2023年6月22日

ジブチ3日目。


宿代が1泊あたり7000円以上と、かなり高くつくので安全に野宿できる場所があるか探すことにした。少し歩いて探してみたが、安全に野宿できそうな場所はなかった。以前日本を旅したときに野宿に挑戦しようとしたが、日本ですら警戒心が常に張り、「いや、これ野宿無理やわ」と感じていたので、アフリカでも無理なことは明白であった。ひとまずその日は昨日の市街を散策することにした。


市街に着くまで歩いていったが暑さと荷物の重さで体力的にかなり苦しかった。市街地付近に着いたとき、銀行の20代ぐらいの男性の警備員が、「日本人か!?旅をしているのか!?ジブチはどう?楽しんでるか!?」と声をかけてくれた。「日本人だよ、ジブチの人たちはフレンドリーで親切で最高だよ」と伝えた。「それは嬉しい!コーヒー飲むか!?よかったらこっちで話そうよ!」とコーヒーを頂き、椅子まで案内してくれた。「仕事中やろ、ええんか笑」と思いながらも彼の音楽の趣味やジブチのことについていろいろ話してくれた。


その男性とその男性と同じく銀行のセキュリティをしていた20代ぐらいの女性と私が旅をしていることや次はどこに行く予定なのかといった話をしていた。次の国はエチオピアに行く予定だったので、エチオピアに行くためにはどの交通機関を使い、どの駅に行けばいいのか、エチオピアに行くにはどうすればいいか尋ねると、詳しく丁寧に教えてくれた。

そのあとも少し話をしたあと、コーヒーをくれたことと休憩させてくれたことのお礼を伝えて市街へと歩いた。


先日、SIMカードの設定のときに入ったカフェに行き、パパイヤのジュースとマンゴーのジュースを飲んだ。とてもおいしく、涼むことができた。そのカフェで自称警察官の男性と話をしていると、ジブチのビーチはほんとうに綺麗だ、という話題になった。


午前中に私もビーチの景色を見て感動した、と男性に伝えると、彼が「ビーチまで連れて行ってやる」と提案をもらった。怪しい感じはあまりしなかったが、「どうせぼったくるんでしょ?笑 タダじゃないんでしょ?笑」と笑いながら尋ねると、「無料だよ!ほんとうだ!!笑」と言ってくれたので乗せてもらうことにした。


車内で話をきいていると、彼は警察官をしていて、既婚者であり、車はいま乗せてもらっているHYUNDAIのセダンの車とトヨタのランドクルーザーの2台持ちらしい。嘘をついている感じはしなかったので、少し信用することができた。


約束通りビーチまで送ってくれると「ありがとう!助かった!ほんとうにタダでいんだよね!?」と伝えると彼は、「ああ、もちろんだよブラザー。ただ、俺は他の国のお金をコレクションをするのが趣味でね。日本のお金を持っていたら少しくれないか?頼むよ」と言われ、「話が違うやんけ笑」と思いながらも実際助かっているので日本円の1000円を渡した。「おー!ありがとう!!嬉しいよ!!ビーチ楽しんでこいよ!」と男性は言い、車を走らせていった。チップ代として1000円だったらまあいいか、と思ったし、「ジブチの人たちは明るくて親切でフレンドリーな人たちが多いな」と日を重ねるごとにジブチのことが好きになっていった。


夕方のビーチでは日が沈む頃まで7~9名ぐらいの6歳〜12歳ぐらいのこどもたち、18歳ぐらいの青年、30歳ぐらいの男性2人と話をさせてもらった。こどもたちはおそらく私のお金か食べるものが欲しいのだと思うが、嫌味がなくてとても人懐っこく、笑顔で接してくれる。無理やり物を取ってくる雰囲気もないし、それどころかものが落ちたら拾ってくれたり親切であたたかさを感じられた。こどもたちからはアジア人がいる物珍しさからか、「Hey,ChinaChina!! Money! Food!!」とずっと言われる笑


同じ場所にいた18歳ぐらいの青年とも話をした。彼は眼差しや振る舞い、考え方、価値観、人に対しての接し方など含め、18歳とは思えないぐらい大人びているなと感じた。話をしているとその青年は、私がしているみたいな旅をして色々な国に行きたいと言っていた。旅人として仲間がいるような感覚がして私はとても嬉しかった。


少ない所持金で私は旅をしているとその青年に伝えると、おそらく青年にとっては小さいお金ではないであろう小銭を2枚渡してくれた。この小銭は使わずにお守りとして大事に取っておくことにした。



(青年がくれた小銭)


日が沈み出した頃、ビーチにいた人たちと話している途中でまたも警察官に声を掛けられ、「宿を取っているのか?パスポートはあるのか?」と質問を受ける。結局また警察署に行くことになり、パスポートを見せ身分を証明すると、「ジブチ人なら夜は歩いても大丈夫だが、アジア人は目立つから泥棒の標的にされるぞ」と心配してくれる様子だった。


ジブチを歩いていると警察官が多くいて、ジブチの政府は治安の維持にはかなり気を遣っているのかもしれない、と思った。その日はビーチのすぐ近くにある、前日と同じゲストハウスの宿を取り、そこで泊まることにして、1日を終えた。

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