2023年7月1日

エチオピア5日目。


午前中にアディスアベバ市街で家族へのお土産を買い、これまでアディスアベバで訪れたところをぶらりと歩いてみた。アディスアベバ市街は規模の大きい建物もたくさんあり、改めて「ふつうに大きい建物もあるし、スマホを使って連絡を取っている人も多くいる」ことを再認識した。メディアが報じるイメージだけで決めつけず、実際に見ることの大切さを実感できた。


少し市街を歩いていると見覚えのある少年とでくわした。「ノープロブレム」と言いまくっていた少年の相方であったもう1人の少年だ。


私は「おー!ちょうど探していたよ!会えてよかった!昨日ずっとノープロブレムって言ってた少年は今日いないの?昨日あんなに声かけてくれたからその少年に靴磨いてもらいたいんやけど!笑」と伝えた。するとその少年は「昨日の相方は今日は休んでるよ。だから今日は俺に磨かせてくれ。」と昨日のノープロブレム少年ではなく自分に収入が入ることを予感していた彼は悪い笑みを浮かべていた笑「えー!そうなんか!それはあのノープロブレム少年、残念やなあ笑 じゃあ昨日会ったら靴を磨いてもらうって約束してたから、靴磨いてもらっていい?」と伝えると、待ってましたと言わんばかりにすぐに少年は靴磨きの準備に取り掛かり、「オーケーオーケー。ノープロブレムノープロブレム。」とその少年もノープロブレムと言い出した笑


その少年は自分が想像していた以上に丁寧に、熱心に靴を磨いてくれて大満足だった。「ありがとう。おかげでとても靴が綺麗になって助かった。またあのノープロブレム少年によろしく言うといて笑」と伝えると、「オーケーオーケー。」と言ってくれ、お礼のお金を渡して靴磨きの少年たちとはお別れした。


靴を磨いてくれた少年
綺麗に磨いてくれた


靴磨きのあと、少し歩くと空港の近くに現地の人たちがいるカフェのようなところがあったので、そこで1,2時間ほど過ごすことにした。


6~8歳ぐらいの子供たちが4人ぐらいいて「靴磨きさせて!靴磨きさせて!」とわんぱくに私に駆け寄ってくる。おそらく子供達は私のお金が欲しいだけなのだと思うが、それでも元気いっぱいで「花はいるか!?100burr(現地通貨の単位)だぞ!!100burr!!靴も磨けるぜ!靴磨きさせてくれ!靴磨きは30burrでいいぜ!どうだ!磨かせてくれ!」と熱狂的に話しかけてくれる姿を見て私自身元気をもらえた。「靴は今日午前中に他の人に磨いてもらってたんだ。だからごめんね。今日はやめとくね。ありがとう。」と伝えた。


それでもずーっと「チャイナ!金をくれ!靴も磨くぜ!」とそこにいるこどもたちが話しかけてくる。まあ、エチオピアを出国したら手元にあるburr(エチオピアの現地通貨)も使えなくなるし、ちょっとぐらいいいか と「こどもたちのサービスを受けたい」という人としての魅力を感じたのでまた靴を磨いてもらうことにした。なかでもいちばん熱狂的に私に声をかけてくれた子に「じゃあ30burrで靴磨き、お願いしてもいいかな?」と靴磨きを頼むと「Yeeeeees!!China!!China!!」ととても嬉しそうに靴磨きの準備に取り掛かってくれた。(ちなみに、何度もJapanese(日本人)やー!笑と伝えているがずっとHey,China!!と声をかけてくる笑)


こどもたちはおそらく私のお金を目的としているとはいえ、驚くぐらい丁寧に綺麗に靴を磨いてくれて、純粋に私を嬉しい、楽しいhappyな気持ちにさせてくれた。約束通り30burrを払おうとしたとき、そのこどもが「50burrくれ!いや、100burr!200burrくれ!!」とどうやら言っている。「いや、さっき30burr言うたやん笑 無理やって笑 30burrやぞ笑」と伝えると、「お願い!100burrでもいいから!まじでくれ!!」といったニュアンスで伝えてくる。100burr払うことは渋々だったが、たくさん元気にしてもらえたしまあいいか、と思い「しょうがないなあ、じゃあ100burrね。ありがとう。靴がとても綺麗になったよ。」と伝えて100burr札を渡した。そのこどもは「Yeeeeees!!!Yes!Yes!」とガッツポーズしていた。無邪気なこどもたちはほんとうに私を元気にさせてくれる。



こどもたち
真ん中の赤いTシャツを着た男の子が靴を磨いてくれた



靴を磨いてもらったあと、そこにいたこどもたちに「じゃあ、行くね。ありがとう。」と伝えてすぐそばの空港まで歩いた。何度かカフェのほうを振り返って見てみると、振り返るたびにこどもたちが手を振ってくれている。とても嬉しい気持ちと一時帰国する寂しさの感情が混じりながら私は空港へと歩いた。


空港に着き、チェックインを終え、フライトの時間になった。飛行機内の席に座ると、名残惜しい感情が込み上げてきた。「いまは世界を旅することをメインに生きよう」と決め、飛行機は乗り継ぎ地の韓国まで向かった。

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