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コロナ期のコーフボール

勝手に広報のコーフボールママです♪

今回は、2020年2月末にコロナウィルスがオランダに到着してから今まで、我が子たちのコーフボール関わる日常にどんな影響があったのか書きたいと思います。

2020年3月1回目のロックダウン
屋内リーグ戦が中止し、フィールドリーグも中止

2020年3月15日 政府発表でロックダウンが発表され、4月上旬まで続くはずの屋内リーグ戦が全て中止になりました。その後のフィールドリーグも中止となりました。
2019年屋内とフィールド両方でオランダ優勝したCKV Nieuwerkerk D1チームは1選手は他のクラブに移籍、息子を含めチームの半分はC1に入り、残りの半分はD1に残りました。

コーフボールのジュニアチームは年齢別カテゴリーに別れており、Dは10歳以上12歳以下で構成されています。2020年に13歳になる息子や同い年の選手はCへと上がります。つまり選手は同じ年齢別カテゴリーのチームに2年プレイするのですが、毎年チームの顔触れは変わります。

CKV Nieuwerkerkの場合は、クラブ内の各年齢カテゴリーで最強である1軍チームは、半分は1年目の選手、半分は2年目選手になるように構成してある感じです。他のクラブでは、1軍は2年目の選手ばかりで構成してあるところもあります。その辺りはクラブの采配によるようです。

2020年のC1の1年目の選手はオランダ優勝経験者ですので、2年目の選手たちは全国大会に出場出来るのではないかと非常に期待が高まっていました。
Dの場合は、各リーグ戦に勝った全国の最上位8チームが一同に集まって全国大会が行われました。この全国大会の様子は後日記事に書きます。

Cの場合は、オランダ全国に散らばっているHoofdklas32チームを8チームX4リーグに振り分けます。各リーグの優勝チーム同士を中立的なクラブでプレイさせ、これが準決勝戦となります。その勝者2チーが別の中立的なクラブが主催したオランダ選手権決勝戦でプレイさせて決めます。

Dのオランダ選手権では、主催者のクラブに全国から最強8チームが集い、AとBの二つのリーグに分かれ、Aの勝者とBの勝者が決勝戦を戦う。という大変面白くて興奮するイベントでしたが、C、B、Aはオランダ最強4位になって初めてオランダ選手権に準決勝に参加出来るわけですから、かなり厳しいです。
私は子供たちの成長過程でコーフボール世界の知識が増えているので、Cのオランダ選手権の仕組みの事は知りませんでした。今回この記事を書くために調べてみてCからオランダ選手権に参加するというのは、Dよりずっと厳しいのだという事を知りました。

2020年3月では、CKV Nieuwerkerk C1はリーグ1位でしたので、準決勝戦に進めるかどうかという状況だったので、ロックダウンで全ての試合が中止になってしまい、選手たちのショックと落胆ぶりは大変なものでした。特に、2年目の選手は期待が大きかった分ガッカリしたようです。それはそうです。リーグ1位という事はオランダ選手権準決勝戦のチケットが手に入るという事ですから、悔しくて涙も出てしまいます。
こうして、屋内リーグも中止。フィールドリーグも中止。2019年-2020年のコーフボールシーズンは終わってしまいました。

様々なイベントが中止になり、スポーツ、音楽、芸術、ダンス、トップ、アマチュアに関わらず、その日を夢見て日々練習を重ねてきた全ての人々のどうしようもないやるせない気持ちというのを目の前で見た気分がしました。

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この表の見方ですが、G試合数 W勝った試合 G同点 V負けた試合
Pは勝った試合を2点、同点1点、負けた試合を0点で数えた合計ポイント
+は入った得点 -取られた得点 Dは+とーの差額です。
1位と2位が僅差なので、試合ごとに非常に盛り上がりました。

2020年8月から新たなシーズンがスタート
全国ビーチコーフボール大会

夏から少しづずロックダウンが解除され、試合が再開されました。
C1の2年目の選手たちはB1に上がり、息子はC1の2年目選手として残り、D1から全国大会を一緒にプレイした選手がC1に上がり、移籍した1名の選手を除いてD1の時と同じ選手でチームが出来上がりました。

夏休みも終わりごろににデン・ハーグの海岸で行われる全国ビーチコーフボール大会に参加します。これは参加希望チームだけが参加するイベントで、CKV NieuwerkerkはA,B,C,Dの1軍が毎年参加しています。1軍の監督たちは非常に熱心な人が多いので、監督の好意で夏休み中でもチームのために時間を取って、リーグとは関係のないビーチコーフボール大会に参加する。という感じです。

