓬莱柿」を使ったお菓子やリキュールについてご紹介しました。
まだまだ紹介しきれていない上越市の名物や観光スポットはたくさんあります。
上越市についてもっと知りたい方や、近々訪れる予定の方はぜひ調べてみてください。


次回は新潟県上越市からのしりとりで、「つ」から始まる市とその名物についてご紹介します。

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