瞑想生活364日目

めちゃくちゃニッチだと思うけど、DTエイトロンというアニメが昔あったのを最近思い出した。

荒廃した世界でディストピアのような管理社内の中から飛び出した主人公が、DT(データトランスフォーム)という特別な因子を持った人間をめぐる色々な紛争に絡んでいくお話。

技術レベルは多分現代から遥かに進んでいて、人間の感情なんかをリセットできたり、無限に近い時間を夢の中で過ごせたり、データ人格を衛星から打ち出してガラクタを人のように動かせたりする世界。

なんというか、本当に僅かな希望の光を追いかけて行く主人公や登場人物たちに不思議とあまり悲壮感がなくて、前向きに前向きにどうにもならない世界を生きていくようなそれでも報われないようなそんなお話。

特に夢の中で自分の病気の治療法の完成をずっと待っている少女は印象的で、見た当時子供だった自分はどんな感想を持ったらいいかわからなかった。

ラストも解釈が見る人に委ねられている感覚がすごく、DTをめぐる物語の終わり方がこうというのは皮肉なのか希望なのか、どういう解釈をするのが正しいんだろうってよくわからなかった。

今まで見てきたどの物語とも違う終わり方で、それがどういう分類の終わり方なのかすら議論の余地があるように思う。

たまに思い出すアニメだけど最近また思い出した。

作画はかなり古いけど声優は豪華だった気がする。

そして、シナリオは粗も感じると思うけど、印象的なものが多かった。

名作かはわからないけど、少しでも多くの人に知ってもらいたい気がする。

あと音楽も好きだった。

5分

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