ビーチコーフボールは通常のコーフボールとは違い、チームは男女2名ずつで合計4名です。コートの大きさも小さく、全面使用しますので攻撃と守備の役割変更はありません。どのポジションでシュートを打ってもディフェンドになりません。コーフボールよりも、ビーチコーフボールの方が観客にとっては分かりやすいので、こちらの方が先にオリンピック競技になるのではないかと言われています。

いつもは写真のように沢山の観客が応援にかけつけて盛り上がるイベントなのですが、2020年はコロナ自粛で選手と監督そして運転手のみが会場に来て良い事になりましたので、残念ながら私は応援することが出来ませんでした。

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2020年9月フィールドリーグが開始

毎年シーズンが始まると、フィールドリーグ初試合の2週間前ぐらいに練習が始まり、他のクラブのチームやクラブ内のチームと2回ぐらい練習試合をします。各クラブの試合調整担当者が他のクラブの試合調整担当者と連絡を取って試合を組んでくれますので、担当者さんは毎年ご苦労されていると思います。別の記事でも書く予定ですが、クラブに関わる方々は監督を始め皆さんボランティアですので、本当に皆さんのご尽力に感謝しています。

2020年は例年と違い、保護者の練習見学は不可、クラブの入り口で消毒、ボールとポールは練習ごとに消毒。9月中旬までの試合は観客が1.5M離れていれば観戦して良い。というルールでしたが、感染増加が理由で政府のコロナ対策ルールが厳しくなり、試合の観戦禁止となりました。

全国ビーチコーフボール大会と同じように、試合に行くのは選手、監督と運転手だけになりました。リーグ戦は同じ対戦相手とホームでの試合1回、アウェイでの試合1回で構成してありますので、アウェイの試合の場合は、3家族がボランティアで選手と監督を試合会場に連れていきます。クラブが運転する家族を割り当ててくれます。
2020年は車内では、13歳以上はマスク着用。それ未満は必要なし。というルールでした。

しかし、感染者数の増加に伴い9月5日、12日、19日、26日、10月3日の
試合を最後に全試合が中止になりました。
幸い未成年のトレーニングは許可されていましたので、12月のロックダウンまで屋内で練習する事は出来ました。

2020年12月15日2回目のロックダウン

感染者数が毎日1万人近くなり、ついにスマートロックダウンからロックダウンになってしまいました。仕事も学校はオンライン、必要最低限のお店だけ営業してその他は休業、レストランは10月からデリバリーとテイクアウトのみです。とにかく人の移動を制限していますので、当然コーフボールトレーニングも中止です。

2020年3月からクラブのキャンティーンも閉鎖を余儀なくされ、毎土曜日にコーヒーやフライドポテト等を売っていた収入もなくなり全てのスポーツクラブの経営は厳しくなりました。CKV Nieuwerkerkも市と賃貸料に関して交渉したり、キャンティーンの飲み物や食べ物の在庫を売って対応しています。

2021年1月から2月現在

本来なら今の時期は屋内でトレーニングをしますが、それは禁止されていますので、見出し画像にあるように1月から屋外で練習しています。冬の間は太陽が出ている時間が短いので、どうしても暗いところでの練習となります。1月23日から夜9時から朝4時30分まで外出禁止となり、夜8時以降にあった練習はなくなりました。
メディアでは夜間外出禁止令は3月2日まで延長される模様だと伝えています。

コロナ期のコーフボールクラブの対応

子供たちが所属しているCKVNieuwerkerkでは、コロナ期でも選手やサポーターが楽しく参加出来るように様々な工夫をしてくれています。
9月は観戦者無しなら試合を行って良い。というルールでしたので、クラブは保護者やサポーターのために全試合をオンラインでLive中継出来るように準備していました。残念ながら10月3日を最後にリーグ戦全試合が中止となったのですが、今後また試合が開始になればホームでの全試合が初めてLive中継で見られるようになると思います。

リーグ試合が中止になりガッカリしている選手たちのために、C1とB2、C1とC2で練習試合をさせたり、B1とC1を一緒に練習させたりと、選手たちのやる気が出るように工夫をしてくれています。

コロナが明けた後のリーグ戦では、各クラブのコロナ期の対応によってチームの実力が大いに変わっているだろうと私は思います。

コロナ自粛期間中は、出来ないことを数えだしたらキリがないですが、何が出来るかを考えて、選手たちのために出来る事を最大限にしてくれているCKV Nieuwerkerkに対して以前にもまして感謝の気持ちが溢れる今日この頃です。



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